漫画雑誌の衰退
2015年1-3月期の雑誌の印刷証明付き発行部数が発表されました。週刊少年サンデーが下がって、とうとう30万部台にというのが話題になっていました。
雑誌はどこもずっと凋落傾向で、いつも僕が読んでいる少年漫画雑誌も落ちています。ここ5年ぐらいの同時期を並べてみると。
ジャンプ 約296万部で3%増→約284万部で4%減→約284万部で微減→約272万部で4%減→242万部で11%減
マガジン 約153万部で3%減→約145万部で5%減→約138万部で5%減→約128万部で7%減→約116万部で10%減
サンデー 約63万部で8%減→約54万部で14%減→約50万部で7%減→約46万部で8%減→約39万部で15%減
ジャンプはけっこう踏ん張っていると思ってたけど、今期はがくんと減っています。ナルトが終わったからかな。
サンデーの落ち込みが一番激しいですが、厳しい言い方をすると読んでいる感想とは外れていません。描き手として自分と比べたら、能力は雲泥の差で、週刊作家さんは天上人なのですが、読み手になるとそういう厳しい感想になっちゃうのが、この仕事の怖いところです。
さて、差はあるにせよこうして全体的に下がっているのは、ライフスタイルの変化があるので、ある程度はしかたないことだと思うのですが。
僕は漫画畑から小説畑へ移籍して、漫画雑誌の持つプラットフォームとしての優秀さを痛感しているので、そこが弱っていくと、将来出版にどのような影響があるのかに注目しています。
何か目当ての漫画のために読んだ人に、別の漫画をプレゼンできる。そうして新しいヒット作を生み出していく。ぱらぱらっとめくった時に目に止まるのがとても大きい。
さらに、雑誌→単行本のビジネスでプールされたお金が原稿料として支払われ、富の再分配の機能も果たしている。その結果、多くの人が専業作家として活動することができ、全体の質の向上を支えています。
紙がダメならネットに移行という流れもあるのですが。
ネットは、紙の本ほどの一覧性がなく、読者を広げる力が弱いような気がします。
また、ネット上の情報はただ、という圧力があるため、原稿料分のお金がいつまでも出るのだろうかという心配も。
ここでアイディアを出してうまく乗り切ったところが、生き残っていくのかなあと思うのです。各社、ネット上のプラットフォームはあるので、そこの生態系をどれだけ豊かに、大きくできるか。
漫画家の友人も多いし、うまくいってほしいです。
さて、自分としては畑違いになっていますが。
こういう考察からヒントを得て、じゃあ自分はこうしようと工夫していくことが大切です。情報を広める力がポイントかなというのが、最近の観点。
| 固定リンク
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 渇水危機と政情不安(2026.01.20)
- 大忙し期間は終わったけれど(2026.01.14)
- レアアース騒動(2026.01.19)
- 寒波襲来(2026.01.08)
- 大忙し期間ちょい伸び(2026.01.07)


コメント