十月桜
十月桜 (中野でいち・著)を読みました!
以前COMICリュウの感想で書きましたが、作家の魂の問いに共感してしまったのです。
で、買ってみて、頭から通して読んだ感想。
まず、出てくる人みんな、いやな人として出てきてるのがすごい。
外面はさわやかでまじめを気取り、その実、売れなかった作家として、売れっ子作家の娘にお門違いのねたみを感じている嫌味満載の司書の先生、鹿島田。
有名作家の娘として、人にかしずかれるのが当然という傲慢な態度の少女、櫻島桜。
鹿島田に思いを寄せ、それが嫉妬として暴走してしまう図書委員、大沼田絵里。
職員室の同僚の先生でさえ、手のひらかえしたり逃げ回ったりで、人の醜いところが描かれています。
ところがそんな状態で話が進んでいくにつれ、心の奥底が見えてくると、前述の通り、ずしりと心に響いてしまったりして。
最後は素敵なお話として終わるのだから、お見事です。
漫画は雑誌連載から単行本というビジネスモデルが主流なので、キャラクター物で引っ張れるだけ引っ張る物の方が強いので。
こういうオチがはっきり計算されている短編や中編は、あまりお目にかかれません。
しかもそのお話が、素晴らしい構成になっているんだから、この漫画はすごい存在価値のある作品だよなあと、つくづく思ったのでした。
一読の価値ありですよ!
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