月刊群雛3月号 電子書籍元年
月刊群雛3月号が発売されています。
今号の巻頭は、高瀬拓史さんの「僕の『電子書籍元年』」です。電子書籍の規格、EPUBの日本語対応の規格作りに参加。裏話が書かれています。
こういう人達の苦労があって、時代は進んでいくんだなあと思いました。僕らはその恩恵を受ける側。ありがたや(-人-)
先日、漫画家の友人と、「最近ヒット作のスピンオフ作品がけっこうあるよね」という話題になったのですが。
一応解説すると、スピンオフというのは、ある作品の設定やキャラクターを使って、別の作品を作ること。
特に、本人じゃなくて、他の作家さんに出版社が描かせるケースがありますよね。
ある意味関連商品と言えるわけで、一つヒットが出たらそこからどれだけ利益を作り出すかという点で、ビジネス的に正しい試みだと思います。
ただ、同じ発想で言うと、コミカライズやノベライズもそれにあたり。
コミカライズ作品が多く載っている雑誌の編集さんが、「どうしてもオリジナル作品が載らなくなっちゃうんですよね」と苦悩を述べている現場にいたりしたので。
ジレンマがあるんだよなと思ってもしまうのです。
結局、創作って、誰も見た事ないやつの方が先が読めないんだから面白いに決まってて、そうなると必然的に売り上げも読めないリスクがあるわけで。
つまり、創作とビジネスというのは、もともと相反する部分があるのです。ビジネス色が強まりすぎると、創作としてはだめになる危険が増します。
ただ、漫画とか小説とかのいいところは、一人で作れるところ。
つまり、ビジネス関係なく個人が勝手に作れるのです。すっげえ面白いの思いついたと自分が信じられるなら、書けばいいんだよ。
まあ大半は箸にも棒にもかからず朽ち果てるのが世の厳しい現実ですが、それを肥料に、一つ大輪の花が咲けばいい。
それをピックアップして育てれば、リスクがでかい作品も、ちゃんと世に出るというわけです。
そして、そんな時に電子書籍が発達して、読者に簡単に届けられる時代になってきた、という文脈。これがすばらしい恩恵です。書く方にも読む方にもありがたい。
あとは、個人でやってるとなかなか得られない、作品に対するアドバイスとか、創作への刺激とか、そういう横のつながりが、日本独立作家同盟の活動で得られるようになるといいんじゃないかなあと思います。期待しています(^^)/
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