魔法科高校の劣等生1・2 入学編
魔法科高校の劣等生1・2 入学編 (佐島勤・著)を読みました!
最近アイディア探しの読書ばかりで、お楽しみの読書がしたい! という欲求が炸裂。
ちょうどこのあいだ仕事場で話題にしてたし、アニメも見たしということで、夜中、閉店間際の本屋さんに飛び込んで買ってきました。
面白かったです!
何見ても、最後は自分の書いてるものはどうだろうというところに思考が戻っていくんですけれど、ほんとに参考資料として読むのと、楽しんだあとに考えるのでは、わくわく感が違います。
ということで以下考えたこと。
マンガ、ラノベ、アニメ、ゲームは相互に影響しあっていて、そこには「オタクの常識・教養」みたいな基盤が出来上がってると思うんですよね。
児童文学の延長上にファンタジーがあるんだなとも思うんですが、その文脈とはけっこう違います。
児童文学上のファンタジーは、民俗学とか民間伝承の上に書かれてて、ラノベはあまりそれにこだわっていない感じ。さらにSFとか、他のいろいろなもののおいしいところが集められ、渾然一体となっていたりします。
こちらの作品も、魔法と銘打っていますが、それが科学的に解明されましたよ、という世界観。
「起動式」「魔法式」「演算領域」、さらには魔法の説明も、冷やすためには分子の振動を抑えるとか、そのエネルギーを運動エネルギーに変換するのでエントロピーの法則には反しているけれどエネルギー保存則には逆らっていないとか、物理の上に魔法が乗っている形です。
常識内に収まってしまうと目立てないので、そこでどう差別化するかということになるのですが、うまく作ってるなあと思いました。
あと、この作品は小説投稿サイト「小説家になろう」に投稿されていた作品で。
群雛の記事で、プロとアマの垣根がなくなると書きましたが、その流れの作品でもあります。
とにかく、必要なのは読んで面白いかだけなんですよ。ジャンルがどーたらとか長さがどーたらとか他の条件は後付け。
佐島先生も、長いのを無理に縮めて応募した作品は滑って、こちらは縮めなくていいと言ってもらえたのでデビュー作では異例の上下巻と、あとがきで書いています。
こういうことを知ると、やっぱりとにかくどんどん書いて出すのが一番だなあと思います。
僕もがんばろう。
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