ミニスカ宇宙海賊 4 5 6
ミニスカ宇宙海賊 4 漆黒の難破船 5 白銀の救難船 6 真紅の海賊船 (笹本祐一・著)を読みました!
4巻の前書きに前後編と書いてあるのに、5巻で引いてたよ!
ということで三冊まとめて以下感想。
まずはあらすじ。
弁天丸を正規の海賊船たらしめる私掠船免状は、独立戦争の当時に発行された物。その戦争最後の決戦は、究極の破壊兵器・超新星爆弾の使用阻止だった。その時の僚艦、黒鳥号から、弁天丸とオデットⅡ世にSOSが届く。120年前、最後の決戦で沈んだはずなのに。
さらに白鳳女学院ヨット部に、税を滞納していると、オデットⅡ世の差し押さえを伝えに、税務署職員がやってくる。いかにも怪しげなその風体に、茉莉香たちはオデットⅡ世をステーションから移すことにするが……。
いつもあらすじと言っても導入だけなんですけど、3巻組だと、ほんとのさわりだけになってしまいますね。超新星爆弾と謎のSOSとオデットⅡ世が、実は関わりがあってというお話なのです。
「今回は前後編かー」と思って読んでいたら、5巻の進みが変に遅い。あれ、これじゃ山場が盛り上がらずに箇条書きで終わっちゃうぞと思っていたら、さらに引いたのでした。
5巻のあとがきに、引いたことを「スタートレック・ネクスト・ジェネレーション的クリフハンガー展開」と書いてあって、スタートレックファンの僕は笑いました。
アメリカのドラマはシーズン制で、半年本放送半年再放送のサイクルなのだそうです。すると「えーっ、そこで引く!?」という展開で、再放送の最終話と次のシーズンの一話目が見事につながるシステム。
僕は見るなら第一話目から見たいけど、新作チェックは大変だからしたくないという厄介な人なので、ちょっとあこがれるシステムです。評判聞きつけてから再放送で一話目が見れる。
漫画の引きは連載だからそう長く待たないけど、小説の引きは待ち時間長いですよねえ。
最終兵器が超新星のガンマ線バーストです。
太陽より8倍ほど重い恒星は、その最後に重力崩壊を引き起こし、大爆発します。(Ⅱ型超新星。Ⅰ型は別パターン) その際、大量のガンマ線が放出されるのです。ガンマ線は光と同じ電磁波の一種。エックス線より波長が短く、エネルギーが大きい。
そして体に悪いのです。過去何度か地球では、生物が激減する大絶滅が起きていますが、4億4400万年前のオルドビス紀末、生物の85%が絶滅したのは、太陽系の近くでガンマ線バーストがあったからではないかという説があります。
というアイディアが、わりと説明なく使われているのですが。
まあこの本の読者層は、ベテルギウスの話ぐらい知ってそうだなーと思いつつ、つい自分を振り返り、説明ってどれぐらい入れたらいいのかなと考えてしまいました。
さて、本筋の感想。わくわくしたのは艦隊戦です。
艦隊戦は宇宙SFの華ですよね! クラス120の主砲が三連装三基で九門とか、そもそもクラス120がなんなのか分からないけどすごそうで、心躍るのですよ。戦艦の主砲はやっぱり三連装だよねと思うのは、宇宙戦艦ヤマトの刷り込みなのでしょうか。
帰りの電車で読んでいたら、そのシーンに没頭していて降りる駅を乗り過ごし、終点まで行ってしまったのでした(^^;;)
もっとたっぷり、最後にもう一山あってもよかったぐらい!
さて次の巻は何が起きるのかな。
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