狼と香辛料 ⅩⅢ Side Colors Ⅲ
狼と香辛料 ⅩⅢ Side Colors Ⅲ (支倉凍砂・著)を読みました!
短編3本、中編1本。ちょっとした小ネタで、いつもの調子。きれいに落ちると、満足感。
何か落語みたい。こういう話は好きなのです(^^)/
ということで、以下感想。
「狼と桃のはちみつ漬け」
本編中で話題に上った、桃のはちみつ漬けが、今目の前に。ただし、とてもお高い。さあ、買えるのか買えないのか。
最後のシーンに持ってくるセリフが、上手く伏線張られてて心憎い。こういうオチが好き。
「狼と夕暮れ色の贈り物」
鼻の利くホロに、狼除けグッズに匂いはどうだろうと持ちかけるロレンス。酔っ払ったホロがかわいい。
こちらも最後のシーンは伏線を張ってあるんだけど、いいシーンの後、緩めるためのオチ。こういうパターンも好き。
「狼と銀色のため息」
草原で獣の顔をかたどった飾りを拾ったホロ。毛皮取引でのぼろ儲けに気づいて、町に引き返すロレンス。
ホロの一人称で書かれています。ロレンスを「連れ」というは以前書かれた「狼と琥珀色の憂鬱」と同じだけど、この間とはだいぶ中身が変わったような気がする。「連れ」の中身がずっと濃くなった感じです。
それだけ長く旅をしてきたということだなあ。
「羊飼いと黒い騎士」
まず、目次のところのエネクがかわいい。
最初にそんなことを思って、さて読み始めると。
「我輩は犬である」になっていた! 意表をつかれた、エネク一人称。キャラ立ってるなあ。
リュビンハイゲンを出て仕立て職人になろうと疫病からの復興途中の町を訪れた、ノーラとエネクのお話。とてもよかったです。
4本とも満足満腹の短編集でした。
さて、お次は本編。そろそろ佳境が見えてくるはず。
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