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2011/06/14

放射能を目で見えるようにする例え話

震災発生から三ヶ月がたちました。被災地はまだまだ大変そうです。

原発事故発生からも三ヶ月です。こちらも大変そうです。

この間に何度か、原発事故に関して書こうとしたんだけど、結局ボツにしてました。ボツが五本ぐらいあった。

なんか上手くまとまらないのです。いろんなことが起きすぎていて、それについて書いててすぐ長くなる。昨日も長くなりすぎてまとまらずボツに。

なのでもう、きれいにまとめません(笑)。

原発事故で最近考えてることを、だらだらと。

震災発生からしばらくして、だんだん状況が落ち着いてきたころから、ニュースを詳しく追うのをやめています。情報量が多すぎて、よくない。不安や悲しみをあまりたくさん抱え込むとパンクする。ざっと見出しを追って、気になるのだけ詳しく。

原発事故に関して言うと、自分に直接関わりのある問題と、ひとつ向こうの問題を切り分けるという姿勢です。最近では、メルトダウンどうこうは気にしない。

もともと炉心溶融の可能性は言われていました。それにどっちだったとしても、今出てる量は変わりません。詳細な事故の経過を明らかにするのは大切だけど、それは専門家向けのひとつ向こうの話。

僕に直接関わりあるのは、放射性物質がどばっと出てるかどうか。近所で言えば新宿の観測点の値です。やばそうなら逃げればいい。じゃなきゃ気にしない。

今の数値で気にしてたら、放射線の健康被害より、ストレスの被害の方が大きい。ストレス感じて気分が落ち込んでると、免疫が下がるそうですよ。

ただ海に出てる方は気になります。生物濃縮と言って、プランクトンから小魚、大きな魚と、食べ食べられしているうちに、どんどんたまって濃くなってっちゃうから。あまり広まらないでほしいです。

低線量被曝は怪しいなと思っています。以下の二点で。

調子が悪くなったという子はその後どうなったか。放射線被曝には免疫は効かないので、低線量でも影響があって浴びっ放しなら、悪くなるはず。治るなら普通の病気で気のせい。みんな悪くなってるならまじでやばい。ここはすごく重要なはず。裏づけ取材をきちんとするべき。

そもそも日本は放射線量の低い地域。世界平均が年2.4mSvに対し日本は1.5mSv。日本の何倍という地域も世界にはある。今騒いでいる低線量被曝が問題あるのなら、世界各地に風土病としてすでにあるはずだ。

原子力工学の専門家が、安全側に振れる発言をすることはあるだろうなーと思うわけですよ。だって自分の仕事に責任持ってたら、弁護したくなって普通。その分は差っ引いて読む。

そうしたら、ジャーナリストは大事件だとあおった方が金になるという事実にも、目を向けないと。

実際、チェルノブイリが! と見出しをつけて大騒ぎ。東京壊滅を連想させて手に取らせる作戦。そんなことにはなりませんでした。

不安に形を与えられると、安心するという心理的側面もあります。不安は商売になる。

講演して回ってる人は、あれ、ノーギャラなんでしょうか。危険な方が儲かってありがたい構図じゃないんでしょうか。噂を集めて右から左に流してる場合じゃなくて、ちゃんと取材してほしいです。

ジャーナリストに対しては、震災後辛口になりました。当てにならないところが多かったから。

さて、このまま運転再開できないと、一年で全部の原発が止まっちゃうけど、電力は平気なんでしょうか。

この震災でサプライチェーンがやられた上に電力不足で不況が到来、というシナリオにおびえています。製造業海外移転、雇用減少も怖い。

貧困で十年ぐらい寿命は短くなるそうです。そして貧困は弱者から襲います。売れてない漫画家なんて末端も末端。めっちゃ当事者です。日本の行く末がほんとに怖い。

僕は温暖化はかなりまずいのではないかと思っているので、とりあえずガスタービン発電で何とかするにしても、燃料がバイオマスになったらいいのに、と思っています。

風力や太陽光は安定供給できないのがネック。大容量バッテリーだったりスマートグリッドだったり、どっかに貯められないもんか。技術革新が鍵。ちょっとかかりそう。

メガソーラーはなんか変だなと感じています。電気代を通した補助金事業になるんじゃないのか。

地熱とか海流だったらコンスタントだけど、何とかならないのかなあ。

だらだらっと書いたけど、事故についてだから不安と不満ばっかりですね。すいません。

さて、そこで不安を和らげる方の話題も。こっちが今日の本命。

放射能を目に見えるようにする、という例え話。

ナベ先生の仕事場で解説していて、気づいたことがあるのです。どうも、普段聞きなれない単語が飛び交っているために、それがどれぐらい危ないのか、イメージできていない気配。

ベクレル(Bq)とかシーベルト(Sv)も普段聞かないよく分からない単位なわけですが、怪しいのがその前についてるミリ(m)とマイクロ(μ)。理系の人は慣れてるけど、文系の人はピンと来てないのではないか。それで余計に怖い感じがしてる。周りの反応見ていてそう思ったのです。

ということでナベ先生の仕事場で説明しているうち、目に見えるようにする例えを思いつきました。

ミリシーベルト(mSv)とかマイクロシーベルト(μSv)という単位がよく出てきますが、ミリやマイクロは桁を表す言葉です。ミリが千分の一、マイクロが百万分の一を表します。

逆にキログラム(kg)のキロは千倍、コンピューターでよく出てくるメガバイト(MB)のメガは百万倍です。お金なんかで数字を書くときに、百万円を1,000,000と点を打つじゃないですか。あれです。

桁を表す言葉なので、これはいろんな単位にくっつきます。よく見かけるのは、キログラムkgとキロメートルkm。元の単位、グラムg、メートルmの千倍です。同じ要領で小さい方は、千分の一がミリグラムmgとミリメートルmmというわけです。

さて、シーベルトという単位。これは放射線被曝の大きさを表す単位です。なので、大雑把に言うと、1シーベルトがマジでやばい量になります。吐き気がしたりと、急性の症状が出るそうです。

これを目に見える単位、メートルに例えてみましょう。事務机とか勉強机の幅が、だいたい90cmから120cmで、それぐらいです。ちなみにセンチcは百分の一。長さぐらいでしか出てきませんね。

机の幅いっぱいの量なら、即座に全力で逃げねばならない、というわけです。

原発作業員の中に、600mSvを超えている人がいましたね。机半分を超えてます。これは結構まずそうです。

さて、研究では、人体への影響が確認されているのは100mSvから。つまりこの例えだと10cmです。ここで、癌の発生率がちょっと上がります。

で、マイクロシーベルトです。この単位が、今の放射線量の単位として出てくることが多いわけですが。

髪の毛の太さが、0.08mm、つまり80マイクロメートルぐらいだそうです。

僕の家の近くの観測点、新宿のデータを見てみます。爆発して建屋が壊れた日にどばっと出たようで、その辺でちょっと高い時間帯があるのですが、最近だと、0.06マイクロSv毎時ぐらいです。

つまり例えでは髪の毛を縦に千本に裂いたぐらいです。これをぴっちり敷き詰めて、10cmまでいくと影響が出るとすると。

髪の毛千本に裂いて、一本一本隙間なく置いて10cmまで敷き詰めるなんて、気の遠くなる作業です。普段の数値がかなり小さいということが実感できます。

学校の校庭年20mSvの問題は、2cmに当たるので、一日中校庭にはいないとしても子供はここから長く生きるんだし、ちょっと余裕ない感じ。やっぱり対策した方が。

というふうに、長さに例えると、少しイメージしやすいのではないでしょうか。という話をナベ先生のところでしてました。

(オチ) ところで、僕は以前、放射線よりメタボのリスクがでかいと嘆きましたが。

国立がん研究センターが、発ガンリスクを比較してました。

この例えで行くと、半分は超えてる……。下手すると机からこぼれそう……。やっぱり走らないと。

メタボの不安は和らぎませんでした(^^;;) おしまい。

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日記・つぶやき2011」カテゴリの記事

コメント

各地の降水量を表すアメダスみたいのが、放射線量であるといいですね。

投稿: サツキ | 2011/06/18 23:31

公表はされてるんだけど、使いやすくはないですね。
危険度合いもどうやって伝えるかとか、いろいろ課題がありそうです。

投稿: かわせ | 2011/06/19 22:50

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