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2014/12/26

あしたのジョー2 その8

とうとう最後まで見てしまいました。

終わっちゃった……。

第41話「ホセ来日…闘いの日はせまった!」

ホセ戦の日程が決まり、ホセ来日。一ヶ月前から日本入りしてキャンプを張る、万全の体制。目標の試合が決まり、たぎるジョー。

その間に、西とのりちゃんの結婚式。ジョーが祝福するたび、心を押し殺しているのりちゃんの目が怖い。修羅場が来るのではないかと思わせる迫力(^^;;)

第42話「衝撃…葉子の予感」

ジョーのパンチドランカー疑惑深まる。パンチドランカー研究の権威、キニスキー博士も濃厚と言い、葉子は何とか診察する機会を作ろうとするけれど、ジョーはかたくなに拒む。

ジョーの性格と、いままでの葉子との因縁からかたくなになってるんだろうなと視聴者に思わせ、やきもきとさせる展開。でも実は、となってることを知って見てると、ジョーの覚悟のまなざしがずしりとくる。

第43話「ジョー・段平…二人の日々」

葉子からの電話を嫌い、八ヶ岳に練習の場を移すジョー。そこで、まるでボクシングを始めた頃のように、おっちゃんと二人で練習。昔を思い出して懐かしむいい雰囲気。

そこに何とかジョーと話そうと、車を飛ばしてやってくる葉子。でも夜中のロードワークの途中、酒盛りをしている学生に混じって飲み始めたおっちゃんのせいで、すれ違ったまま会うことはなかった。

昔を思い出すいい雰囲気と、今ある危機の対比。やきもきしたまま、話は進みます。

第44話「葉子…その愛」

試合前、ジョーを取り巻く人達の姿が描かれます。

ジョーからお金を借りて姿をくらましていたウルフ金串は、試合前日ちゃんと返しに来ました。それをバーで見かけたゴロマキ権藤は、二人に声をかけるのを控えて、一人ジョーの勝利を願い、前祝の祝杯を挙げます。

西を送り出すのりちゃんは、やはり吹っ切れない思いを抱えている様子。ジョーのあの夜の言葉を思い出しています。フリージャーナリストの須賀は、ジョーのドキュメンタリーを書くつもりでずっと取材していましたが、こんなに取材対象に入れ込んだら失格だと、いちファンとして試合会場に向かいます。

そしてクライマックスが、葉子の告白。ようやく控え室でジョーを捕まえて、パンチドランカーであることと、危険なので試合をやめるようにと告げますが、そうだろうと気づいていたジョーは聞きません。そこで思わず出たセリフ「好きなのよ、矢吹君!」。

特に2になってから、ジョーの再起と成長を影ながら後押しするような行動をずっと取っていて、それがはっきりと形になった言葉。積み重ねたものが一つの決め台詞に凝縮する瞬間が、ドラマ作りの醍醐味だなあと思います。

第45話「ホセ対ジョー…闘いのゴングが鳴った」

試合開始。おっちゃんのスタミナ温存のアドバイスを聞かず、最初から突っ込んでいくジョー。軽くいなされ、逆にきついパンチを食ってダメージをためる。

破れかぶれのように見えるけれど、でも、これがジョーの生き方。ダメージで目がかすむと、逆にアバウトなパンチがホセを捕らえるようになる。

ジョーの人気の元は、こういうドラマに織り込まれた、生き様なんだろうなあと思います。ただスポーツとしてのボクシングで勝つか負けるかじゃなくて、人生として貫き通せるか。それが勝負に重みを持たせます。

第46話「凄絶…果てしなき死闘」

生き方のお話なんだなと、さらに思わせる回。右目の視力はもっと落ちて、それをホセに感づかれてピンチに。

それを見守るのりちゃんは、ジョーと結婚について話した時のことを思い出します。ジョーがどこかに腰をすえ、結婚するような生き方をしていないこと。これが終わったら、ジョーがまた旅に出てしまいそうだということ。

ジョーもインターバルの時に、のりちゃんに話したことを思い出しています。「まだ真っ白になってない」。

さあ、そして伝説の最終回へ。

第47話「青春はいま…燃えつきた」

ホセとの戦いは壮絶な死闘に。耐え切れなくなり、武道館を飛び出す葉子。けれど、意を決して武道館に戻り、リングサイドに来て、ジョーに檄を飛ばす。ジョーの壮絶な生き方に、ついていけなかったのりちゃんと、ついていく覚悟を決めた葉子。

それが試合後のシーンにつながります。血まみれのグローブを外し、それを葉子に託すジョー。「あんたによ、もらってほしいんだよ」。それはジョーの生きてきた証。そしてゆっくり目を閉じる。

最後が伝説の、真っ白に燃え尽きたシーンなのですが。

異変を感じて息をのんで立ち上がる観客。帽子を取るゴロマキ権藤。グローブを取り落とす葉子。ちば先生が、ジョーは生きててその後はという話をしてたけど、これは絶対死んでる演出。

一人の男の生き様を最期まで看取った充実感と、それを彩る哀しみ。激しさと哀愁。それはまさにジョーのキャラクターがまとっていたもので。

やっぱりすごい物語だなあと思ったのでした。

よかったんだけど、何度見ても、ぽっかり心に穴が開いたような気持ちになるなあ。終わっちゃった……。

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