狼と香辛料 Ⅵ
狼と香辛料 Ⅵ (支倉 凍砂・著)を読みました!
五巻の感想を書いたのが、2009年の6/25と、なんと三年経ってます。でも、つまらなくなって放り出したんじゃなくて、むしろ逆。
あの頃僕は、お勉強的にたくさん読もうとしてました。ここにはそのうち面白かったやつだけ感想を書いてますが、当然、これはいまいち、むしろ読むのが苦痛というような物もあったのです。
でもお勉強だから、頭何ページか読んでこれはちょっとと思っても、ある程度は読まなきゃいけないというルールを自分に課してました。そうすると、もちろん疲れてくるわけで。
そういう時に、お勉強じゃなくてほんとのお楽しみとして読める本は貴重です。大切に読まなくちゃ。
とやってるうちに、積読になってしまってたのです。作業スペースの一番手前、疲れてごろりと横になる時すぐ取れる特等席に、最終巻まできれいに積まれていました。いつでも読める体勢。
最近片っ端から読むお勉強のシーズンを終えて、普通に面白そうな物を読むようになったので、さてじゃあ、一気に読むぞと思った次第。一巻から再読。
やっぱりとても面白い!
ということで以下感想。
漫画には打ち切りになりやすい巻数というのがありますが、たぶんライトノベルでも売り上げ見て続くかどうか考える巻数があるんだろうなと思います。五巻はきっと、目安の一つ。
ということで、そこを越えた六巻目のこの巻から、続き物の展開に。まず、前巻でロレンスが騙された商人エーブを追って川を下ります。
でもそれは復讐というよりは、旅を続ける口実。ホロもロレンスも、この楽しい時間はいつか終わる、思い出が楽しいままの時に終わろうと頭では分かっていますが、それでも続けたい。
目的地ヨイツの場所がだいたい分かっちゃったから、寄り道しないと、せっかく人気出たのにすぐ終わっちゃうからな、と舞台裏の事情をすぐ考えてしまうのは職業病(^^;;)
でも僕も、楽しい時間はいつまでも続いてほしいのですよ。
そしてキャラクターの扱い方にも変化が。今までは単巻ごとのゲストでしたが、そのまま続いて登場する人たち。前述のエーブもそうだし、新キャラも。
キャラクターが増えると、人間関係も複雑になり、そこで新たなシーンが生まれます。それも新鮮で楽しい。
さらに、連続物の楽しみは、大きな謎、大きな対立構図。北へ向かってホロの故郷を探す以外の、新たな謎が生まれました。
異教の神ホロと教会はもともと相容れないものだったのですが、そこがより鮮明になる対立構図。どう転がっていくのか、とても楽しみ。
というわけで七巻へGO! と思ったら、短編集だ。続きが気になるけど飛ばすのも気になる。大急ぎで読まなくては!
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