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2011/10/25

先週と今日の雑感記 未来のあれこれと理想の形

今回の原稿は、ひたすらに遅れた。ページ少ないのになぜでしょう。

何とか今日入稿してきましたよ。これで新刊が出るので一安心。

COMITIA98、10/30(日)11:00~16:00、有明・東京ビッグサイト西1・2ホール。「かってに応援団 L18a」で参加です。ご来場の際にはお立ち寄りください。

ということで原稿でひいひい言っていた先週ですが、こういうニュースには反応してしまうのです。

アマゾン、年内にも日本で電子書籍  :日本経済新聞 http://www.nikkei.com/news/headline/… いよいよアマゾンが。個人出版も来るかな。来るぞ新時代。

電子書籍って、今までのいろんな形を変えていくと思うのです。作品の形も変わるかもしれないけれど、確実にビジネスの仕組みが変わるはず。日本はそこを変えずに丸ごと移動しようとしていたので、上手く行ってなかった。

作品が生まれて読者に届くまでを考えてみると。今までは、作家、出版社、印刷、取り次ぎ、本屋、読者だった。日本は全部の会社が仲良くそのまま行こうとしてる。アマゾンは本屋の位置から上流をぐぐっと飲み込んだ。本来は仲良くじゃなくてそういう陣取り合戦が起きるはず。

アマゾンはすでに、個人出版によって、作者、アマゾン、読者と、真ん中の全てを飲み込もうとしている。でも、それが終着駅ではないかもしれない。真ん中の部分の機能を分解すると、新しいサービスが生まれる可能性があると思う。

印刷、取り次ぎ、書店の部分が、ネットで統合されるのはすぐ分かる。販売サイトがあって、そこにアップロードしてダウンロードする、でおしまいだ。その前の出版社、そして書店の一部機能が、新しく生まれ変わる可能性。

出版社の仕事はいくつかに分けられる。雑誌なんかでは自ら取材して記事を書いているから、その場合は作家のポジションでもある。記事を書く、作品を作るところはスタート地点だから絶対残る。

漫画なんかの場合、次に打ち合わせが来る。これが編集者のメインの仕事だと思ってる人も多いと思う。でも実は、ここが揺さぶられる。キンドルでは、個人出版のベストセラー作家が続出している。出版社がなくても、十分な質は保てるのだ。実際には創作にアドバイスは必要だ。ただし、有用なものが。

すごい編集さんはいる。僕もあたったことある。あの時は、自分自身の気がついてない能力がぐいぐい引き出される感覚があった。だが、逆の場合もある。それはお前の好みで、マーケティングさえ考えてないだろ、という人もいる。

この出会いは運だ。だって指名できないもの。僕の場合は聞き比べてみると、まあ並の運で、よかったり悪かったりしてる。だから上手く行ってないのは、むしろ自分のせい。でも中には、何でそんなついてないんですかという人もいる。

編集者の目利きや知見は、実はそこまで当てにならない。有名なところでは、ハリー・ポッターは投稿して十社以上がスルー。ローリングさんが途中でくじけたら、世に出てない。たぶんくじけて世に出る前に消えた作品もあるはずだ。

キンドルの個人出版でベストセラー作家になったアマンダ・ホッキング氏も、投稿してなしのつぶてだったそうだ。ところがそこに電子書籍があって、そこに発表できた。そして百万部作家に。

もちろん作家の自意識過剰で、やっぱり腕がないという場合も多いだろう。でも別の道があることによって、今まで抱合せ販売だった創作コンサルティングは、真価を問われるようになると思う。逆に腕に覚えのある人は専業になるかもしれない。作家側からゴルフのレッスンプロのようになる人もいるかも。

前述のホッキングさんは、売れてから出版社と契約したそうだ。「書く事以外」を任せたかったそう。描く事以外したくない!という漫画家は多いから、マネージャー的な仕事は作家側からの需要があると思う。さらに考えると、出版と切り離してその辺請け負う会社があってもいいかも。

出版は個人でやってるんだけど、アドバイスとかマネージメントとか会計処理とか、他にはそうだな、世界に出すための翻訳サービスとか?サービスごとに請け負う作家サポートの会社。作品売り上げから歩合で取るんじゃなくて、サービスそのものの料金を取るの。

最後に、アマゾンが真ん中を全部取る未来で終わりじゃないかもしれないと思ってる理由。作品と読者の出会いをどうするのか。本屋の店頭でなんとなく買っちゃうとか、雑誌でお目当ての漫画を読もうとぱらぱらめくってたら気になるコマが目に入ったとか、紙本にはあるそういう機会が電子書籍は弱い。

例えばそれをメディアミックスでやるなら、それは出版社の出番だろう。アマゾンのレコメンドはアルゴリズム頼りだから、そこで、いろんな仕掛けをして読書体験を盛り上げる販売サイトの方が読者も作家もひきつける、という可能性はある。出版社が自社HPでそういうことして販売したっていい。

真ん中の部分、例えば大日本印刷なんて、出版社から販売サイトまで持ってるんだから、再編していろいろ仕掛けたら、逆転勝ちできるかもしれないよね。紙本は注文受けてオンデマンド印刷でとか、面白そう。

という感じの未来が来るんじゃないかなーと思ってるわけですよ。ああでも、そんな未来の前にベタ塗りに戻らねば。つやベタは筆で塗るこだわり。11/10/20

本屋の側から付け加えると、紙本は嗜好品の性格を強くしていくと思うので、本好きな人と本との出会いにこだわったブックカフェみたいなものになっていくのも都市部だったらありなのかなーと、これを書いた後に思いました。

今の世界は改革の時期なのだと思います。いろんなものがどんどん変わっていってる。

日本は何か昔にしがみついている感があるけど、いやいや受け入れるより、それを機会にどうせ変わるならもっとよくしようと動いた方がいいわけで。いろいろ出来そうな気がします。

描き手の立場からすると、この間も書いたとおり、10あったものが7しか採算取れなくなっちゃったのが今だと思うんですよね。

で、それが10に戻るだけじゃなくて、せっかくだったら採算の取りづらかったものも上手く回るようになって、12とか15とかになるといいなーと期待しているのです。いろんなものが楽しめる豊かな世界。

さて、本日何とか徹夜で入稿して、寝てたところにかかってきた電話での話。

電話で起こされたけど、タイミングがよかったのか短い時間ですっきり。これで夜に寝れば普通の睡眠サイクルに戻るから、ちょうどよかった(^^)

その電話で、精霊の守り人のシリーズがいかに面白いか熱弁をふるう。寝るのを惜しんで続きが気になるぐらいどはまりしたから。特にチャグムが、少年漫画的なキャラ立ちしたのがとてもよかった。そこに燃えた。序盤だんだんキャラ育ってきて、最後に怒涛のエピソードが来るのも理想的な展開。

ああいうお話が作れる人になりたい。11/10/24

上の話題と実は絡んでて。

7に減った時に描きづらくなっちゃったものとして、「がんばれ元気」とか「六三四の剣」とか、挙がってたのです。子供の時から始めて、最後宿命のライバルと対決する大河成長物語。

すっごい好きなんですけど、今だととっとと進めろとプレッシャーかかるのかなーと。

逆に人気出ちゃったら、いつまでたっても宿命のライバルと対決しない場合もあり。

で、子供の時から始まって最後大きなエピソードが来る大河ドラマとして、ダブル主人公だからちょっと違うところもあるんだけど、精霊の守り人のシリーズについて熱く語ってたですよ。

漫画と小説両方描いてみたところでは、小説の一ページは漫画の二倍から三倍の密度がある感じです。僕は下ごしらえのやり方は漫画と同じにしてたので、そこで書いたプロットの量で比較するとそれぐらい。

精霊の守り人は最初児童書の形で、ちょっと字が大きめで300ページぐらいだから、倍として600。全十巻が、漫画だと三十巻ちょいの計算で、大きく膨らむけどだれ切らない、ちょうどいい感じ。

理想の形。ほんとにこういう話を描いてみたい。

ちなみにめっちゃお薦めしておきましたよ。読んでくれるかなー。

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