小島慶子さんのインタビュー
シェルクンチクを手伝ってる時、ナベ先生の仕事場ではAMラジオがかかってました。今の仕事場でもかかっています。たまたま同じく、TBSラジオ。
僕はまったくラジオっ子ではなかったのですが、けっこう面白い番組があるんだなあとだんだん楽しく聞くようになっていました。
ところが、その中でも楽しみに聞いてたお昼の番組、「小島慶子キラ☆キラ」が、三月で終了と聞いて、がっかりだったのです。
今週いっぱいでお終いなんですよ。
その顛末が載ってる記事を見つけました。「あなた」に向けてしゃべっています-小島慶子インタビュー
なんかすごい共感します。面白く感じていた理由が分かった。共有できる感覚があったからだ。
ここなんて、よくラジオに文句言ってて、ナベ先生は困ってたもの(笑) 今のところでは自粛中。
唯一絶対の正解がないのに、何かを言うのは怖い。そのリスクをとらなくてすむ方法は、文句と悪口。対象は政治家でも学者でも制度でもなんでもいい。とにかく片端から今あるものを批判して、まだここにはない「正解」が自分にはわかっているけれども、バカが権力を握っているせいで実現しない、と言い続ける限り、その人はずっと「実現するべき正義を知っている人」でいつづけられますから。でもそんなの、じつは何も言ってないのと同じこと。
いらいらするんですよ。報道の立場にいる人って、それを変えられる場所にいる人でしょ。ペンは剣よりも強しと言いながら、剣がなまくらだから実現しないってことだろ、働けよって。政局報道とか、ほんとに嫌いなんですよねー。
あと、降板の決断に至ったこの部分。すごい響いたですよ。小島さんは、新規のお客さんを取り込むためにしゃべり方や内容を変えてくれ、という要求に反発して降板を決断したのですが。
−私もいろんなラジオ局で番組をやらせてもらいましたが、聴取率トップのTBSラジオだからこそ、このチャンスでラジオを立て直さなければ、という意識の高さが、悪い方向に行ってしまったのかなと感じるのですが
小島:もちろん、いろんな方法でそれに取り組まれたのでしょうね。でも、パーソナリティーって、人そのものです。だから、この喋り方しかできないんですよ、私には。この喋り方をやめろって事は、あんたじゃなくていいってことだから、だったら人を変えるべきだって言ったんですよ。
−正しいですね・・
小島:今の喋り方を変えて、TBSラジオさんが聴取率データとして欲しい「まだTBSラジオになじみの薄い40代50代自営業男性」の人が思わず振り向くような喋り方をしてくださいって言うなら、そういう喋りができる人を連れてくるべきなんです。仮に何を面白いと思うかが年齢や性別や職業ではっきり決まっているのなら、それが一番効率的です。私が小手先でその「うける喋り」をやろうとしたら、私じゃなくなります。つまり、私という人柄、パーソナリティーは、もう番組には必要ないということです。これは、私はとてもシンプルな話だと思うんですけども、局の方は、なんでそんなことにこだわるの?数字とるために話の内容や喋り方を変えることの何がいやなの?ってすごく当惑されたんだと思います。
うん。辞める。こうなったら辞めるよね。
「俺じゃなくてもいいじゃん、それ」ってなったら、つらいもんねえ。そんな作品、もう出来が怖くて胸張って出せないもん。さらに共感したのでありました。
でも時代の進歩だなあ思うのは、今聞いてるんですけど、記事の一番最後についているネットラジオ。
ラジオの仕事が終わるとなったら、「一人ラジオ」ができちゃうわけですよ。
これでメルマガの収益でゲストも呼べるとかまで行けば、ほんとにラジオと同じ。
個人の思いが組織の論理に勝つ。そんな痛快事になったらいいなあと思います。
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