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2012/04/13

ゼロからはじめるジャーナリズム

「ほぼ日刊イトイ新聞」で、こちらの対談記事を読みました。

ゼロからはじめるジャーナリズム オランダ人ジャーナリスト、ヨリス・ライエンダイクさんと。

ジャーナリストは、どうしても受けを狙って分かりやすいストーリーを書いてしまう。中東での抗議デモでの投石を報じるけれど、実は街中はそれほど緊迫していなかったりする。

ヨリスさんは、センセーショナルな書き方をする従来のジャーナリズムのあり方に疑問を感じて、自分の中東取材の見たままの体験談を本にして、評判になった人だそうです。

対談の中で、一番共感した部分。

ヨリス「プロのジャーナリストは、取材先を厳しい目で見ます。これからは、プロのジャーナリストがふつうの人に厳しい目で見られるようになっていくんだと思います」

糸井「そうすると、プロのジャーナリストはどうなっていくんだろう」

ヨリス「かなり多様な方向性があると思います。例えばジャーナリストになりたいと思ったとき、これまでは国とどの媒体かを選ぶんですね。日本で新聞記者になりたい、オランダでラジオの仕事をしたい、というふうに。でも、これからはトピックやテーマの専門家になって、国を超えて、あらゆる媒体を使って情報を発信していくことになるんじゃないでしょうか」

糸井「なるほどなー。それは学者の進化の形にちょっと似てる気がしますね」

僕は原発事故をきっかけに、この状態になりました。あの瞬間、みんな命の危機を感じてたわけじゃないですか。

その時ほしいのは正確な情報。なのに、センセーショナルに危機をあおる人のなんと多かったことか。

それで心配になって疎開した人とか、子供を外で遊ばせなくなった人とかいますが、それに副作用だってあるのです。

チェルノブイリ事故では、そういうストレスから来る病気がとても多かったそうです。今回でも起きている。だからお医者さんで、心配しすぎはよくないという人がいるのです。

ところがそういう地味な話はあまり取り上げられないし、あろうことかそれを非難する人までいる。

あと基礎知識の欠如も目立った。ああこの人、核分裂って言われても、そもそも何が起きてるのかよく分かってないなという人。

そんな人の言うことなんて、怖くて信用できないですよ。命かかってんのに。

でもこれも、ジャーナリズムの宿命なのだと思います。対談の中で語られているように、なんだかんだで受けなきゃいけないし、説得力を生むためには知らないことでも知ってるふりをしないといけない。

でもここでソーシャルメディアが出てくると。

たくさんの発言から、ああこの人はこういうのに反応する人なんだなとか、これに詳しい人なんだなとか、個人の信頼感が見えてくる。

今までは後ろの看板が信頼を担保してましたが、これからは人への信頼で物を見るようになるのではないでしょうか。専門家になるっていうのはその方向。

原発事故では僕は、結局信頼できるのは、素粒子物理の先生とか、放射線医学のお医者さんとかだなというところに落ち着きましたが、本当は批判的な目もきちんと持ってる、中の人じゃないジャーナリストが詳しいのが一番いいわけです。

さらにヨリスさんは、ありのままを見せるという部分で、取材対象だけではなく、自分自身のありのままも見せる手法をとっているようです。これがタイトルのゼロからはじめるジャーナリズム。

これから調べます、まだ詳しくないですよ、とカミングアウトして、金融の取材をしていく様子を見せていく。

自分の限界をはっきり宣言してくれてれば、むしろ逆に安心感があります。自分の代わりに調べてくれている感じ。

面白い手法だなあと思うのです。日本でも起きるのでしょうか。

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