ブンダバー
ブンダバー (くぼしまりお・作 佐竹美保・絵)を読みました!
おしゃべりできる黒猫のブンダバーと、動くタンスのタンちゃんが、古道具屋を営むおしじさんとリンさんのところにやってきた、というお話。ブンダバーがよく動いていて、かわいい。
児童小説を書くようになって、じゃあ様子を探ろうとそのジャンルの作品をちょこちょこ読んでいて思うこと。
子供ってすぐ成長しちゃうから、一口に児童文学と言ってもかなり幅広いです。書き方も違う。
僕がハッチーで受賞した時、講評に「グレードが若干低め」という評があって。えっ、もっと格調高く書けということ? と一瞬とまどったのですが。
grade=学年の意味でした。しゃべる動物が出てると、童話っぽいということですね。
こちらはそのしゃべる動物が出ていて、対象年齢低目という作品。
そういう作品って、話の進め方が独特だなあと感じています。
読む子が小さくて、まだ世の道理を分かっていないので、つじつま合わせに力を入れなくていい。そんな事にページを使うなら、もっと楽しいシーンを増やした方がいい。そういうことでふわっとしたメルヘンな世界観ができている。
これを書くとしたら、たぶんプロットから変えないとダメなんだろうなと思いました。奥が深い。
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