あしたのジョー その8
さて、あしたのジョーをかけながら作業。OPがしみるなあ。
昔はそんなでもなかったんだけど、ここ何年かで急に歌詞が沁みるようになりました。カラオケで歌うと、すんごく気持ちがこもるのです。レールから外れたからだろか?(笑)。
♪あしたはきっと、なにかある~あしたは、どっちだ~♪
あしたのジョー第47話。決戦前夜から、明けて計量へ。心待ちにしていた試合を前に、子供のように興奮を隠せないジョー。計量後、早々に立ち去った力石を追う。いつもの調子で泰然としている力石。照れながら手を差し出すジョー。ホールにかけられる垂れ幕。たっぷり間を取って、握り返された手。
これだけ高められて最後に出るテロップ。「次週へ」。リアルタイムだったらやきもきだろうなあ。ということで、すぐに続きー。
あしたのジョー第48話。試合開始、第一ラウンド。力石のアッパー攻撃を練習通りにジョーはかわす。ジョー優勢のラウンドが終わって、しかしうかない顔。 よけるばかりで腰の入ったパンチが打てないので、このままでは打ち負けると。優勢をたっぷり描いてどーんとひっくり返す。波乱の予感満載。 12/9/9
あしたのジョー第49話。力石のアッパーはかすっただけで皮膚を切り裂く。スウェーバックで逃げるだけでは不利と見たジョー。内懐に入って接近戦。形勢逆 転に見えたが、しかしそこでも上回られ、とうとうアッパー炸裂。ジョーダウン。二転三転する試合展開。最後の絵がもう立てなさそうで、はらはら。
あしたのジョー第50話。何とか立ち上がるジョー。減量苦の力石もスタミナ切れ。試合はクロスカウンター狙いのにらみ合いに。最終ラウンド、判定では負け るジョーは、一か八かの飛び込み。交錯するパンチ、ダブルクロスに賭けるジョー。かわす力石。止まる時間の演出に息を呑む。
あしたのジョー第51話。有名な力石が倒れるシーン。倒れていたジョーが立ち上がり、もしかして試合終了と気づいていないんじゃないかという演出。緊迫感を盛り上げておいて、ジョーの晴れやかな顔とセリフで空気を緩めた、その刹那。二転三転。見事な転がし方。
そして力石が死んだと知らされた後の、空気の重さが見事。異様な面持ちでやってくる記者団。取り乱すジョー。言葉を失っている医務室。壁にもたれる葉子。 生気を失ったジョーが布を取り力石の顔を見る。その手を取り、自分を責める葉子。もう一度、力石の顔を見つめるジョー。ずしりと重い。
この重さは、今見てもすごいと思う。人気作が名作になった瞬間。12/9/10
力石の倒れるシーンは有名だけど、そのシーンの後、力石が死んだ後の演出がすごいなあと感じました。
ネタじゃなくて演出が大事だと常々思ってる自分としては、その重さにしびれたですよ。
物語って作者が神だから、誰でも殺せる。殺せばショッキングだし目を引く。
でもその死を本物にできるか。ファンの人たちによって力石の葬儀が行われたレベルまで深めることが出来るか。そこが大事なんだと思うのです。
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