パフ・ザ・マジックドラゴンと1969
♪Puff the magic dragon lived by the sea~♪
ピーター・ポール&マリーの有名な曲です。PUFF(The Magic Dragon)。
この間、ラジオを聴いてたら、由紀さおりさんがゲストでやってきたのです。現在、アメリカのジャズ・オーケストラ・グループ、ピンク・マティーニとコラボレーションした、「1969」というアルバムが世界中でヒット中。その中にこのパフの日本語カバー曲も収録。
ピンク・マティーニのリーダー、ローダーデールさんが、中古レコードで由紀さんの「夜明けのスキャット」を偶然手にとって惚れ込んだのがきっかけだそうです。
ちょっと前にNHKのクローズアップ現代でも取り上げられて、ヒットの理由をいろいろ考察していて。
その中で、日本語は音節が多いため、曲に合わせると歌詞の情報量が減るので、その分情感を込める歌い方になり、それが海外では新鮮に聞こえるのではないか、とありました。
その時は、そうなんだ、へー、ぐらいだったのです。
その番組でもパフを歌ってるところが流れたのですが、一部分でした。今回ラジオではフルコーラス。
それを聞いて、なるほど、これかと。
パフの歌詞を要約しますと。
パフという名の魔法の竜がいて、小さなジャッキー君とお友達になるんですよ。二人はとてもなかよしで、一緒に遊んだり冒険に出かけたりしてたのですが。
ジャッキーが大きくなると、パフと遊ぶのに飽きてしまい、とうとう遊びに来なくなって、パフは一人ぼっちになってしまうのです。
で、その最後の独りぼっちになっちゃったシーンが、由紀さんが上手いというのも当然あるんだけど、原曲よりかわいそうに聞こえたのです。うるうるっと来ましたよ。
原曲も好きでCDも持ってる。そこでさらにこういう風に感じるなんて、新鮮な驚きでした。
そう言えばと思うのが。
震災後よく聞くようになった地方のコミュニティFMは、音楽かかりっぱなしのBGMにちょうどいい番組が多く、新旧取り混ぜて日本の歌を流す番組がお気に入りなのですが。今のBGMもそれ。FM丹波の朝まで音楽。
そこでかかる古い歌謡曲が、新しい曲に負けずにかなりいい。
最近の曲は全体の雰囲気がいい感じになってるのに対して、昔の曲は確かに情感こもっててドラマティックです。さびにぐぐーっと集約していくから、カラオケで歌ったら気持ちよさそうなんですよねー。今「木綿のハンカチーフ」がかかってます。これも好き。切なくてもう。
さらにふと思うのが。
これまたBGMにCATVの音楽チャンネルをつけてると、K-POPがたくさん流れてて。アメリカでもコンサートをやってるようなのですが。
ソフトパワー外交として国策で国の後押しを受けて海外へ出て行くK-POPと、ミュージシャンの偶然の出会いが発展して海外に出て行った日本の歌謡曲。
さらに最近、新しさでは最先端の初音ミクも海外進出しているようで。新旧世界進出中。
ものづくりの人としては、やはり作品の力だけで戦ってる方を応援したくなります。がんばれ日本の歌。
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