不思議の国のアリス
不思議の国のアリス(ルイス・キャロル・著 杉田七重・訳)を読みました!
ファンタジーというジャンルの全体像を知りたいと読み進めている一環です。昨年は出版150周年だった古典。それを出たばかりの最新の翻訳で。
最初、ジャンルの歴史をしっかり追おうとすると、けっこう量が多いので、知ってる話は飛ばそうかなあと思っていたのですが。
子供の頃に読んだきりなので、とりあえず読んでみることに。
すると、いろいろ発見がありました。
僕が子供の頃に読んだのは、記憶に残っている絵によれば、ディズニーの映画を下敷きにしたもの。ストーリーはだいたい同じなのですが、原著から翻訳したものだと、文章が全然違います。
とにかく言葉遊びがすごく多いのです。
大きくなったり小さくなったり、そういう不思議なことが起きるのがキモのお話と思っていたのですが、それと同じぐらいか下手するとそれ以上に、変な歌とか変なやり取りに力が入ってる。訳者さんもあとがきでそこを翻訳する苦労について触れていました。
というか……。
英文ではどうなってるか分からないけど、これかいけつゾロリのオヤジギャグと同じなのでは。
かつ、名作フィルターを取っ払って読むと、とにかく次々と変なこと書いて子供達を驚かせようっていう展開です。知り合いの子供達にしたお話が下敷きということで、なるほど納得。
なんか、最後にお姉ちゃんがいい事言ってるのが、無理矢理まとめた感じがするぐらいw
でも、そういうある意味くだらないとも言えることで押し切ってるんだと知って、僕的には好感度が上がりました。子供が楽しく読めるのが一番です。
そして子供を楽しませるためには、150年前でも、狙いはあまり変わらないんだなと思ったのでした。続編も読んでみようかな。
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