先週一週間 ネタバレ
仕事の手順には少しずつ慣れてきたけれど、スイッチを切り替えられないのは相変わらず。どうやら切り替え下手みたい。
漫画が仕事だったときは、そのことを一日中考えてるのは苦でなかったんだけど、今は切り替えて執筆と二つ平行しないといけない。スイッチは切らないと。
そうか。みんなスイッチをオフにするために、会社帰りに一杯ひっかけるんだね。
でもそれをしたら酔っ払っちゃって、今度は書けないわけですよ。何とか上手く切らないとー。
そして日々に追われ、締め切りにも追われる苦闘の記録ですよ。
規定枚数に対して長いのと短いのがあって、短い方を膨らませる方かなーと思ったのが先週。
そして一度全体的に手を入れてみましたが、届きそうにありません。
代わりに長い方をもう一度検討してみたら、意外に行けそうな気配です。
ここで一週間使ったよ。締め切り来月末なのに(^^;;)
別のところに出そうかと弱気の虫が顔を出しています。でもなー、SFだからなー、場所選ぶんだよなー。
さあどうなるのか。作業時間を増やして締め切り間に合わせるためにも、すぱっと切り替えるスキルが必要なのです。
ネタバレ注意なんて書かない。
PCをアップデートしたら、なぜかブログのコメント欄に入れなくなってしまいました。
コメントにお返事できず、これでは無視してるみたいなので、こちらに書きます。このブログの方針に関わることでもありますし。
「源氏 物の怪語り」の記事についたコメント。本の感想を書くときに、ネタバレ注意と入れないのかというご指摘だったのですが。
結論を書くと、入れません。
なぜかと言うと、僕は「ネタバレ」という言葉の軽さと、そこに潜む物語軽視の気配を、心底憎んでいるからです。
ちなみに検索かけてみたけど、やっぱり記事中では使ってませんでした。「ネタ」もネガティブなニュアンスで使ってたりするんですよね。
ただ、著者の狙いを踏みにじるのは、同業としてしたくないので。
囲みの中のあらすじは、カバーや帯に書かれているのと同程度、立ち読みでも読みそうな、冒頭からの全体何分の一かに抑えるようにしていて。
どんでん返しの内容には触れないようにしています。
多分この記事では、「紫式部」の部分が引っかかったのだと思われるのですが。
藤式部の名前で出てきても、最初に源氏物語の作者であることは明示されていました。どんでん返しにするなら、もっとぼかした形にするはずです。
さらに言うと、業界サイドで過ごした経験からして。
平安時代の実在の人物を使って、物の怪と絡ませる構成は、「陰陽の京」と同じです。まだ続いてるシリーズがあるのに、わざわざ別の話を作ったのは、「紫式部と物の怪」というインパクトが欲しかったからだと推測されます。
僕も言われたことあるんですよ。歴史物描くなら、有名人とか有名な時代を使えって。どうしてもその方が、読者の最初の食いつきがいいからです。
つまり、出版サイドとしては、むしろ紫式部の名前が出て、そういう作品があると広まってくれたらいいと考えているはずだと判断しました。
という配慮のもと書かれた記事ですので、ご容赦くださいませ。
ちなみに、ここで本の感想書いているときは、単に読んだ本について全部書いているわけではなくて。
自分が物語の中で大切だと感じているものを、他の人と共有できたらいいなと思いつつ書いています。
渡瀬先生の作品は、キャラクターに対する視線がすごく好き。なので共有したい。
キャラクターを突き放した視点を取ると劇的な展開を作りやすいのですが、そういうものより、キャラクターをそこにいる実在の人物であるかのように慈しんで書かれた物語の方が好きです。
優しかったり、ちょっと切なかったり。そういうのが好きな方は、ぜひどうぞ。
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「日記・つぶやき2012」カテゴリの記事
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コメント
今回に限らず毎回内容をのせてますよね。
理屈にしか感じません。本を買う時にあらすじを読まない人もいますから。私の周りでは不愉快だと。
ブログを読んであらすじをかく必要がないように感じたので。
かわせさんの考えもよくわかりました。
もう読みませんからこの事に対する返事は遠慮します。
投稿: サー | 2012/05/28 02:01
かわせひろし先生、はじめまして。
ぼくは一ヶ月ほど前にケッタゴールの三巻を読んで、かわせ先生とこの漫画のファンになりました。ブログに掲載されている分も読みましたが、どうなるのか、わくわくして、続きが楽しみです。
ぼくは普段、あまり人にものを勧めない人ですが、友達にもとっても面白い漫画だから読んでみてとすすめました。
それほどこの漫画には魅力を感じます。
できるだけ早く更新してほしいです。
四巻がでるのを楽しみにしています。
健康に気をつけてがんばってください。
応援しています。
投稿: エドワード博士 | 2012/05/28 19:13