死者の代弁者
死者の代弁者 (オーソン・スコット・カード著)を読みました!
以前読んだ「エンダーのゲーム」の続編です。小さかったエンダーはすっかり大人に。
前回のバガー戦役の後、正体が知れず恐怖の対象だったバガーを全滅させたエンダーは、それが誤解が元になり始まった戦いだったと知り、「死者の代弁者」の名で、バガーについての本を書きました。バガーに対する誤解はそれで解け、それ以来、「死者の代弁者」が故人の生と死を語るようになりました。
エンダーは「虐殺者」として悪名高まってしまった自分の名を伏せ、「死者の代弁者」の元祖であることを主張せずに、宇宙の各所をさすらい生きてきました。そこにある星から、使者の代弁の依頼がやってきます。その星でエンダーは、バガー戦役での己の罪をあがなうことができるのか、というお話。
とにかくスケールがでかいお話です。時間のスケールもテーマのスケールも大きい。これぞSFという感じ。
そしてその難しいお話を、引っぱりきる筆力も見事です。
上下巻で長いから、最初はちょこちょこ読んでたんだけど、上巻の最後あたり、ルジタニア植民地即時終結という話になってきてから目が離せなくなり、結局ぐるっと回って朝日がすっかり昇りきるまでかけて読みました。次の日の予定が、すっかり狂ったのですよ(^^;;)
これぐらいの筆力あれば、こういうSFでもこなせるんだよな。最近、腕前の問題についてよく考えているので、なんとか身につけたいと思ったのでした。
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