ハリー・ポッターの電子書籍
ハリー・ポッターの電子書籍版が発売開始されるそうです。
すごいのは、それを著者のローリングさんが、全部自前で準備して販売することです。
Pottermore.comというサイトを作って、そこで販売。出版社どころか、オンライン書店も通さないんですよ。究極の個人出版。
詳しい記事はこちら。ハリー・ポッター(Harry Potter)が書店と出版社をバイパスして直販という大きな賭け
ブログ作るとか、電子データを作るぐらいまでなら作家一人でもできるけど、販売システムも構築して電子書籍だけじゃなくオーディオブックも作ってとなったら一人で全部は厳しいから、これはベストセラー作家となったローリングさんだからできることですが。
ただ、どんどんと今までの仕組みが崩れてきて、いろんな選択肢が出てきているのがすごいなと。
例えば、まったく無名の新人作家だったら、出版社の持つ販売力の元で書いた方がきっと売れるし。
書く以外の全てのことを誰かが引き受けてくれるのは楽だから、売れてもそのまま続けてもいいし。
でも新人でも情熱があふれすぎちゃってて、書きたいものを書くんだーっ! ってタイプの人は、自由と引き換えの売れない苦労を自ら背負い込んでもいいし。
売れっ子作家が全部自分でコントロールしたいと思ったら、自らリスクを取ってこういうふうに直販にチャレンジしてもいいわけですよ。
たぶんどの状態が一番楽かはその人の性格によるんだと思うのです。
書くこと以外は任せたい人もいれば、全部自分の思い通りにしたい人もいて。せっかくだから反応のいい物を書きたい人もいれば、自分の面白さを追及したい人もいる。
つまり、助けてほしいところは人それぞれ。
このままどんどんいろんな選択肢が出てきて、それに応じたいろんな出版関連サービスが生まれ、みんなが自分に一番合ったところで創作活動できるようになったらいいなあと思っています。
さあ、ハリー・ポッターはどうなるでしょうか。成功してほしいな。
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コメント
先生、こんにちは。
ハリーポッターは…成功も何も、著者である
ローリング氏自身の自前構築のシステムで展開される、
新しい(?)形のハリーポッターシリーズに
全世界のファンが食いつかないハズがありません。
ただ、紙媒体の味わいを楽しみたい人は
読まないかもしれませんが…昨今の子供にも人気なので
それでも成功の確率は、ほぼ不動だと思います。
ただ…アーサー・C・クラーク氏がご存命なら
SF方面でこういった展開が色々出来たのでは
ないかと…思っております。
フィリップ・K・ディック氏の本も…
SFは、科学だけではなく、哲学、倫理、人生観など、
様々な分野に足を踏み入れられるという事で、
自由度が高いジャンルだと思います。
まぁ…スターウォーズ等のSFファンタジーも
ありますが…
最近、SFとファンタジーの綯い交ぜでジャンル分けが
非常に難しい作品が多数出てきたので
「21世紀」という流れを感じずにいられませんでした。
新人作家のジレンマ…でしょうか?
いつか自分もぶち当たる道…かもしれません。
色々な構想を練ってはいますが、やはりものを言うのは
様々な資料だと思います。古今東西の知識や
沢山の人を惹きつける方法をまず熟知しなければ、
今や難しい時代になっている…この先を
どう切り抜けて生きていけるか。
とりあえず、知識と画力とニーズの研究に専念できれば
と思います。
投稿: あかさたな午後のロードショー | 2012/03/30 16:32
今は、ちょうどイノベーションが起きていろいろ変わる時期なので、まだまだはっきり見通せませんが、ここを抜けたらよりよい未来が来るといいなと願っています。
みんなを型にはめるより、その人の良さが生きている方が、全体として楽しいと思うんですよね。
読む人書く人のベストマッチングが理想です。
投稿: かわせ | 2012/03/30 20:29