月刊群雛1月号 1000万円・後編
月刊群雛1月号が発売されています。
今月の巻頭記事は前回の続き。「電子書籍で年間1000万円稼げちゃいました――漫画家・鈴木みそさんへのインタビュー(後編)」。
前後編読んでみて、やっぱり最前線で動き続けてきた人は、経験値からくる説得力が違うなあと思いました。
実際自分の漫画で、生データで動きを見ているのですから、そりゃあ当然です。うんうんと、ちくいち納得して読んでいました。
そしてもう一つ思ったのは。
目新しいことがない、ということ。
そういう事が起きるんだ! みたいな驚きはなかった。
でも、これは悪い意味ではなくて、まったく未知の謎の物だった電子書籍が、みんなが色々実践した結果、見通しのつく物になってきた、ということなんだと思います。
誰でも出せる。
代わりに数が増えて埋もれる。
大当たりの甘い夢はやっぱりなかなかない。
でも、出版コストが下がって、ニッチなところで回せる可能性は高まる。
電子書籍がどういうものかということの、共通認識ができてきたんじゃないかなあと。
そこに最前線での体験に裏打ちされた説得力が加わって、うんうんとうなずいてしまうインタビューだったのでした。
出版社を通す道も、自分で出す道も、体力の差はあれど、同じ土俵。あとはとにかくいいものを作っていくこと。がんばろう。
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