ミニスカ宇宙海賊
ミニスカ宇宙海賊(笹本祐一・著)を読みました!
アニメ「モーレツ宇宙海賊」の原作です。好きなジャンルの物を見て癒されたいなーと思っていたときにちょうどやっていて視聴、原作も読んでみようと思い立ちました。アニメ化→読者獲得というメディアミックスの狙い通りなのです。
そして一言。やっぱりスペースオペラは楽しい(^^)/
ということで、以下に詳細な感想を。
白鳳女学院宇宙ヨット部に所属する女子高生、加藤茉莉香(かとう・まりか)は、実は海賊船の船長の跡継ぎだった、というお話。
もともとスペースオペラ好きなのです。僕が子供の頃、物語の世界にはまっていき、自分で本を選んで読むようになったころ、世の中にたくさんあふれてた。
銀河帝国に超光速宇宙船という舞台装置だけでも、もうわくわく。三つ子の魂です。
でも単にそれが出てるだけでは、手には取るけどそっと元に戻すわけで。
単にネタが好みというだけじゃなくて、安心して読めました。まずベテラン笹本先生の筆力。すいすい読める安定感。
そして、世界観の確かさも、安心感を与えます。
これは言葉で説明するのが難しい感覚ですが、科学的なネタの使いどころ、そして逆に外しどころ、全体の雰囲気の作り方など。ああ、スペースオペラだね! という感じ。安心してわくわくしてていいのです。
でも、戦闘で電子戦が大きく取り上げられているところは、現代風です。
ちょうど、懐かしいジャンルって、まだ意外と生きているんじゃないかと考えてたところなのです。それで、そうそうこれこれと。
昔は若い世代の方が人口多かったので、とにかく新しい物という風潮でしたが、今は人口構成は逆ピラミッドで。
新しければいいとは限らず、むしろみんな忙しくて食いつきが悪いので、特に映画なんかでは、懐かしい作品を原作にしたものが多くなってます。
でも、そこからもう少し進んで、大筋はベタだが細部をアップデートして新しいもの作ったら、子供の頃からこういうの好きだったんだよね、という需要に応えることができるんじゃないか。
僕のそんなツボに、スポッとはまった作品でした。
さらに「私掠船免状は人と船に対して出る」という設定から、海賊船弁天丸がポンコツ風味なのもツボの予感。
今回は白鳳女学院ヨット部の船、オデットⅡ世がメインだったけど、次は活躍するかなあ。わくわく。
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