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2014/05/25

新作苦戦中

先月末で予定していた4本の原稿をすべて提出。内一つはすでに没で、残り三つが評価待ち。

というわけで、次に取り掛かるのでした。まずは頭のスイッチを切り替えるところから。

ワタミが赤字になったそうだけど、これが超絶ブラックの評判が立った結果ならとてもいいことだ。外食産業はみんな似たようなものとか言ってないで、ベストじゃなくてもベターを選べば、少しずつでもよくなっていく。ある意味とても民主主義的な動き。他でも起きるといいな。

日本は先進国なので、必要とされているのは、故ジョブズ氏やダイソン氏のような付加価値を生み出せる経営者であって、法令違反や搾取が利益の源泉で、それを躊躇なく行える悪人である事が強みの経営者はいらない。国が傾くだけ。

子供を作らない理由の上位に貧困とか疲れていてセックスレスとかがあるんだから、マジで国を傾けてんだよ、ブラック企業。社会から追い出さないと、その社会が衰退しちゃうよ。

サッカー合間のニュースで集団的自衛権反対の人が出てたけど、理屈が極端へすっ飛ぶところと、俺はお前を守らないけどお前は俺を守れと堂々と言い放ってることに気づかないところが、左翼言論人の限界なのかなーと思った。極論脅しに頼らないでもうちょっと掘り下げないと、説得力ない。

堅めな話をしているのは、子供向けの作品から、もっと上向けの作品に、頭のスイッチを切り替えようとしているからです。昨日までは、純情乙女なくのいちが、主君が好きになってしまってはわわな話。今日は政争や国際紛争などが主人公の運命を翻弄するお話。世界観作るの大変。深みを出せるだろうか。14/5/3

スイッチ切り替えのため、ニュースを多めに読んでいて、いろいろまじめなことを考えてました。

それというのも、手伝い仕事の間に思いついた、純情乙女なくのいちが立ちすぎたから。主様をお守りするのが役目なんだから、好きになるのはだめなの! というヒロインは可愛い。

さらに最先端テクノロジーと高性能人工知能を搭載した、パワーアシスト甲冑(口悪い)とか、実は主様(小学生)のお母さんが先代くのいちでヒロイン推しとか、これはもう、すぐ書けるという感じだったのですが。

出版社の返事待ちの原稿があるところへどんどん送り込んでも、編集さんの机の上にたまっていくだけなので、後回し。頭を切り替えて、先に以前から試したかったことをするのです。

児童文学作家と言われる人たちの作品群を見てみると、童話から始まり、児童書を通ってヤングアダルト、そして大人も読むようなファンタジーまで広がっています。

なので僕もちょっと年齢上向けのファンタジーを書いてみようと。ハイ・ファンタジーとか、和風ファンタジーとかは僕の土台が怪しいので、SFとファンタジーの間の無国籍なやつ。

そしてここから苦闘が始まるのでした。

甘パン食べて脳にエナジーチャージしてメモ書きに戻る。出だしでどうやって印象づけるか、キャラクターを立たせるか、とても大切なところ。自分では上手くやってるつもりだけれど、果たして本当にそうか。不安を押し込めて、自信満々なふりして書き進める。

自信は作品のノリに現れるのでとても大切なのだけれど、根拠なく持ち続けるのはとても難しい。若くて自分が見えていない時の方が、その点ではまし。結果が出ずに自信を失い作品が萎縮する負のスパイラルは容易に発生する。心折れたら負けなんだ。長く戦うためには、その弱さに打ち勝たなくては。14/5/4

コミティア打ち上げして、帰りの電車内。皆さんお疲れ様でした。

今回は会場にいても閃きが降りてこなかったけど、出だしつまり気味なのは、イメージがまだ固まってないのかなと思ったのでした。明日から考え直そう。14/5/5

仕事帰り、例のごとく歩いてアイディア出し。今必要なのは一話目の二個目のエピソードなのに、最終回ラストシーンを思いつくいつもの病気。ちなみに閃いたのはラーメン松葉の前(ときわ荘跡地向かい)。降ってきたよ。やっぱり御利益あるんだよ。14/5/7

NHK特報首都圏でダウンシフター、給料減ってもやりたいことをする暮らしを選択した人の話をしている。ダウンさせるためには一度上げなければならず、そんな状態になったことがないが、僕も書きたい話を書き続ける暮らしがしたい。14/5/9

なんかプロットが進まないなあと思ってたけど、作者の都合で話を作るパターンに陥ってるからだと気づいた。よくある落とし穴。キャラクターの通りに進めなきゃ。14/5/10

なかなか進まない原因は、作者の都合が前に出すぎているからだと、事の起こりから書き出し。引っかかりのあるインパクトのあるシーンから書くのは、人に読んでもらうお話として当然だけど、それはキャラクターの人生の一部を切り取った物。書かなくても、把握しておかないと。

ちなみにこれだけ書いたけど、一話目は、まだ一エピソードしか書けてない。先は長い(^^;;) 14/5/12

出だしはかなり苦戦。よく起きるやつ。

作者の頭で考えた、ご都合主義のストーリーにキャラクターを乗せようとすると、何か上滑り感が出るのです。ここがはまらないと苦しい。

近所で一番早く漫画が出るコンビニへ。ちょうど出しているところに遭遇。マガジン30冊に対してサンデーが2冊。かなりやばいと思われる。14/5/14

ちょっとそれて、毎週読んでる漫画の話。サンデー苦しいですねー。調べてみると、今年の第一四半期は平均発行部数46万部ちょっと。ここ5年で32万部、4割減。

読んでる感想としても、仕方ないかなという感じです。どこまで持ちこたえるかな。

こういう観察も、世の求めているのはなんだろう? という形で自分に跳ね返ってくるのです。それと自分の書けるものが重なるところを探してる。どこだろう?

一話目メモ書き終わりー。土台を一度書いて整理したら、キャラクターが動きだした。良かった。このまま加速してくれたらいいなあ。 あとはいつもとちょっと違う構成だから、そこのところで上手く回せるように。

メモを打ち込んで原稿へ。今回は形式も文体も違うから、多分ここから、いろいろ大変。14/5/15

漫画でもそうだったけれど、カメラ位置が近くてキャラクターのモノローグが入る書き方なので、親近感は作りやすいが、その分かっこよさがないのだ。カメラ位置を引いて、客観的なポジションに行かないと。

違う。カメラを別の人のそばに置けばいいんだ。手持ち武器が少ないから、苦労するよなあ。

なつかしアニソンを聞いて、切ない気持ちになったところ。あの時は、何にでもなれたのにねえ。でも次にかかったのがど根性ガエルで、そんな気分は吹っ飛ぶw 作業に戻ろう。

二話目メモ書き終わったが、これはいかがなものか、自信がない。説明が多すぎるような気がする。「僕の妄想した世界設定」なんて、読まされたって面白くない。事の起こりから書くのではなく、面白そうなシーンから切り取って始めているので、前提事項が自然と多くなるジレンマ。説明、どこに入れよう。

事の起こりから自然に流せば、説明はほどほどにできるけど、そんな牧歌的な物語は、この御時世無理だしなあ。「母をたずねて三千里」はマルコが旅立つまで丸々三ヶ月使って、お母さんが心配だ、会いたい、という気持ちを盛り上げてるけれど、すっごくうらやましい。今だと放送が終わっちゃう。

派手さと地味さの綱渡りをするしかないので、頭から見直そう。。14/5/17

苦戦は続きます。漫画の時からそうだけど、武器がないよねえ。

賞を取った時なんか、たいてい構成力をほめられるタイプなのですが、今回そこでも苦しんでるから、すごい自信ない。

なんとかお話がカチンとはまるところを探さないとー。がんばろう。

今書いているのは児童書ではないのだけれど、かと言って難しく書くジャンルでもないので、漢字の選択にめちゃ悩む。はったりかますなら、ルビ振ればいいやでどんどん難しい字を使うんだけど、読みやすくして裾野を広げようと思ったら逆効果。ちょうどいいのはどこだろう。14/5/23

対象年齢考えて、漢字の閉じ開きを考えます。児童書は基本小学生の習う漢字に収めて、そこから字面見て足したり引いたり。

今回は対象年齢上げてるのでもうちょい漢字を使っていいんだけど、物語の性質考えると読みやすい方がいいかもしれないと考えて、そこを探っているところ。

なんかこう並べてみると、今回探してばっかりですね。

ちなみに月曜は別件で打ち合わせ。その前に一度区切りを入れたい。というわけで作業に戻ります。

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コメント

純情乙女なくのいち・・・主君(ご主人様)をお守りする→恋心になるパターンですね。奈緒子先生も6話で、森山先生の不安げな表情を気にかけていましたが、あれが恋心の芽生えだったんでしょうか?でも好きだからといって結ばれるとは限りませんけど(現実世界でもよくありますが)あの二人は紆余曲折を経てでも是非くっついてほしいです*(^・^)*

投稿: みゅー | 2014/05/25 16:22

くっつけたいですねえ。
ストーリーはあるんですけれど。

投稿: かわせ | 2014/05/26 12:15

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