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2012/03/10

今週の雑感記 おすすめ漫画特集・誰が買うのか・四割減

春は卒業の季節。ネームのやりのこしも潰したので、すっきりと次に向かうことにした今週。

まあ、切り替えるのは大変なんだけど、ここでリバウンドメンタリティーを出さないとなと。

サッカーから学んだのですよ。考えなきゃいけないのは、勝つために何をするかですよ。

しかしです。

打ち合わせで、年齢が上の読者層はお金を出さないって言われたんだけど、別のところで若い人は漫画を読まないという話も聞いてて。

じゃあ誰が買うの漫画(・・;;)

いやほんと、困難な時代です。

おすすめ漫画特集。

そんな時代について考えている時、パブーのおすすめ漫画特集に、ナベ先生の漫画「続ハーメルンのバイオリン弾き」が取り上げられているのに気付きました。

桜野みねね先生の「まもって守護月天」と並んでいるので、懐かしの少年ガンガンの匂いがします。

ちなみに僕の「LITTLE BIT WONDER」も「Spring8」も、あの頃のガンガン絡みなんですよ。

あの時の漫画が、こうして電子書籍で個人出版されるようになった時代になったわけですねえ。感慨深い。

出版に必要な機能、という点から個人出版を考えてみると。

作品を作るのは従来と変わらない。編集さんとの打ち合わせがない分は、自分で舵取りするのが大変だけど、いろんな人の意見を聞けばいい。作業がすでにデジタル化してたら、データを作るのはそう手間じゃない。印刷と流通は、ネットが代替。電子書籍販売サイトが代わりを務める。この辺はもうできた。

そうなると今、紙本と電子書籍で一番差を感じるのは、広告の部分です。漫画雑誌に載った時点で、すごい広告力なわけですよ。それに実店舗の方が、ふらっと買いさせる力がある。ちっちゃいサムネイル画像でそこまではなかなか。

なので電子書籍は、どうやって手に取ってもらうかが、一番の課題だと思います。

そこでパブーは、ツイッター、フェイスブックなどのソーシャルメディアとの外部連携、姉妹サービスのブクログとの連携、ブログで紹介できるようブログパーツを作ったり、電子書籍を贈れるギフト機能を作ったり。広めるためのサービスをいろいろ導入しています。

こういうのが効果出てくるといいですねえ。

そしてもちろん、こういうふうにサイトで特集組んでもらえると、分かりやすく効果があり。

ハーメルの閲覧数が激増しているみたいです。すごい。

誰が買うのか。

漫画は上の世代も下の世代も買わないっていう話なんですけど。

今は物も情報もあふれてるから、みんな好きなものに絞ってるんじゃないかと思うんですよね。好きなもの追っかけてると、もうそれだけで時間なくなるもの。

例えば僕のプロレス趣味で言うと、はまり始めた頃は、全日、新日、世界のプロレスと全部見ても、週に二、三時間しか放送がなかった。

サッカーなんかダイヤモンドサッカー30分だけだったし。

今はNOAHを追うのだけでも大変だし、世界中のサッカーなんか見きれないし。

好きなものでさえ、絞ってかないといけないんだから。

だから、流行もすごくピーキーになってて、一昔前の大流行と違って、すごく熱上げている人と全然そうじゃない人がいる。

流行追ってその中でガツンと目立って、という従来の手法は、まだ十分手堅くはあるけど、リターンが小さくなっちゃってる。特に作家だったりアーティストだったりの、プレーヤーはつらい。(プロデュース側は数を増やす手がある→出版点数の増加。ただしこれも限界が言われている)

なので上記のナベ先生とか桜野先生とか、こういうふうに作家自身が発信してミドルメディア化していくのは、一つの選択肢だと思うのです。お客さんをしっかりつかむ。好みの合う人としっかりつながる。

ただ、この場合は、元に実績のある作品があって、それが軸になるわけですけど。

今から一から考えたら、従来と発想法が180度変わっちゃうわけで。流行追ったらその他大勢になっちゃうから、むしろ違うところを攻めたい。

そうなると当たるかどうか怪しい企画になって、みんなに賛成してもらうのは厳しそう。

これからの作家は、もういきなり形にするしかないのかもしれないと思います。

最後に気になったニュースで本日は締め。

がんリスク四割減。

がん:禁煙・節酒・減塩・運動・適正体重でリスク4割減 がんセンター「一つでも実践を」 - 毎日jp(毎日新聞) http://mainichi.jp/select/science… 肥満が意外にゆるかったので、もうちょっと減塩してもうちょっと運動したらクリア!12/3/6

内容は、禁煙、節酒(1日日本酒1合以下を週6日以内)、塩分控えめの食事(タラコ4分の1腹を月1回程度)、活発な活動(1日に男性でスポーツ1時間以上、女性で立ったり歩いたり3時間以上)、適正な体重(体格指数=BMI=が男性で21~27、女性で19~25)。

タバコはやらず、節酒は普段家では飲んでいないので余裕。

減塩がこの記事の表現だとよく分かりませんね。厳密に月タラコ1/4じゃないよね? 普段の食事以外? まあ減らし目の方がよいだろうということで。

一番やばそうなのは体重かと思ったら、案外余裕がありました。BMI27までなら、まだ5、6キロある。

運動一時間も苦じゃない、と思ったけど、ただ、今月はさっぱり余裕がなさそうなんだよなあ(+_+)

とりあえず昨日は走ったけど、今日は雨。アシスタント仕事は日曜日から。

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コメント

先生、こんばんは。

ハーメルンがおすすめ漫画に!何故か「勝った!」という
充実感に満ち溢れました。

流行に沿った漫画、イラストの数々は確かに
「ネットの広大」さを見せ付けられてる感じがします…
こうなると取捨選択がほぼ不可能で、そもそも
取捨選択よりも、何が一番自分にとって良いものなのか
わからない状況で、他の人達も、彷徨っている感じが
いたします…(自分も含めて)
そんな中、自分は参考書や資料、過去の偉人達の本を
読んで、言葉と意味、手法を学ぶ事を一応、最優先事項と決めていますが…何時か、その知識と知恵を
活かすために…その資料も膨大すぎたり
画材も何が一番か迷う時が多々あります。

沢山の人の賛同を、一撃で得る漫画…これは
50%の努力と、25%の運と、
15%のコミュニケーション能力と、5%の御加護が
最低限必要…なのかもしれません…

漫画は、電車内で雑誌で読む人が沢山います。
その中には全く知らないような漫画の絵柄が
一瞬だけ見えました。読む人も、上の年代層の人達、
下の年代層の人達が半々でいました。
だから、漫画はむしろ読む人は増えていると思います。
なので、電子書籍とは五分五分…と自分の目には
そう見えます。だから、先生もどうか挫けずに
頑張って下さい。

漫画より危機感があるのは、映画(洋画)産業…
じゃないかと思われます。これこそ、人を選ぶ映画が
多く、未公開でDVDかブルーレイで出さざるを
えなくなった作品などが多く、よほどのカルト作品を
多数提供している配給会社さんの愛好家の人達か、
エフェクト、俳優の演技がアカデミー賞クラスの
実写洋画か、CMにどんどん出ている作品でなければ
日の目を見ることが出来ない作品が
多々埋もれている状況です。しかも、レンタルで済ます事も可能なので、監督やスタッフの方々は日々苦闘の毎日なのではないでしょうか…

がんの要因の1つである喫煙は、父がしょっちゅうで
(本人は減らしていると言っていますが…)
…心配です。お酒も家族全員、かなりの数を
飲んでいて…
(自分は知り合いの方々と会う時等、余程の事が無い限り、緑茶などのソフト系で済ませていますが…)

投稿: あかさたな午後のロードショー | 2012/03/11 00:45

面白い漫画を描くのが基本ですけど、今の時代、スマホ対応とか、ソーシャルグラフを作ったりとか、いろいろ考えることがあるなあと思いますねえ。

投稿: かわせ | 2012/03/11 08:31

こんにちは('ワ'*)
私はパソコンが扱えないので時代においていかれてます 仕事でも特にパソを使わないので…続ハメもまだ読めてないです(T-T)
パソコンやら携帯電話は小さな子やじっちゃんばっちゃんには使うのには危険があると思います
便利だけどそれだけではないですよねー

雑誌は子供も大人もおねーさんも教科書だと思います 雑誌の広告読むのも楽しいですし…私だけかな?

がんについて
身内にがんで亡くなった方とがんで手術して一命取り留めた方がいます 身近だわ…がん

投稿: さとみっくす | 2012/03/11 10:33

僕も電子書籍がーと騒いでるわりに、自分ではケータイ持ってないし、本棚が漫画でパンクしている人ですが(^^;;)
ただ、混んでる電車で身動きとれず、背中のかばんに本が入ってるけどハードカバーだからこの状態では読みづらいなーという時に、周りの人のスマホを見ると、取り出すのも楽で邪魔にもならず、あれで小説や漫画が読めたら便利そうだと思います。
紙の本は趣味性を高めていくのかなというのが、最近の予想です。

投稿: かわせ | 2012/03/12 00:47

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