月刊群雛三月号
インディーズ作家を応援するマガジン、月刊群雛3月号が発売してます。
書き下ろし新作5作に既刊サンプルが11作。そちらのサンプル枠で参加させていただきました。「アンナ・アップルトンの冒険」パブー版、kindle版。
書き上げた時は、これで完璧! と思っていたのに、今見ると、まだ直せそうな気がします。
文体だったり、リズムの取り方だったり、細かいところ。成長した証だといいなあ。
内容についてちょっと触れますと、冒頭の小形克宏(おがた・かつひろ)さんの寄稿が興味深いテーマでした。(試し読みできます)
小形さんは奥様の漫画家・青木光恵さんとともに、「スマホで光恵ちゃん」という電子雑誌を出しているそうで。
出版不況にともない、単行本をそろえるタイプではない作家は仕事が減ってしまっていることから、個人漫画雑誌の出版に踏み切ったとのこと。
単行本が売れないタイプの読み捨ての作家だというのは悪いことではなく、個性なのだとしています。そして読み捨てで楽しませるコンテンツは、昔からずっと続いているのだと。
確かに、新聞雑誌はあまり取っておくことをしませんし、昔はテレビ番組を録画して残すこともできませんでした。漫画も最初の頃は貸本でしたし、雑誌連載と単行本が別々の出版社だったりしました。
そう考えると、なるほど納得。さらに、スマホに媒体を絞るという決断も、「読み捨て」を前提にすれば理にかなってます。
そしてスマホ向きの描き方にするという決断も。やっぱりそうなりますよねえ。
そっちに行くなら、小説でも、ライトな読み物をさらにライトにとか、短い時間で楽しめるように各パートを細分化してとか、いろいろありそうです。
そういう視点でそのあとの作品を読んでみると、また考えさせられるのでした。僕のは大丈夫かな……。
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