あせび電子化と出版の展望
お手伝いしている「あせびと空世界の冒険者」が電子書籍化されました。まずは一、二巻。
こちらはkindle版。手元のスマホで眺めてみました。ルビがちょっと潰れちゃうけれど、絵柄的には小さな画面でも見やすいから、向いてるかもしれない。
さて、僕はここで電子書籍についていろいろ書いているので、これを機会に、最近思っていることをまとめてみます。
仕事の行き帰り、電車の中で眺めていると、スマホをいじっている人が圧倒的です。かく言う僕もなのです。だってとても手軽なんだもの。
なので僕は、スマホが主戦場なんだと考えています。デスクトップ、ノートのみならず、タブレットでも、紙本の方が取り扱いなどの手軽さで上なんじゃないかと思うのですが、スマホの利便性はそれを上回るからです。
こういう話は、基本的にそのジャンルが好きな人が記事を書くので、ハードルの高低はあまり論点になりませんが、時間潰し的に消費する大多数の人にとっては、行動を左右するポイントだと思うんですよね。
ただ、情報の流通は、好きな人の情報発信によって成り立っています。漫画や小説は趣味の物なので、こちらの影響も大きい。
音楽で、今だアナログレコードが絶滅していないばかりか、ジャケットが大きくて美術的価値が高いとか、実はデジタルだと切り落とされている音まで記録されているので音に深みがあるとかで、ちょっと人気が出ているように、紙の本の需要も最終的に残るでしょう。
となると、趣味の物としてのクオリティの要求にも応え、手軽さにも応えということで、幅広く対応することが求められるのでは。なので電子書籍はそれ単体で考えるのではなくて、オンデマンド印刷とか、他のサービスの発展とセットで見ていくべきなのではないかと思っています。
その途中で、本屋さんはどうなっちゃうんだろうとかは、まだ着地点が見えていないポイント。減るのはしかたないとして、今話題で出ているように、別業態の文化情報発信地とかに切り替わっていくのでしょうか。
自分の活動をどうしていこうということもあるので、ますます動向が気になるのです。
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