ジャンプ24号感想 また新連載の季節
ジャンプ24号の感想をお送りします。
また新連載攻勢の季節がやってきました。前にも書きましたが、新連載は自分の勉強のために注目しているのです。
連載取るぐらいだから、当然力はあると認められた作家さんが描いています。でも、ちょっとした差で成功したりしなかったり。
新連載の企画は時間をかけて何度も練り直され、よし、これで勝負しようというところまで磨かれている。でも作る時に見落としたちょっとした差が、読む時には大きな差になって、面白い面白くないとなるわけで。
その差を見極められる人になりたいなあと、研鑽しているのです。魅力をどう作るのか。世界観やキャラクターをどう伝えるか。刺激を作り、それをどれだけ詰めこめるか。そのあたりがポイントなのかなというのが、現在の見立てです。
今号で終わったのは「学糾法廷」と「改造人間ロギイ」。「学糾法廷」は完結編をジャンプ+でやるそうです。こういう、お客さんをよそへ誘導する手法というのも、普通になりましたね。
両作品とも、読者とのかみ合い方という点で考えさせられる作品でした。「学級法廷」は走りすぎ、「改造人間ロギイ」は期待値に届かなかった印象。
それに対して始まったのは、横田卓馬先生の「背すじをピン!と」。これはすごく好印象でした。
特にダンスシーン。音も動きもない漫画でどう見せるのか、難しいシーンなのですが、体育館がわっと盛り上がっている雰囲気をうまく描けていて。
なかでも、観客を舞台へ「あたしダンスとかムリなんだけど!!」「いやマジ…ダンスとか…」→バンッ「結局仕込みじゃねーかダンス部!!」「そんなキレッキレなギャラリーがいるかー!!」というページをめくるくだりは、ネームうまいなあと感心しました。
さらに出てくるキャラクターが、スパッと固まっているのもいい感じです。ちょっとした絵でも、雰囲気が出てる。
あとは競技ダンスという、読者が余りなじみのない題材で、どこに魅力を見出して、それをどう伝えていくのか。注目です。
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