先週の雑感記 宇宙犬ハッチー発売!
さあとうとう来ましたよ!!
「宇宙犬ハッチー 銀河から来た友だち」が発売になりました!!
14日に配送が始まって、ネット書店など早いところは15日から、地方の書店でも今週前半には並ぶはず。
ただ、もともとの部数が少ないので、日本津々浦々、全ての書店にとは行かないのですが。がんばって、初版どっさり刷ってもらえるレベルの作家になろう。
さて、上の表紙画像にはありませんが、新刊には内容を伝えたり人目を引いたりするために、たいてい帯がついています。その帯に書かれた文章もご紹介。
ぼく、こう見えて、宇宙人なんです…!?
暗い世相を吹き飛ばす、ほっこりあたたかいSF!
SFを読み始める、または興味を持ち始める小学5、6年生あたりなら「おっ」と感じてくれる作品ではないか。とっつきやすさ、導入、伏線、構成もなかなかうまい。
天文学的なこともよく理解しているのに、それを押しつけずに説明していることや、一見ちゃらんぽらんな文章なのにツボを押さえていることも好感度が高い。友情の部分が非常にいい。
家族があっさり宇宙人を信じて歓待するところは、こんなに単純でいいのかとも思うが、おもしろくもある。
そんな明るさもまた、この作品の魅力だろう。
――ジュニア冒険小説大賞選考委員会
つけてもらったキャッチフレーズ、「ほっこりあたたかいSF」というのを見て、そう形容されるSFってあんまり見かけないよなあと思いました。
どっちかと言うと、クールなのが命のジャンルだもんね、SF。
そもそも児童書の本棚のぞいた時に、子供向けに書かれたSFってほとんどないんだなとも思ってたので。
二重にないところに行ってます。これが得がたい個性となるか。科学という難しいものと子供っぽいもの、相反する二つを両方持つ書き手がいないということなら、ブルーオーシャンです。(競争のない新天地のこと。反対が熾烈な競争で血みどろの戦いになっている血の海=レッドオーシャン)
需要がないから誰も書かないということじゃないといいな。当たってください(-人-)
素敵にくだらない。
「ほっこりあたたかい」の類語で、「素敵にくだらない」というのがあるんじゃないかと思うのです。もちろん褒め言葉で。
この間の打ち上げで担当さんと、「素敵にくだらないの、いいですよねー」と話してました。
児童小説書こうとした時にいろいろ参考に読んでいて、あさのあつこ先生の「テレパシー少女蘭」が、これだ! という感じだったという話。蘭と翠の漫才で話が進む、ゆるーい感じが素敵なのです。
印象に残っているエピソードでは、蘭が番犬のドーベルマンの愚痴を聞いていたり、宇宙生命体がぬいぐるみに憑依したりというものがありました。ああいうのが好き。
次作の話。
何でそういう話になるかというと、次に何を書こうかと考えている最中だからで。
次はどうすればいいのかなと聞いてみたところ、要するに一からやり直しなんですよね。漫画の場合連載だから、一度仕事を取ると少なくてもある程度の期間は続いて、単行本も何冊か出るのですが。
書き下ろしということは、連載が終わった状態と同じ。すごく売れてたら向こうから仕事を頼まれるんでしょうが、新人はまずそんなことはないから、また書いて採用されるかどうか。
その時漫画よりハードなのは、漫画は企画を立てるところから打ち合わせていて合否はネームの段階で出るのですが、小説は書き上げた物で判断されるのだそうな。
えっ、完成原稿? ボツったら丸々無駄になるの? ネームは一週間もあれば描けるけど、小説一冊分は何ヶ月かかかるよ?
すんごい厳しいなと思ったのですが。
そこで、ああここでキンドルの個人出版なのかと、ポンとひざを打ちました。
海外のキンドルのニュースを追っていた時、出版社に送ったけど採用されなかった作品を出したという事例が、たくさんあった。そうすればいいのです。そしたらハッチーとケッタ君のとなりに並んでいきます。
同じページに表示されるので、土俵が同じだと感じられるのがいいところ。書いても無駄にはならないんだと分かったら、気楽になりました。
現在商業もやって同人もやってと、力が分散してしまっているのを、うまいこと整理して一本道にまとめる機会にもなりそうです。すでにボツ原稿もあり、そういうのも見てもらえるのかと聞いたらあまり芳しい答じゃなかったので、ここからスタートでしょうか。
キンドルはロイヤリティがややこしいのをもう一度調べたり。配信コストとかKDPセレクトとか、よそに比べて条件いろいろあるのが難。
友人にボツ原稿の問題点を聞いて、直すかどうかの検討をしたり。地味で落ちただけで読んだら楽しく読めたのなら、僕の中ではGOなのです。どっちにしろ信用買いしてもらえるようにならないとだめなので。一本はまだ直しが必要、もう一本は行けそう。
原稿書いて商業出版チャレンジして電子書籍作ってコミティア出てが、すんなり境目なくつながるように出来れば。小説書くことと漫画描くこともつなげたい。そういえば、書籍コードのない同人誌も売れるんですよね、アマゾン。
いろいろ考え中なのです。
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コメント
こんにちは(゚w゚)/かわせ先生!!ハッチーゲットしましたー♪♪ゆっくり読みたいと思います(^ロ^)/
投稿: さとみっくす | 2013/03/18 12:33
お買い上げありがとうございますー(^▽^)/ お楽しみくださいませー。
投稿: かわせ | 2013/03/18 17:03