優勝!!!!!!
前半は余裕だった。相手の0トップを機能停止に追い込み、被シュート0。
レアンドロさんの角度のないところからのシュートがゴールに吸い込まれ。
橋本君のリーグ戦初ゴールがこの大一番で決まった。
後半、浦和が選手交代し、FWが定まったことで、攻撃が機能しはじめる。
その中で失点した。
名古屋はリードしていた。
引き分けでは名古屋の優勝だ。
原口選手の強引なドリブル突破に冷や汗をかく。
CKのこぼれ球に反応した茨田君は、コントロールしてキーパーの前に落ちるようなシュートを放った。
キーパーはコースに入ったかのように見えながら、処理しきれず、ボールはゴールに吸い込まれた。
試合時にはやんでいたが、朝からの雨でピッチは水を含んでいて、試合中選手が足をとられる姿が散見された。そのようなピッチ状態だったからだろうか。
僕はサッカーの神様が、最後にご褒美くれたんだと思った。
茨田君もJ1初ゴールだ。
この3点目でゲームは決まった。
試合終了のホイッスルが鳴る。
キタジが泣いていた。
僕も泣いた。
試合途中、ナベ先生から電話がかかってきて、向こうとこっちでテレビを見ながら応援していた。
11年前のあの日、あの試合はナベ先生の仕事場で見た。
あと少しで優勝を逃したチームは、攻撃力を高めようと補強した。これは裏目に出て、安定していた後ろ五枚をいじったため、むしろ成績は下がった。監督の責任となった。
監督を切った責任者も、ほどなくその席を追われた。
目先にとらわれ指針を失ったチームは迷走した。監督は代わり、ベテラン選手は切られ、どんどん悪くなっていった。
そしてとうとう降格した。
一体感を失っていたチームは崩壊。多くの選手がクラブを去った。
だがそこに、この過程で出場機会を失い清水に移籍していたキタジが帰ってきた。
石崎監督のもと一心同体となったレイソル。
フロントも現場もサポーターも、みんなひっくるめてレイソルだ。
J1への昇格。快進撃。
しかし、翌年。停滞を理由に石崎監督の解任。
あの時欲を出して悪い流れにはまった記憶が、脳裏をよぎった。
悪い予感が当たった。
二度目の降格。
だが、シーズン後半に着任したネルシーニョ監督は、すでにチームを立て直していて、一度目ほどの悲壮感はなかった。
J2優勝で昇格。
そして今年、優勝争い。
この中でキタジの功績は大きい。
ネルシーニョ監督の選手起用は果断だ。すっぱりと交代させ、すっぱりと先発を変える。
それに対して、どうメンタルを持っていき、どういう姿勢で臨むべきか、手本を示した。
激しいがポジティブな競争が、チームの特徴となり、チーム力を高めた。
そして今日の日を迎えた。
優勝を争うのは勝ち点差2の中に3チーム。
二位名古屋に、いなくなったエースと、あの時のGMが。
三位G大阪に、いなくなったキャプテンと、あの時の監督が。
対戦相手にも、いなくなった若手期待のDFがいた。
これは長い長いドラマのクライマックスだ。
失ったものを取り戻し、届かなかったものをつかむための。
そして。
僕らは勝った。
キタジが泣いていた。
僕も泣いた。
2011J1第34節、vs浦和は3-1!!!!!!
柏レイソルJ1初優勝!!!!!!
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