サッカーとあんこう踊りとカワサキまるこ
NHK-BS1のJリーグタイムを見ていたら、Jリーグの観客動員が芳しくないという話題だったり。
レイソルのスタートミーティングの議事録見ていたら、昨年の観客動員が徳島に次いでJ1で下から二番目という、衝撃の事実が書かれていたり。
お客さんを呼ぶのって大変だよなあと思うのですが。
そんな時に、二つばかり、面白いニュースを見かけました。
一つ目、水戸のユニフォームスポンサーにガルパン。
人気アニメ、ガールズ&パンツァーが、水戸のユニフォームスポンサーになるそうです。
詳しくない方に解説を入れますと。
女の子が戦車に乗って戦うアニメ。ただし、血しぶき飛ぶ展開ではなく、茶道、華道のような乙女のたしなみとして戦車道があるという、パラレルワールドな設定。弾が当たっても戦車が爆発することはなく、コロンとひっくり返ってぱこっと白旗が上がる、サバイバルゲームみたいな部活のお話。
そのアニメの舞台が大洗で、水戸のホームタウンなので、昨年から色々コラボがあったそうです。ビッグバナーを作ったり、DVDの発売に合わせて看板が出たり。試合に合わせたイベントも色々と。
それで今年は劇場版がやるので、もう一つ踏み込んでユニフォームスポンサーになった模様。まさかユニフォームに美少女キャラとか戦車がプリントされるのかと思ったら、主人公のチームのエンブレム、あんこうのマークでした。知らない人が見たら、ゆるキャラっぽい。
昨年からこのマークを背中に入れたレプリカユニフォームも売っていて、好評なのだそうです。
ガールズ&パンツァー、略してガルパンの経済波及効果はサッカーだけではなく。ロケ地の大洗にファンが押し寄せ、観光客が激増。2013年はのべ16万人近く増えたそう。お祭りも大人気で、自衛隊まで協力して、74式や10式の戦車、はたまた訓練支援艦「てんりゅう」が登場。すごい。
水戸の昨年の観客動員的には、コラボイベントのあった試合での目立った動きはないみたいですが、全体としては上昇傾向。これで興味持って見に行った人はどれぐらいだろう。グッズ販売のプラスはありそうですね。
ちなみに記事タイトルのあんこう踊りは、劇中に出てくる罰ゲーム的な踊りで、実際の大洗の盆踊りで踊ったそうです。みんなでやったら楽しそう。
もう一つ、川崎がコミケに進出。
川崎フロンターレは、もともといろんなコラボを仕掛けたり、話題づくりに熱心なクラブという印象ですが、とうとうここまで来た!
コミケはこの間NHKで特番が放送され、好評だったようですが、漫画・アニメ界隈では、一番の集客力を誇るビッグイベントです。コミックマーケットの略。毎回数十万の人が訪れます。
ねこのしっぽ社という川崎の同人誌印刷の会社と、川崎市とのコラボイベントで、その絡みで猫耳の萌えキャラ「カワサキまるこ」まで作っています。
川崎に在住歴のある漫画家・有馬啓太郎さんによるデザイン。有馬先生は「月詠」というアニメ化もされた作品で猫耳ヒロインを出していて、人選まで隙がない。川崎の本気度すごい(((゜o゜;;)))
この格好でチアリーダー踊ったりするのかな。ありそうだな。
川崎はこういう色物っぽい企画をどんどん出していますが、けっこう好きなのです。いやむしろ、うらやましい。
得点が入った時のチャントが宇宙戦艦ヤマトで、ゴール裏に神龍が登場してドラゴンボールで願いをかなえてくれたウチが、遅れを取っていていいのか?
というのは冗談として。
でも川崎のこの、「とにかく楽しませよう」という雰囲気作りが、スタジアム全体にいい影響を及ぼしているような気もします。お客さんがけっこう入っている上に、負けてもサポーターが暴れないという印象なのですが、クラブのこういう雰囲気作りが一役買っているのではないでしょうか。
そういうお祭りみたいな楽しい雰囲気がいいですよね。
ひるがえってウチを見た場合。
漫画・アニメ方面に行けというわけではないですが、石さんの一心同体のころに比べ、ネルシーニョさんのヴィトーリア精神で勝つことに集中した結果、こういう外への発信力は落ちているような気がします。
特に、興味を持ってない人に振り向いてもらうという部分が弱いような。そこは分野違いだけど自分にも関わるところなので、すごく気になります。中のクオリティ(サッカーの場合はゲーム)をどんなに上げようとがんばっても、そんな努力はまず見てもらわないと存在しないのと同じなのが、エンタメ業です。つらい話だ(+_+)
人手不足とか予算不足とかあるだろうけれど、何か動かないと流れは変わらない。サポーターとの手作りイベントでもいいから、何かお祭り感覚で楽しそうと思わせる物がほしいなあと思います。
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