狼と香辛料 ⅩⅠ Side Colors Ⅱ
狼と香辛料 ⅩⅠ Side Colors Ⅱ (支倉凍砂・著)を読みました!
インターミッションの短編二本、書き下ろし一本。
キャラクターができていて、そして安定した読み味とくれば、そりゃもう当然面白い(^^)/
楽しく読んで以下感想。
「狼と黄金色の約束」「狼と若草色の寄り道」
あとがきに「頭から尻尾までホロとロレンスの馬鹿なやり取りを書こうと思った時には短編のほうが圧倒的に適していました」とありますが。
上手いことキャラクターが立つと、もう勝手に動くから、延々と書けますよね。
「狼と黄金色の約束」は道中立ち寄った村を助ける話。「狼と若草色の寄り道」は、もっとやり取りだけで書かれてて、道中昼寝をする話。
ラストシーンが印象的でよかった。激甘仕様大歓迎なのです(^^)/
「黒狼の揺り籠」
辣腕の商人エーブの、駆け出しの頃のお話。今では稼ぐことに命も張るエーブが、まだ乙女なんだよ。
出てくる商人の憎らしいこと。こういうのと張り合わなければ生き延びることができなかったのだとしたら、この乙女がああ変わってしまうのも仕方ないのかもしれない。
そしてもともとはこういう乙女だったのなら、ホロとロレンスの関係をうらやましいと思ったのもうなづける。
さらにキャラクターに深みが増して、面白いお話でした。
ただ、作中に名前の由来が出てくるのですが、ミルトンにどう点や線を足したらエーブになるのか分かりません。使ってる文字が違うということなのだろうか?
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