COP20とオーランチキチキ
ペルーで開かれていた国連気候変動枠組み条約第20回締約国会議(COP20)が14日閉幕した。2020年以降の新たな国際枠組みを決める「前哨戦」と 位置付けられ、オバマ米大統領と習近平中国国家主席が11月に温室効果ガス削減を共同発表するなど温暖化対策への前向きなムードが広がる中で始まったが、 交渉では従来通り先進国と途上国の対立が先鋭化。会期を2日間延長してどうにか合意に至ったが、来年末に予定する新たな国際枠組みの構築へ不安も残った。
時事通信14/12/20
結局、温暖化はまずいからCO2排出量を減らそうという先進国(主に欧州)と、先に経済発展したときにばんばかCO2を出しておいて、俺達が後を追おうとするとCO2を出すなと言いだす先進国ずるいという、途上国の意見が対立する構図は変わらず。
米中共同発表なんてリーダーシップ取ってるポーズで、内容全然たいしたことないですからねえ。
ちょっと調べてみたところ、アメリカは京都議定書離脱して、今のところリーマンショック以外はばっちり増やしてる。威張って言うことじゃなくて、「ごめんなさい、温暖化甘く見てました。今からがんばりますから許してください」な状態。
中国のは削減じゃなく「2030年ごろまでにピーク」だけど、ここ10年位で倍以上増やしてるから、あと何倍増やす気だという話だし。
ICPP(気候変動に関する政府間パネル)という、国際的な専門家でつくる、地球温暖化についての科学的な研究の収集、整理のための政府間機構があって、数年おきに報告書を出しているのですが、今年出た分はだいぶ警告の度合が強くなっています。
思い切りざっくり言うと、「今マジで規制に力を入れて、何十年かの間に排出量ゼロに持ち込まないと、まずいことになりますよ」というレベル。
この問題は昔からずっとニュースを追っているんだけど、研究が進むにつれだんだん気象学者の言うことがシビアになってきていて、読んでると不安になりますね。
ただ、この報告書の、これなら何とかいけるという「2℃上昇シナリオ」を、そんなことしたら経済壊滅と批判している記事も見ました。
まあ確かに、素人目に見てもかなり厳しいよなあと思うので、そちらも納得してしまい。
そしたら、実はすでにもう戻れない地点を超えちゃってて、行くも地獄、戻るも地獄という状態なのかなと、さらに不安感が増しました。
これを何とかするためには、少なくともまず原発は再稼動するべきと思われ、核廃棄物や廃炉の問題が解決しないというなら、時間を稼いでいるうちに新エネルギーを開発。
自然エネルギー、特に太陽光は今のままでは補助金詐欺というのが明らかになっているので、もっと技術開発を進めて。
その中で僕の期待は、よく書いてますけど、藻から油を取るバイオ燃料なのですが、うまく研究進まないかなあ。
ちなみに記事タイトルは、その油を作る藻類で有名なオーランチオキトリウムで、僕がどうしても名前が覚えきることができず、いつも「オーランチキ……なんだっけ?」となってしまうところからつけました。今も検索して名前確認したのです(^^;;)
| 固定リンク
「日記・つぶやき2014」カテゴリの記事
- 仕事納まらない(2014.12.28)
- 2014年のかわせひろし(2014.12.31)
- COP20とオーランチキチキ(2014.12.23)
- STAP細胞と常温核融合(2014.12.21)
- 今年が終わる(2014.12.20)
コメント