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2013/10/18

放送自粛と音楽の価値

文月メイ「ママ」 - YouTube  話題になったのは知っていたけど、今初めて聞いた。児童虐待をテーマにした歌。歌詞が過激で放送自粛と言われていたけど、過激どころかものすごく抑えた筆致で、優しすぎて涙出る。

こういう社会的メッセージがある曲を自粛して、エロ連想させる歌詞やPVで売る曲は流すのだとしたら、音楽なんて所詮そんなものと自分たちで定義してしまったことになると思う。……と書いてたら、ちょうどポールダンス踊ってセックス連想させる歌詞で始まる曲がかかったよ。

ちなみにエロに反対してるわけじゃないのです。くだらない及び腰で表現が規制されるのがいやなの。エロ規制にも反対するよ。後売れるからと安易にそちらに落ちるのもいや。表現者の覚悟を支持する。13/10/15

YouTubeでの公開が3/4。メジャーデビューが今月で、そのプロモーションをしようとしてたら、有線放送で歌詞が過激だと放送が見送られたのだそうです。

歌詞が過激というと、放送禁止用語がぼろぼろ出てくるのかと思ってしまいますが、正確には歌詞の示すシーンが衝撃的。児童虐待で死んじゃった子供がそれでもお母さんのことを思っているという内容。

歌詞自体は、そういう重い内容を淡々とつづっています。冒頭の「あのゴミ袋と一緒に捨てるの?」という一文でドキッとさせるんだけど、そこからはずっと優しい言葉が並んでいて、余計泣ける。すごくいい歌詞だと思います。

これがNGっていうのがちょっと解せない。

むしろ音楽でメシ食ってるなら、積極的に広めるべきだ。

僕も一応漫画やら小説やらの、広くくくったエンタメ業の端っこにぶら下がっている人間ですが、はっきり言っちゃうと、なくてもいいんですよ、エンタメなんて。なくても死なないもん。

それを「そんなことはない、なかったら、死ぬまでは行かなくても俺の人生色あせる」と思ってもらえるようにしないと、成り立たない。そのためには、間口を広く、奥行きを深くしないとだめ。

無難に受けるのばかり並べたら、最初の食いつきはよくてもそのうち飽きちゃって、「まあなくてもいいかな」という扱いになっちゃう。

音楽の場合はベトナム戦争時に反戦歌がたくさん歌われたりと、現実につながるメッセージ性を持てることが、ジャンルにただの娯楽じゃない価値を生み出したりするわけで。

「なんかクレームが来そうで、対応がめんどくさいからやめとこう」じゃ、自分が食べてるその畑がだんだん枯れてっちゃうわけですよ。

そのジャンルで飯を食わせてもらってるくせに、それのために電話対応一本も戦う気のない寄生虫は、すごい腹立つ。なのでちょっと過敏に反応したのでした。

曲の方に話を戻すと、文月さんは学習塾の教室長を務めた経験があり、虐待された子と接することもあったそうで。

小さい子供にとっては親は絶対で、虐待されてても自分がいけないんだと思っちゃうという話も聞きますし。そう考えて聞くと、歌詞がますますつらい。

単なるクズ親だから子供を虐待するケースだけじゃなくて、中には精神的に追い込まれて子供に手が出るパターンもあるだろうから、この歌のメッセージが届いて、一人でも踏みとどまる人が出たらいいなあと思いました。

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コメント

かわせ先生 お疲れ様です
…自粛規制って難しいですねぇ(;´Д`)
YouTubeで少し聞いてみました…そんなに過激だと思わなかったです…いろんな人に聞いてほしい曲だと思いました 核家族化が進み育児がしにくい世の中ですがママさん達だけでなくいろんな人に聞いてもらって虐待が少しでもなくなるといいなーと思いました
優しい唄をおしえていただきありがとうございます (゚ーÅ)ホロリ

投稿: さとみっくす | 2013/10/18 23:21

作業している時にかかって、「ああ、これが例の……」と聞いてたら、最後はぐすぐす言ってましたよ。ほんと、虐待なくなるといいですねえ。

投稿: かわせ | 2013/10/19 18:29

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