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2011/12/11

今週の雑感記 小惑星探査機はやぶさの危機と科学の応用

僕の好きなものの一つの柱、サッカーについてはもう、こんな幸せあっていいのだろうかという今週でしたが。

別の柱、科学については、うれしくない話題が。

はやぶさ2の危機。

あの「はやぶさ」後継機、存亡の危機:日経ビジネスオンライン http://business.nikkeibp.co.jp/article/tech/2…… 瀬戸際。何とかならないものか。

日本はもともと、その経済規模に対して科学にかける予算が少ない国なのですが。

震災があったので、余計ピンチに。

何か科学予算全般にやばいという話もちらほら聞きます。種まかないと芽が出ないよー。研究にお金出さないと、その応用も生まれないんだよー。

宇宙開発が始まって半世紀を過ぎ、気がつけばケータイにGPSが入ってる世の中ですよ。「ケータイにGPS」って検索したら浮気調査って出たよ(笑)。それぐらい応用されるようになったんですよ。

小惑星探査だって、そのうち地球上の鉱物資源を全部掘りつくしちゃった時、小惑星で掘ればいいじゃんという話になるかもしれない。

そんなでかい話じゃなくても、細かい応用があるに違いない。

どうなるのかなー。

どうも日本社会は科学に冷たいです。

もう、みんなもっと科学に関心持つべきですよ!

ということで今日のお題、科学の応用について。

こういうことを言っていると、それは好きだからじゃないの? とか、だいたいその研究なんの役に立つの? とか言われちゃうわけですが。

科学史を見てくと答えがあるんですよね。

例えばこういう疑問があるとします。

「岩を砕くと石になる。石を細かく砕くと砂になる。じゃあ、ずーっとずーっと細かく砕いていったら、何になるの?」

こういうちょっと変わったことを考える人は昔からいて。

物質はもともとなんでできているのか、ということに思索を重ねてきました。例えば古代ギリシャでは、火、空気、水、土の四大元素からできているのだという説がありました。

この考えは中世ヨーロッパで、錬金術へとつながります。元がそういうシンプルな元素なら、いろいろいじったら物質を変えられるんじゃなかろうか。特に金! 金ですよ! 安い別の物質から金を作れたら、大金持ちですよ!

結局金は作れなかったんですけれど、いろいろやっているうちに、化学実験のノウハウが蓄積されていきました。

近代になると、実証科学の考え方が主流になってきます。それまではどこか、科学と哲学がごちゃ混ぜだったのです。化学実験ができるなら、実際取り出そうぜと研究が進みます。

19世紀になると、だいたいの元素が出揃いました。例えば、水は水素と酸素に分けられますが、水素や酸素はこれ以上分けられない。長年の問題に一つ答えが。

ところがここで新たな謎が見つかります。放射性物質の発見です。このあたりで有名な人が出てきますね。キュリー夫人。

放射性物質から変なものが出てるけれど、これはなんだろうと研究を進めるうちに、世界の大元だと思っていた元素に、内部構造があって、元素を作ってるものがあると分かります。

元素、すなわち原子は、陽子と中性子でできた核の周りを電子が回っている。元素の種類が違うのは、その数が違うのだ。これが分かってきたのが20世紀はじめごろ。

さらに、陽子や中性子もまだ割れるということが分かってきます。素粒子です。日本の初めてのノーベル賞の受賞は、この研究の中から生まれます。湯川先生の中間子の予想。

ここら辺りから話はとてもややこしくなってきます。ノーベル賞で言うと、ニュートリノの小柴先生とか、対称性の破れの、小林、益川、南部先生とか、世間で話題になった受賞がありました。

現在素粒子物理学は、宇宙の始まりまで話が及んでいて、ヒッグス粒子が発見されたんじゃないのかというのが最新の状況。

で、こういうちんぷんかんな話に遭遇して、多くの人が思うわけですよね。「で、それはいったいなんの役に立つの?」

立つのです!

何のかはまだ分からないけど!

例えば、身の回りを見渡します。錬金術の研究で化学実験のノウハウが蓄積と書きましたが。

こういう化学によって、どれだけの物が作られているのか。なかったら、とりあえずプラスチックと、ポリエステルとかの化学繊維が全部消えます。

その次、キュリー夫人の辺りは分かりやすいですね。放射線の研究で、X線が見つかります。レントゲン写真が取れるようになりました。X線CTとか、PET検査とかもこの流れです。身体の中の様子が分かるようになって、どれだけの人の命が救われていることか。

その先、原子の構造辺りから、ややこしいなーと感じてる人がいるんじゃないかと思いますが。

電子が見つかった流れから、今度は半導体が生まれます。電子機器の誕生です。電子機器が入ってない家電って、そんなないですよね。インバータにも半導体使ってるしね。コンピューターもケータイもなくなっちゃう。

明かりも、蛍光灯は放射線の研究の応用、LEDは半導体。

というようにですね。

「物質って何からできてるの?」という研究の流れから、枝葉がどんどんどんどん分かれていって、いろんなことに応用されていったわけで。

基礎科学というのは、いわば開墾して畑を作るようなものです。何の種を撒くかはまだ考えてないけど、とりあえず知の地平を広げておく。その後誰かが「あれ? これ作れるんじゃない?」と気がついて、応用が始まる。

その時間差が、何十年とか何百年とかあるのですよ。

そういう超長期投資なのです。文明を進める武器となる、孫とかひ孫の代への遺産。

ちんぷんかんぷんな素粒子物理学だって、そのうち時間と空間の成り立ちを解明して、「あれ、じゃあ、こうすればいじれるじゃん」と誰かが気付き、ホントにタイムマシンができたり、ワープができたりするようになるかもしれない!

見たいけど、生きてないんだろうなあ。何百年後かなあ(^^;;)

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