先週一週間 言い値モデルと作品の価値
気温が下がってきましたねー。
生姜湯で身体を温めるだけでは足りず、ホットカーペット起動。コタツもそろそろか。
一人戦略会議。
長風呂一人戦略会議。議題は持ち越し。
弱気になっちゃだめだ。強気じゃないと戦えない。12/10/29
長風呂一人戦略会議。上手くまとまらない。こういう時は手を動かすか。
おはようございます。さて今日は腰をすえていろいろ考える日。
一人戦略会議は皿洗いをしながら。そのあとは買い物をしながらの予定。だんだん絞れてきた。
健全な冒険物って、読み心地がとてもよくて好きなんだけど、需要ないのかな。地味になりがちで目立てないだけなら、何かやりようがあると思うのだけれど。12/10/30
物事が進まない焦燥感に、もう何もかも投げ出したい気持ちになっているところ。
週頭連日一人戦略会議して、今やるならこれかなと見当をつけた時、以前録っておいた科学番組を見るとちょうどテーマが見つかる幸運。録ってすぐ見てたら、「へー、すごいなー」で終わってる。
なぜか焦燥感がすごいので、とにかく前に進もう。12/10/31
おはようございます。今日も焦燥感あり。しかも11月になったし。これをエネルギーに原稿描く。12/11/1
待望のキンドル個人出版が来たので、何かこう、環境が変わる予感にうずうずとしはじめ、一人戦略会議です。
何をどう描くか。どこに出すのか。昔は、とにかく担当さんのOKをもらって会議通して掲載を目指すと、道がはっきりしてたんですけど。
最近は舗装路から外れて山の中の獣道を行ってる感じなので、その手前から考えないと。そして山の中の獣道なので、立ち止まって道を確認しないと迷っちゃう。
三日ほど考えていた結論として。
一番左に「ケッタ・ゴール!」みたいな漫画を置いて、一番右に、どシリアスのSF小説を置く。多分その間が僕の描ける守備範囲。そうすると、ど真ん中は楽しいSF冒険物になるわけですが、これを描けそうな場所を思いつかないのが、舗装路から飛び出しちゃう原因。
つまり、個人出版も来たので、その守備範囲で、出せるところで出せばOKなわけですよ。
と、整理したら今度は描くのみ。しかし、なかなか作業が進まないので、今度は焦燥感がつのります。年末も近づいてくるしなあ(^^;;)
言い値モデルと作品の価値。
“言い値”モデルの電子書籍販売サイトHumble Bundlesの有名SF作家が実績報告「2週間で約159万円稼いだ」
次世代の電子書籍販売モデルとして米国の個人作家たちに注目されている「言い値販売モデル(Pay-what-you-want)」のHumble Bundle社について、参加作家の1人である有名SF作家John Scalzi氏がその収益結果をブログ上で公開した。
「言い値販売モデル」とは、読者側が好きな値段で購入できる販売モデルのこと。米国ではHumble Bundle社を含め2~3社のベンチャーが参入し始めたばかりだが、Humble Bundle社の電子書籍バンドル商品第1号が発売2週間で売上100万ドル(約8,000万円)を突破したことが先週関係者の間で話題となっていた。
バンドル参加作家の1人だったScalzi氏によると、他作家との配分調整やサイト手数料、寄付金等を差し引き後、結果として2週間で2万ドル(約159万円)の報酬を得たとのこと。予想どおり“0ドル購入者”も多かったものの、42,110名もの新規読者を短期間で獲得したので、プロ作家のScalzi氏も大満足だったようだ。
hon.jp 12/10/31
一冊当たりどうなんだろうと思ってたのですが、100万ドルで4万人なら、25ドルぐらいにはなってるってことでしょうか。これなら定価と変わらない? むしろ高い?
さらにこんなニュースも。
ニューヨーク大学のDaniel Shiffman助教授、クラウドファンディングで電子書籍を執筆→「言い値」モデルで発売
電子書籍界の最先端を走っている作家は、たぶんこの人だろう。名門私立大学のNew York University(本部:米国ニューヨーク州)でIT・通信を専門とするDaniel Shiffman氏は今週、自著「The Nature of Code」を個人サイトで販売開始した。
「The Nature of Code」は、昨年クラウドファンディングサイト「Kickstarter.com」で31,575ドル(約252万円)を集め、現在執筆中のプログラミング入門書。Shiffman氏は、Kickstarter.comでの約束どおりドラフト原稿をGitHubで無料公開しつつ、現地作家たちの間で話題の「言い値」モデルで販売を開始した。
注目すべきは、その決済Webページで、2本のCSSスライダーを使って読者が0~50ドルの間で好きな値段を選べるようになっており、リアルタイムで著者側/プロジェクト団体側への配分金額が試算表示される点。とても面白い、電子書籍の課金決済UIだ。
hon.jp 12/10/30
日本はようやくキンドルが来たと言ってる間に、向こうはどんどん進んでいきますよ。すごいなあ。
言い値モデルでも売り上げが定価とさして変わらないとしたら、クラウドファンディングと言い値モデルの組み合わせは、作者にとっても読者にとってもいいんじゃないかなと思います。
その作品にどれだけの価値を感じるかは人それぞれです。ただで見れるなら見るという人から、すごいお金をつぎ込む人まで。
でも今、特に日本では本は定価で売られているので、その価値を全部お金にできていないのではないかと思うのです。
安かったらそろえてもいいかなと思えば、古本屋に。大好きだからお金をつぎ込む! となった時には関連商品だったり同人誌だったり。その部分は作者のところには来ない。
でも、この方式だと、安くそろえようと思えばそろえられるから、まず古本を買う必要がない。定価と同じ値段でも買える。好きだから、お金で気持ちを表そうと思えば、それもできる。
さらにクラウドファンディングで、制作費を出すことによって、その作品に直接関わることもできるのです。読者が感じている価値を過不足なく表せるし、作者がそれを受け取れる。
そしてこの方式は、作品のありようを変える可能性もあります。
定価では、特に漫画は他の本に比べて安いので、数を売らなければなりません。それが内容にも影響してきます。「いい話は売れない」なんて言われちゃうし、ジャンルでも「それは売れないよ」と言われちゃう。
でも、浅くてもいいから広まることと、一人の人に深く愛してもらうこととが同じ価値になったら、描き方の幅が広がる。
いい話が売れないと言われるのは、どうしてもキャラクターの内面やリアクションをていねいに描く必要があり、すると話の刺激が薄まるからです。
ジャンルで売れないと言われるのは、例えば分かりやすくスポーツ漫画で言うと、サッカー、野球のようなメジャースポーツの方が有利で、マイナースポーツは不利なわけです。だってルールの説明からしなくちゃいけないし。ハッタリがすごいのかどうかも分からないし。
そこが変わるかもしれない。
メジャーなジャンルで深く愛されるのが一番いいのは変わりないですけれど、その下の部分が。刺激薄いと飽きちゃう人が出てくるけど、その分読み込んでくれるならOKとか、マイナージャンルでも濃いお客さんがいればOKとか。
その方が描いてても読んでても面白そうでいいなあと思います。そうならないかなあ。
そうなったら描きやすいなと思う企画。
民営か否か:水ビジネスが招く価格暴騰のリスク « WIRED.jp http://wired.jp/2012/10/30/water-derivatives/ … 人を飢えさせ、乾かして儲けるビジネスってやだね。 12/10/30
こういうニュースで思いつく、自分の守備範囲で言うと、一番右よりの題材。資本原理主義がはびこった時の、金と命と科学技術の関係。社会問題を含んだSFって、好きな人は好きなはず。
さらにこのタイミングで録っておいたiPS細胞の科学番組を見たら、アイディア湧いてきたのです。ただ、まだアイディア不足。いろいろ仕入れ中。
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