ジャンプ31号感想 春画を愛する者たちで候
ジャンプ31号の感想をお送りします。
今号は巻末。「磯部磯兵衛物語~浮世はつらいよ~」です。
毎号楽しく読んでいます、「磯部磯兵衛物語」。事態があさっての方向にどんどん転がっていく展開が楽しいのです。今回のお題は春画規制。
ギャグ漫画なのでばかばかしく描いてありますが、「規制派の論拠が感情論で、データは逆を示している」という、現代のエロ規制の問題点をきちんと抑えています。ガス抜き効果があるので、規制したら逆に性犯罪が増えた、という外国の研究があるんですよね。
そういうところをきちんと抑え、そしてそれを笑い飛ばすというのは、サブカルチャーとして育った漫画の面目躍如という感じで、痛快でした。
さて、その一つ前で、「Ultra Battle Satellite」が最終回。
15号の感想で取り上げているのですが、キャラクターはすごく立っていて、世界観としてもかみ合っている。あとはジャンプの客層と合うかどうかと思っていて。
やっぱりちょっと難しかったみたい。どこに出すか、何を出すかというのは難しいですね。
ただ、三巻分で、このあと大幅描き足して、ジャンプ+に出すそうです。現在の、作品としてきちんとまとめようという流れは、お客さんの期待を次につなげられるし、いいことだと思います。
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