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2011/08/17

夢の守り人

夢の守り人 上橋菜穂子

野宿をしていたバルサは、奴隷商人に追われている男を見かけ、その男を助けた。その男はユグノといい、流浪の歌い手だった。しかも、リー・トゥ・ルエン<木霊の想い人>という、木霊にとりつかれた特別な歌い手。

そのころ、付近では、眠りについたまま起きなくなってしまう奇病が発生していた。タンダの姪のカヤ、一ノ妃、そしてチャグムまで。それはどうやらユグノに関わりあることのようで……。

前回で、世界設定にキャラクターのテーマが絡んでくると深みが出て面白い、と書きましたが。

ここまで三巻、思い通りに生きられない人たち、がテーマになってるのは、たまたまなのかそれともシリーズ全体を通したものなのか。

作品に入れるテーマは、その時頭で考えたものよりも、作者が常日頃考えている実感を伴うものである方が、さらに深くなるわけで。

今後の期待感がかなり高まっております。わくわく。

この巻でタンダの師匠、大呪術師トロガイの過去が書かれましたが。

年齢を重ねたキャラクターは、自然とその生きてきた年月の深みがにじみ出て、一言一言に説得力が生まれます。昔乙女の時期もあったのだと、人生を感じさせるとなおさら。

巻を重ねるごとにキャラクターが深まっていくので、どんどん続きが読みたくなります。わくわく。

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