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2012/11/20

狼と香辛料 Ⅹ

狼と香辛料 Ⅹ (支倉凍砂・著)を読みました!

とうとう二桁。シリーズ完結してから読んでいるので、全17巻と分かってる。

その中に短編集もあるわけで、そろそろ読みながら、終わりを意識するようになって来ました。

ということで以下感想。

狼の骨の話を追って、一行は海を越え、島国ウィンフィール王国のブロンデル修道院へ。そこは広大な土地で多くの羊を飼育しており、羊毛の取引で有名。そしてその中に黄金の羊がまぎれているという伝説があった。

その羊は伝説ではなくて、ホロと同じ神様だった、というお話。

向こうの方がずっと年上で貫禄があって、賢狼ホロが子供扱いです。でもそのシーンは、ホロの望郷の念を表していて。

ここにいるのは、ホロと同じく故郷をつきを狩る熊に滅ぼされたから。その後苦労して、ここに新しい故郷を作ったのです。

この巻に出てきた商人ピアスキーも殖民の助けをすることが仕事。故郷を作るということがテーマとなっています。

今までホロは故郷に帰る旅をしていました。ですがそこはもう滅ぼされているらしい。ならば、仲間を集め、新しく故郷を作る選択肢があるのではないか。その可能性が示されていて。

さらに、故郷を自分の居場所ということにまで拡大すれば、町商人になりたいというロレンスの夢も、落ち着ける居場所がほしいということでは同じ。

町商人と行商人の違いも、何度も話の中に出てきます。

この辺りはどう関わるのかな。まだ遠くにだけど終わりが見えてくると、そういうところも気になってくるのです。楽しみ。

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