輪環の魔導師 9 神界の門
輪環の魔導師 9 神界の門 渡瀬草一郎
シャンヤルル僧院の混乱の中、神界の門が開いた。そこから出てきたのは神々とは程遠い印象の異形の怪物たち。
その怪物たちは、セロを宿敵の眷属と認識して、襲い掛かる。どうやらセロの引く古代の民の血が呼び寄せるらしい。逃げるセロとフィノは、洞窟の先に開いた、別の異界の門に吸い込まれてしまい……。
一巻を読んで、渡瀬先生の別のシリーズ、「パラサイトムーン」に出てきた迷宮神群という異世界の存在の名前が使われていることに気付いたとき、最初は、ちょっとしたお遊びなのかなーと思ってたのですが。
巻が進むにつれて、本格的に話の筋に絡んできて。
とうとう出てきてしまいましたよ、神群が!
パラサイトムーンでは、神群の影響を受けると超能力が芽生えるという設定でしたが、この世界の人たちの魔力というのもそれだったということか。
思えば前のシリーズ「空ノ鐘の響く惑星で」も、世界の雰囲気は一見どファンタジーだけれど、その世界を包む外側の設定はSFという、ハイブリッドな世界観でした。そういうとこも好き(^^)/
そして、あとがきを読むと、どうやら次が最終巻のようですが。
「パラサイトムーン」も「空ノ鐘の響く惑星で」も、きれいにオチがついていて、読後感がとてもよかった。このサイズできちんと構成されていてきれいに落ちる話というのは、なかなか見れません。
さあ、このシリーズのオチはどうなるのかなと期待大。わくわく。
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