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2013/12/13

商業出版と個人出版の補完関係

さて、昨日原稿を出して、その前には個人出版についての寄稿が載ったので。

ここら辺で、商業出版と個人出版の関係についてどう考えてるか、整理したいと思います。

個人出版サービスが来る来ないという時期には、黒船来襲! という感じでしたけれど。

来てみて使ってみての感想は、もっと補完的なものじゃないのかなと。

まず、きんどるどるどうでしょうさんへの寄稿文で、「ボツ原稿にもハリー・ポッターみたいな可能性」と書きましたが、あれがとても低い可能性なのは分かっているのです。宝くじみたいなものですよ。

でも、宝くじも買わないと当たらないからね! 万が一の可能性も一万回積めば、外れ確率は99.99%の一万乗で約37%。なんと6割以上当たるんですよ! やって損なし!

……ふう。

さて、落ち着いてもうちょっと現実的な見方をしますと。

特に漫画は、原稿料というシステムがないと作画スタッフが雇えず量産できないので、個人出版からストーリー漫画で大逆転は、なかなか大変そうです。

一本当たりが短くて、画面密度も上げなくてもだいじょうぶな、ギャグ系とかエッセイ系ならあるかも。

もしくはすごく手が速くて、一人で高密度の画面を量産できる天才。

基本的には、同人誌活動していたらスカウトされたというのが、ネット上でも起きます、という流れなんじゃないだろか。電子書籍という名前がついた方が流通しやすくなるし、実際にある程度売れてれば、それがセールスポイントになるし。作家のプレゼンテーション的な役割。

自分が今やっている児童書の場合は、そもそも子供が電子書籍をどうやって買うのかという問題と、子供が本と接触する場所は、図書館とか学校の図書室の割合が高いことを考えると、もっと可能性低いと思います。

まあ、ボツになったら、とりあえず出すけれども。読む人いるのかな(^^;;)

大人だけど児童書読んでくれる人とか、何とかたどり着いてくれた子とか、出会えたらものすごくうれしいです。

一番可能性があるのはハイティーンから大人向けの文章物ではないでしょうか。そもそも元から兼業作家がいるし。

特にタブレットじゃなくてスマホで、通勤通学の電車の中で読むというふうに電子書籍が広まったら、全体の需要が増えるから、ニッチ狙いでも行ける可能性が出てくるのでは。

基本的にリソースが大きい商業出版の方が有利なのは変わらず、個人出版は、特に宣伝が難しい。埋もれる可能性大。

個人出版の利点は、寄稿でも書いたとおり、商業出版では取りきれないリスクを取って、作品の可能性を広げられるところ。

逆に個人出版の弱点としては、自分の弱さと向き合えるかどうかがあると思います。

商業出版だと、編集さんに厳しいこと言われて直すはめになったりするけれど、個人出版では、本人がこれでいいと思えば出せる。でもこれは実は利点じゃなくて、質を高める機会を放棄していることになる。

誰だって厳しいことは言われたくない。なければそっちの方がいい。自分に甘い人は、この罠にはまります。批評の質の問題もあるから単純ではないんだけど、批評に耐えてそれを生かす力も才能のうち。

つまり「ワンピースみたいな燃える漫画が描きたい!」という人は、迷わずジャンプの門をたたきなさいということですよ。へたれるな、そこで勝て。

「一番描きたいシーンが描かせてもらえない」という人が、採算の厳しさに負けず個人出版というのがよい流れ。こぼれた読者も救われる。

そういう補完的な関係なのではないかと、最近は思っています。

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