日記・つぶやき2012

2012/12/31

2012年のかわせひろし

年末なので恒例の今年の総括。

今年は波乱の年でした。

3月がどん底。打ち合わせで、単なるボツどころか「もう来なくていい」宣言されたし。仕事も首になったし。

漫画業界にはもう居場所がないんだなあという気分になりました。

そしたら年の瀬も迫るころ、小説で賞が取れて、本が出ることも決まり。

新たな展開に。こっちが居場所になるといいなー。

でも、やってることはずっと一緒なんですよね。自分が一番面白いと信じられる物語を描ける場所を探して、旅してるのです。

それがどういう形をしているのか、若いころには自分でもよく見えてなかったけど、それでもその感覚はずっとあったんだと思います。

最初は週刊誌にも持ち込みに行ったけど、ナベ先生の仕事見てたら、まとまって長く描ける方が面白そうだと月刊誌の方へ。この時からじっくり志向はあったみたい。

ネームがなかなか通らなくて、担当さんが「これを参考にしなさい」と、とあるライトノベルを貸してくれたけど「何これ、行き当たりばったりじゃん」と放り投げたこともあった。たぶん話に華がないから、これぐらい詰め込めと言いたかったんだと思うんだけど。

詰め込んだら面白くなるという気がしなかったから、言うこと聞かない。そんな調子だから、そりゃ通らない(^^;;)

だんだん描きたいものを最短距離で描けるようになってきて、ようやく連載勝ち取った「ケッタ・ゴール!」。でも打ち切り。アンケート取るためには、伏線張る回をこんなに長く取ったらだめだと思い知ったんだけど。

それで、はしょった話を描くようになるかといえば、そうではなくて。

要は一回あたり二十数ページのばら売りをしているからいけないんだ、書下ろしなら違うペースのはずだ、漫画ではそういうシステムのところはないから小説だと、とうとう漫画であることもやめて。

そして今に至るのです。

いや、漫画という表現形式でも描けると思います。日本の漫画商業出版が、それに不向きなシステムになってるだけで。

というか、小説も書いてみて、これは漫画の方が表現しやすいなということもたくさんありました。なので、漫画もかってに描くと思います。

小説家に転身したつもりもないのです。こだわっているのは描きたいものであって、もう表現形式はどうでもいい。必要な技術なら、勉強すれば身につけられる。

漫画のデビューまでに5年。小説も5年ちょっとぐらい。他に何か必要になったら、また5年ほどがんばればいい。

というか、次の5年は何の技術を身につけるか、最近真面目に考えているぐらいですよ。環境変わってきてるから、準備しといた方がいいと思うんだ。

とにかく一番面白いと思うものを描き切ったと、自分で確信できる、そういう物語作りをしたいのです。

さあ、来年はせっかくのチャンスを次につなげないと。

それでは皆様、よいお年を。

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2012/12/28

ラフが来ました

表紙のラフが送られてきました。

人の絵が入るイメージが見えてきて、ああ、ほんとに本になるんだなあと思いました。

しかも児童書なんですよ!

何言ってんだ、そういう話を書いたんじゃないのか、とお思いになるかもしれませんが。

書いてる最中は自分の絵で動いていたので。

どこか漫画と同じイメージのままだったのです。

それがラフを見てみたら、ほんとに児童書の絵なんですよ。そうそう児童書ってこういう雰囲気だよねという。

本が児童書のコーナーに置かれている様子がぱっと浮かびました。

そして結構大きく踏み出したんだなと、今更ながらに思ってみたり(笑)。

楽しみだなあ。

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2012/12/25

先週の雑感記 スター・ウォーズとインディ・ジョーンズ

独り身で、キリスト教徒でもないのにクリスマスなんて、そんな伴天連のお祭りはまったくあっしにゃあ関わりのねえことでござんすよ、と世間を斜めに見ていたのですが。

仕事帰りにスーパーに寄ったら、ローストチキンが半額だった。

メリークリスマス! と現金に発言をひるがえして、いただきまーす(^^)/

さて本日はこんなニュースから。

スター・ウォーズとインディ・ジョーンズ。

「デス・スター建設の請願」規定署名数を超える « WIRED.jp  宇宙空間でのミサイル防衛を「スターウォーズ計画」と言ってたけど、今度は「デススター計画」になるのだろうか。

シカゴ大学に届いた「インディ・ジョーンズ宛の小包」 « WIRED.jp  手の込んだいたずらw 12/12/17

「インディ・ジョーンズ宛」小包、謎の一部が判明 « WIRED.jp  手違いから素敵なことに。12/12/20

デス・スター建設は物の例えで、要するに宇宙空間での攻撃プラットフォームを作るべきという話。中国との覇権争いは宇宙まで行きそうだしねえ。

シカゴ大学に、まるで映画をなぞったかのようにインディ・ジョーンズ宛の小包が届いた事件は、最初はいたずらなのかと思ったけれど、どうやらレプリカを郵送しようとしたら包み紙が破れて、中の荷物に書かれている住所に届いてしまったということのようです。

フィクションと現実とがごっちゃになっちゃってるのが楽しいニュースです。いや、ほんとにデス・スターを作るなら、いい話ではないけれど(^^;;)

そしてアメリカはやっぱり映画の国だなあとも思いました。人の意識の中に、がっちり根ざしている。

日本はそれに対してアニメや漫画の国ですよね。

養護施設に寄付するのに、タイガーマスクの主人公、伊達直人を名乗る人が大勢出ましたが、今月はそのバリエーションでスピードワゴン財団(ジョジョの奇妙な冒険)が登場。

物語を作って生きていきたい僕としては、フィクションがそういう力を持っているというのは嬉しいことなのです。

さて、次はそのフィクションの力について考えたこと。

もっと自由に。

RDGを楽しみに読んでいるんだけど、スニーカー文庫でも出るんだね。児童文学とされるものを大人も読んでいて、ライトノベルの文庫でも出る。結局物語は別にどこでも成立できて、そういうジャンル分けに縛られないんだと思う。逆にそういう思い込みから自由になって、自分だけの立ち位置を作りたい。12/12/21

楽しく読んでる「RDG レッドデータガール」が、スニーカー文庫版も出るということを知りました。

最初に「カドカワ 銀のさじ」という児童書のレーベルで出て、角川文庫に収録され、今度はアニメ化に伴ってライトノベルの角川スニーカー文庫に。

ジャンルをどんどん横断していってるのですが。

そもそも児童文学の勉強しようと荻原先生とか本橋先生とかを読んで思ったのは、「ファンタジー=子供向け」となってるだけで、内容はそうじゃないじゃないかということ。

「カドカワ 銀のさじ」というレーベルも、ハリー・ポッターの成功なんかを受けて、「子供から大人まで」を標榜しているレーベルで。

面白かったら、別にジャンルなんかどうでもいいんですよ。

ジャンルが固まっていくのは、前提を分かっている読者に向かって作る方が楽だから。つまらなくなりがちな説明を省ける。しかも最初からそこの魚影が濃いことは分かっているので、読者を手堅く釣れる。

でも、前提を分かってない初心者にもさらりと説明して物語に引き込む腕があれば、読者の裾野をどんどん広げることができる。

下手だからジャンルに縛られるんだ。「少年漫画だから」とか、「オタク向けだから」とかさんざん言われてきたけれど、そんな小さい世界から自由になりたい。

さらに言えば、「売るためには」とキュウキュウしなきゃいけないのも、下手だからだ。

物語がどうあるべきかは、物語自身が決める。

とにかく腕を上げて自由になりたいなあと思うのです。

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2012/12/17

今週の雑感記 迷走の予感

選挙の日でした。

選挙権を得て以来、こんな絶望的な気持ちで投票に行ったことはなかったです。どこに入れてもだめな予感。

3.11以来、僕の情報源はとにかく詳しい人ということで、専門家の人の発言を追うことが多くなってるんですけど。

専門家の常識と、世間の常識がかけ離れている気がする。何でちゃんとした知識が広まらないんだろうなあ。

どうなっちゃうんでしょうね、この国。きっと迷走するんだろうな。

さて、嘆いてばかりもなんだから、迷走という点で、今日はこちらの話題。

アップル地図に警告。

豪警察、アップル地図に警告「生命の危険」 « WIRED.jp これは確かに死ぬレベル。砂漠の中で立ち往生。12/12/11

発表された当初から、表示がおかしいと評判のアップルの地図ですが。

とうとう死ぬレベルに。砂漠の中の町がおかしなところに表示され、砂漠のど真ん中で迷う事件が続発したそうな。

僕は、ディスカバリーチャンネルで放送している「サバイバル・ゲーム」(原題MAN VS. WILD)が好きで、よく見ているのですが。

その中で「オーストラリアでサバイバル」という回がありました。水なくて、自分のおしっこ飲むんだよ(^^;;)

あれはカメラのこっち側にスタッフがいるわけですが、ほんとにあの状況に追い込まれたらと思うとぞっとしますねー。

ちなみに、あの地図の評判を聞いたときの僕の感想は、アップルはこれから迷走するのかなというものでした。

明らかに慌てて出した感が満載。現場が上司の顔色だけ見て、お客さんの使い勝手が二の次になったのではと想像したのです。そんなやっつけ仕事、ジョブズ氏ならOKを出さなかったのではないかと。ほんとのところはどうなんでしょう。

結局iPhone用グーグルマップが出て、この件は解決。これで砂漠のど真ん中で遭難する人もいなくなるのかな。

さて、年末に向けて仕事が忙しくなる予定で、その前に原稿の手直しとか、もろもろやらなきゃいけないことがあってこっそりピンチなので、今日は短めでここまで。

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2012/12/12

風邪引き経過

土曜日、少し風邪っぽいなと思ってたところ、仕事から帰ってきたら急に悪化。帰宅直後は「あったかくして早く寝よう」ぐらいのテンションだったのに、すごい寒気がしてがたがた震えだし、一気に発熱。

日曜日は、ただひたすら寝るばかり。

月曜日、熱は治まったけど、食欲がなくおなか痛い。

本日火曜日、食欲は少し回復。

他に出来ることがないから読書は進んだけど、このオフにやるはずだったことは全く進まず。

風邪引くと困りますよねえ(+_+)

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2012/12/10

今週の雑感記 かぜっぴき

せっかくしつこかったのど風邪が完治したと思ったら、今度は別の風邪をもらったらしく。

昨日仕事から帰ってきたら、急速に悪化して、今日は寝込んでました。

熱は下がったみたいだけど、まだ食欲は戻らず。

というわけで、ブログは書きだめてあった分だけで短め。

出版サービス業。

Random House、電子書籍専門3レーベルを立ち上げ――ターゲットは自主出版著者か

米大手出版社のRandom Houseは電子出版専門の3レーベル立ち上げることを発表。付随的なサービスを手厚くすることで、著者にアピールしている。

[Paul Biba,Good e-Reader Blog]

電子出版が一般化しつつある中、米大手出版社のRandom Houseは電子出版専門の3レーベル立ち上げることを発表した。ミステリーとサスペンスに集中する「ALIBI」、SFとファンタジーに集中する「HYDRA」、ヤングアダルトとカレッジ世代のニューアダルト読者層向けの「FLIRT」がその3レーベルだ。同社はすでに電子出版専門でロマンスを扱う「LOVESWEPT」も抱えており、このレーベルも拡大予定だ。

Random Houseは明らかにケアの手厚さを保証することで著者をこれらのレーベルに引きつけようとしている。プレスリリースによると『ベテランの』編集者と『専門の広報担当』がつくという。貴重なマーケティングおよび販売チームのサポートも受けられる。加えて、著者にはカバーデザインが提供され、ソーシャルメディアツールとトレーニングの機会も提供されるという。

Random Houseが著者を見出すために付随的なサービスを明確に強調しなければならないということは、同社の著者からの評判が非常に悪いということではないか。プレスリリースの残りの部分も同じような調子で、自主出版を検討している著者をターゲットにしているようだ。

ITmedia eBook USER 12/12/3

電子書籍で個人出版が盛んになったら、出版社は出版サービス業の色合いが濃くなるんじゃないかなあと思ってたのです。そういう流れのニュース。

紙の本を全国流通させるのは、個人ではハードルが高く、出版社を通すしかなかったので、決定権が出版社側にありました。何を出すか、何が必要か、経費をいくらかけるか、著者にいくら払うか。

でも、出すことだけなら個人でできるようになったら、その決定権は著者に移ります。メリットを感じたら出版社を通せばいいし、感じなかったら通さなければいい。

実際には通すメリットはいろいろあるので、そこを明確にしていけば、人が集まるんじゃないでしょうか。

できる編集さんの意見を聞くと、自分の眠ってる力が引き出されるので(体験あり)、そういうアドバイスを求めてスター編集者が生まれるかもしれない。「オリンピックでメダリストを生み出し続ける有名コーチ」みたいな。

マーケティング、営業力、広告力と、サービスとして考えたら、売るものたくさんあるし。

もっと考えたら、サービスをばら売りして、それに値段をつけたらいいんじゃないだろうか。

さらに、今話題の「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」のように、個人で出した物を出版社がピックアップするというパターンもあり。

出版不況になるにつれ、描けるものが減っていく息苦しさを感じていたのですが、こういう方向になったら、描くのは自由、面白ければ広まるという、いい環境になるんじゃないかなと思います。

いくつか、「この辺取りこぼされてるんじゃないのかな」と思う所があって、そういう物にチャレンジしてみたいなと思っているのです。

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2012/12/04

今週の雑感記 新エネルギーと個人直販

先週の一番の話題は賞をいただいたことなのですが、それは昨日の記事に書いたので、今日はその他の話題。

新エネルギー。

NHK NEWS WEB バイオ燃料に新たな可能性  これすごくいいんじゃないか。きちんと採算取れる。インフラはすでにある。しかも農業林業の副産物にできる。補助金ビジネスな太陽光風力よりこれじゃない?12/11/30

僕はエネルギー問題に関して、反・反原発のスタンスです。放射能によるガンの増加よりも、エネルギーを割高にしてしまって不況を促進した時の自殺の増加の方が多いのではないかと思うからです。

かと言って原発促進かというと、放射性廃棄物の長期管理とか、廃炉のコストとか、絶対甘く見積もっているような気がして、こちらもどうもなと。

というわけで、新しいエネルギー源の研究開発に期待を寄せているのですが。

これ、すごく有望なのではないかと思います。

バイオエタノールは、要するにお酒を作るみたいに糖分を発酵させて、アルコールを作ります。原料がとうもろこしやサトウキビなので、食糧生産とバッティングしてしまうのではないかという批判があります。

ところがこの研究では、植物からならなんでもエタノールが作れます。セルロースという、植物の体を作るたんぱく質を分解してから作っているからです。雑草、木屑、稲藁など、ごみになってた物が燃料に。

この方法は以前からあったのですが、コストが問題でした。ところが記事で紹介されている研究では、これを見事にクリアしています。効率のよい酵素を発見し、プラントも小型化。採算ラインはリッター100円のところ、なんと50円!

自然エネルギーは採算取れないから補助金必須となってる中、これはむしろ売り出したら儲かるよ!

ブラジルではバイオエタノールの発電所もあるみたいだし、普及しないかな。がんばれ!

個人直販。

IT専門の個人作家Jonathan Snook氏が電子書籍の売上推移をグラフ比較「自分のサイトで直接販売したほうが儲かった」

カナダ在住の個人作家Jonathan Snook氏のブログ記事が、電子書籍の個人作家たちの話題となっている。

Snook氏の本業はWebデザイナーで、自著「Scalable and Modular Architecture for CSS」をKindleストアと自身のサイト上で昨年11月に同時発売し、売上推移を観察することを発案。当初、Kindle側の価格を安めに設定していたこともあって、Amazon上での売上収益が圧倒的に勝るだろうと考えていたSnook氏だったが、意外にも自身のサイトで直接販売していたほうが収益高が高いことを発見。さっそくグラフ化し、その経緯をブログ記事で公開した。

電子書籍の混合価格モデル、バンドリング戦略を考えるうえで、とても貴重なデータだ。hon.jp 12/11/27

北欧の出版界を席巻、個人作家・出版社が電子書籍を“直販”できる出版CMS「Publit」が英国に進出

北欧の出版界を席巻している電子書籍ベンチャーPublit社(本社:スウェーデン・ストックホルム市)が英国版サイトをオープン、ついに英語圏への参入を開始した模様。

Publit社は個人作家や出版社が自分のサイトで電子書籍を販売できるCMSサービスで、PDF原稿からEPUB形式ファイルへの変換、プリント・オン・デマンド(POD)、課金代行を行なってくれる。料率もAmazon社と比べて良心的で、電子書籍は売上の20%、POD本は10%と一律方式になっている。

スウェーデン国内ではすでにHarequin現地法人を含め300社以上の出版社が同サービスを活用して電子書籍の直販を行なっており、今回の英国版サイトに続き、ドイツへの進出も予定しているとのこと。hon.jp 12/11/29

こちらを見た僕の感想。

個人直販という究極の形ができたら、一方で出版社は、人と人をつないでコラボレーションで作品の価値を高める力が売りになるのだろう。 12/11/30

僕が個人出版に関心があるのは、昨日も書いたとおり、自分の好みが主流じゃないという自覚があるからで。

でも、作家個人で出すことができれば、採算ラインは究極に下がるから、主流から外れても成り立つ可能性がある。それを期待していたのです。

ということで、日本はようやくキンドルがやってきたところですが、アマゾン以後にも関心が。自分のサイトで直販が究極ですよね。料率がアマゾンより良心的というところも素敵。

さて、じゃあ出版社が全滅すると思っているかというと、そうでもなくて。

出版社じゃなきゃできない仕事もあると思うのです。

今回で言ったら、挿絵を画家さんに頼むわけですが。

最初、漫画絵で描くなら自分で描けますと言ったけれど、提案された画家さんのお仕事を見たら、明らかにレベルが違いました(笑)。餅は餅屋だよ!

でもこれ、間に出版社が入るからできることで。例えばパブーに出してるやつに挿絵つけてくださいって、僕みたいなど新人が有名画家さんに連絡つけても、誰? という話になるだけで。

そういう人と人をつなげる仕事は出版社ならではですよね。

さらには、出版社を通すから、全国の子供と出会えると期待できる。営業力が全然違う。

とにかく何でも試せる個人出版、つなげて広める力のある商業出版と、長所が補い合うようになれば、もっと豊かな世界が来るんじゃないかなあと思っているのです。

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2012/12/03

大賞をいただきました!

創作集団プロミネンスと岩崎書店が主催する、第11回ジュニア冒険小説大賞で、大賞をいただきました!

発表したら、みなさんからたくさんのお祝いの言葉をいただきました。

前に漫画の新人賞取った頃はまだSNSがなくて、家族や仕事仲間から祝福されるぐらいだったんですけど。

あっという間に広まって大勢の皆さんに声をかけていただき、喜びもひとしおです。ありがとうございます。

先週の雑感記で書いた「春先から対岸に向かって」はこちらでした。

昔から、SF描けるようなところがいいとマイナー系の少年漫画雑誌に行ってたわけですが、僕が言ってるSFが、例を挙げればドラえもんなので。

とうとう「かわせさんはオタクが喜ぶようなものは持ってないので、打ち合わせはいいです」と言われてしまったのでした。まあ、好みが主流からずれてるのは自覚してたし、それを腕前でカバーできるわけでもないし、仕方ないなと。

それに対して、こちらでは、いただいた講評の中に。

「犬そっくりの宇宙人というキャラクターは、大人のSFでは今はもうない。だが、子ども向けでならありえる。」

よかった。ここなら生きていけるヽ(*´∀`)ノ

漫画家から小説家への転身なのですが、描く物が変わってないので、本人にはあまり、転身したという気持ちはないのです。男の子としゃべる動物を主人公に、自分の好きな題材の話を描く。「ケッタ・ゴール!」と同じです。

実際、小説っぽい書き方は修行を初めてすぐ挫折したので、話の作り方は漫画と同じ。絵を描くかどうかだけ。

さらに、今日は挿絵を描いていただける画家さんに渡す資料を制作中なのですが、文章で書くより手っ取り早いと、キャラ表を描いています。漫画家のスキルも使用中。

発売は来年3月の予定です。子供たちが楽しく読んでくれたらいいなあ。

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2012/11/26

先週の雑感記 ジェネシスとマケマケと火星

のど風邪です。

免疫が落ちてきたのか、40手前当たりから、急に冷え込む時期に毎年一度はひくようになりました。

最初は、夜中にのどが腫れすぎて気管が狭まり、このまま窒息死するんじゃないか救急車を呼ぶべきか、というぐらい悪化したんですけど、最近は慣れて予兆を感じると素早く対処するので、そこまでは行かず。

ちょっとせきが出るなーぐらいですんでいます。

ただ、毎年いつもすっきりは治らず、炎症起こしている場所が治まってくると隣が腫れる感じで。

あちこち逃げるウイルスと僕の免疫が戦い続けるのです。のどが痛い日もあれば、鼻水出る日もあり、耳の下のリンパ腺が腫れて痛い日もあり。

今日はちょうど、気管と食道が分岐している辺りが腫れてる。何かを飲み込もうとするとごりっと違和感があるという、一番嫌な場所(+_+)

さて記事タイトルをちょっと変えました。以前のパターン。

ここは自分の日記風にして、ニュースなんかで思ったことは別記事にと思って一度変えたのですが、結局、代わり映えしない日々だからあまり書くことなかった(^^;;)。

というわけで、内容は特に変わらずお送りします。本日の話題はまずこちら。

スタジアムビジネス。

Jリーグ 芝生問題から見えるスタジアムビジネス問題 - Sportsman 2.0 - Soccer Journal(サッカージャーナル) - livedoor スポーツ  こういうことを考えると、自前スタジアムを持てたのは大きいな。12/11/20

例年この時期になると、ピッチが荒れてプレーに支障が出るスタジアムがあるのだけれど、単に芝管理の問題じゃないんだという話。

FC東京、東京Vがホームとして使用する味の素スタジアムを例に挙げ、クラブ所有のスタジアムではないため、利用率を上げるために入ってくる他のイベントが問題だとしています。

その点ウチはサッカー専用な上に自前の所有なので、その問題はなし。

屋根がないのも日当たりよくて、芝の発育にはばっちりだよね!(それは雨の日に苦行)

ジェネシス休刊。

コミックナタリー - 電撃大王ジェネシス休刊、一部作品は電撃大王などへ移籍  春先まで持っていってたのはここだった。走って逃げる僕の後ろで橋が崩れているような、そんな感覚。対岸まで逃げ切れるだろうか。

仕事のメールして、友達に電話したらみんな集まってると言うので、顔出してきたところ。打ち合わせに行った友達がいい感じだったと言うので、みんな上手く行くといいなと気持ち上向きで帰ってきたら、こんなニュースですよ。彼も以前持ってってたな。

ほんと、何とかこの出版不況の波から逃げ切りたい。

安定したお客さんとの関係を作って、そこで回るようにすることが解決策なんじゃないかと思ってる。僕の場合は一歩目の、まず知ってもらうところを超えないといけないのだけれど。

今の企画で超えられたらいいな。超えたいなあ。12/11/20

載ってた雑誌が休刊したり、持ち込んでた雑誌が休刊したり。まだ、そこにいる時に休刊という直接の体験はしたことがないんだけど。

今まででは一番の至近弾。その時出していた企画こちらです。「バンカービルの人びと」

出版不況はやはり怖いですね。構造不況だと思われるので、じっとしてても通り過ぎてはくれない。

情報流通の形が変わってくる中、苦しいけれど、自分から行動を起こさなくちゃ。

身近なところでも、電子書籍の仕事してる人がいたり、会社起こして企画物の仕事をどんどん引っ張ってきている人がいたり。

僕は春先から、まさに対岸に向かって走っていました。

来週辺り一つお知らせできると思います。

マケマケ。

時事ドットコム:「マケマケ」に大気なし=冥王星より遠い準惑星-国際チーム  太陽系外縁部も、物語のいい舞台だなあと思うのです。わくわく。12/11/22

こちらの方が詳しい記事です。冥王星の向こうの準惑星を詳しく測定したのです。長径が1504kmということは、月の4割ちょっと。大気なし。

楽しいスペースオペラを書きたい僕としては、マケマケという言葉の響きに惹かれます。主人公の秘密基地を置きたい(^^)/

歴史的な分析結果。

火星の土に有機物か:「歴史的な分析結果」発表へ « WIRED.jp  現在チェック中。なんだろう。12/11/23

こちらのお知らせがすっごい気になりますよ!

NASAが12月頭の米国地球物理学連合の学会で重大発表予告。

有機物が見つかったのではないかと推測されています。有機物だけなら隕石とか彗星にも含まれているんだけど、複雑なものなら生物由来の可能性。

いたのかな、いたのかな。

昔のSFではよくあった、火星人の遺跡とか出してもいいんですか。地下とかに。

気になったまま、また来週。

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2012/11/19

先週一週間 温暖化あれこれ宇宙あれこれ

先週はひさびさの打ち合わせがありました。

上手く行くと、自分のストロングポイントを前面に出して戦えそうなのです。

そうなったらいいなあ。結局それが一番勝算あるもんね。

ということで、そうなった時に備えて得意分野を強化すべく、日々のニュースを追っています。

先週気になったのはこの辺。

温暖化あれこれ。

マヤ文明は「気候変動によって滅んだ」、国際研究 写真3枚 国際ニュース : AFPBB News  じわじわと。

ニュース - 環境 - 気候変動でアラビカ種コーヒーが絶滅?(記事全文) - ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト(ナショジオ)  現代でもじわじわと。止めないと。12/11/10

パンダに「食糧危機」、気候変動で竹消滅の恐れ 米中研究チーム 国際ニュース : AFPBB News  そもそもなんで竹ばっかり食べるようになったのだろう? 12/11/13

ニュース - 環境 - 地球温暖化、最悪のシナリオが現実に?(記事全文) - ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト(ナショジオ)  やっぱり悪い方に進んでいるみたいです。

: 気候変動で花粉の量が2倍以上に、今後30年で 米研究  僕は花粉症じゃないんだけど、家族はかかってるので、ひやひやもの。環境悪くなった時に発症したらいやだなあ。12/11/14

なにか立て続けに温暖化関連のニュースが目に止まったのです。

マヤ文明は、資源の枯渇と降雨量の減少→政治が不安定になり戦争→干ばつが起きてとどめ、という展開だった模様。

コーヒーは、野生アラビカ種がピンチという話。栽培種は遺伝的に弱いので、野生種の保存が大切だけれど、このままでは絶滅。

パンダも温暖化で食料の竹がなくなりそうで。

だけれど暖かくなると花粉は増えるそうな。

そして、気候変動の予測は、その上昇するだろう温度に幅があったんですが、どうも悪い方の予想が当たりそうだという話。そんな気がしていたよ(+_+)

ナショナルジオグラフィックには、まとめページも。

こういうニュースを追っていると、つらい未来が見えてきて、ディストピアSFのイメージが湧いてきます。

それに対して。

宇宙あれこれ。

ニュース - 科学&宇宙 - 太陽フレアの予測が可能に(記事全文) - ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト(ナショジオ)  未来の宇宙旅行では、宇宙天気予報が重要になるのかな。

宇宙嵐を避けるため軌道変更とか。そんなシーンを描いたら楽しそう。12/11/11

100光年先に浮遊惑星=木星の4〜7倍、暗く若い―国際チーム - WSJ日本版 -  浮遊惑星見つかった! しかも集団で!

小さいのなんかたくさんありそうだ。海賊のアジトとか、いろいろ想像が膨らむなあ。12/11/15

かつて火星の大気が失われた痕跡を発見  海もあったし、大気もあった。青い星だったのかな。12/11/17

宇宙のニュースは常に気になる。

こちらは楽しい想像をかきたてられて、スペースオペラのイメージが湧いてきます。

僕が子供のころそんなSFを読んでいた時よりも、天文学の知見はずっと増えていて、面白そうな舞台がたくさんあるのです。

ホットジュピター(恒星のすぐそばを回っている木星みたいな巨大ガス惑星)なんて、SF読んでても出てこなかったもんね。潮汐力で自転と公転が同じ周期になっちゃったりしてるのかな。そうすると日向と日陰ですごい温度差になるけど、大気循環はどうなるんだろう。

そんなところに逃げ込んだりしたら、大嵐に巻き込まれて大ピンチ。わくわくしますね。

コミティア。

本日はコミティア102でした。しかし今回はお仕事で参加できず。みんなどうだったのかなー。

今描いてる漫画は変り種のシリーズだけど、そろそろ周りのみんなに負けず、僕も新企画を進めようかと考えています。

ど真ん中はここだろ、という見当はつけてあるのです。こういうのを考えているのも楽しい(^^)/

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