ジブリ解散
こんな記事を見ました。
「解散説」が飛び出したスタジオ・ジブリ 大量解雇を進めるその真意は
要点をまとめると。
スタジオ・ジブリが契約社員として雇っていた作画スタッフの人件費捻出が難しくなり、大量解雇中。
ただ、アニメ業界では作画スタッフはフリーランスで作品ごとに集めるのが普通。なので他と同じになったということ。
他にも「鈴木プロデューサーが制作部門解体と言った」とか、いろいろ話が出てますね。制作部門解体が上のリストラなのかな?
僕の感想としては。
まあ、映画の出来を見ていたら、今の規模は維持できないだろうなあと思っていたので、とうとう来たんだなと。
僕は新作ジブリ映画に対する期待感がさっぱりになってしまっていて、「風立ちぬ」も「思い出のマーニー」も見に行ってないのです。
もともと出不精なので、映画をあまり見に行かないというのもあるんですが。
でも、期待感薄れてるのは僕だけじゃないと思われます。興行収入を見ると、2001年の「千と千尋の神隠し」をピークにどんどん下がってる。
ジブリはもうブランドなので、新作作れば話題になり、内容の評価を聞く前に期待感で見に行く人が多数いるはずです。それが順調に下がっているというのは、「あれ? いまいち?」と思った人が、次は見に行っていないということです。
吾郎監督は、創作に関わる人間として「親の七光りで飯食ってんじゃねーよ」とかなりの軽蔑の対象で、最初から見たくもなかったので「ゲド戦記」「コクリコ坂」は置いといて。
「ハウルの動く城」「崖の上のポニョ」「借り暮らしのアリエッティ」はDVDで見ました。でも、あれは伝わらない。もし名もない新人漫画家が持ち込んだら、あれは絶対直される。そういう初歩的ミスがある。
キャラクターが途中、話の都合で性格変わっちゃうんで、感情移入できないのです。予想が悪い意味で外れるから、没入できずに放り出され、醒めちゃう。多分見た後の感想に「よく分からなかった」というのが多いはず。
ぼけちゃったのか、話をひねり過ぎなのか。
宮崎駿監督と高畑勲監督は、昔名作シリーズのアニメを手がけていて、そこでは細やかな感情表現と、まったく視聴者をつまづかせないスムーズなシーンの展開、演技・演出で視聴者を引っぱっていた。
あのスムーズさ、一度興味を持ったらもう離さず、「あれ? もう30分たった?」と見ている人を転がし続ける力には、僕はすごくあこがれて、「アルプスの少女ハイジ」とか「母をたずねて三千里」とか「赤毛のアン」とか、あと名作シリーズじゃないけど「未来少年コナン」とか、そりゃもう何度も見たんですけれど。
ジブリにも引き継がれていたそれがなくなってしまって、すごく残念なのです。
でも逆に、ジブリになってからの、映像のきれいさとか動かす能力とかは、本当にすごい。
アリエッティはむしろ変なドラマを入れないで、見つかりそうで大ピンチとか、鳥に食われそうになって大ピンチとかを続けて、動物ドキュメンタリーみたいにすれば、動きの魅力だけで二時間引っぱれたのではないかと思うぐらい。
冒頭からのシーンは、ほんとに魅力的でどきどきしました。
むしろ職能集団として作画スタッフを残し、監督と脚本、絵コンテを外部から入れるべきなんじゃないかと思ってたのですが、違う道を行くようです。どうだろうなあ。
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