震災発生から三ヶ月がたちました。被災地はまだまだ大変そうです。
原発事故発生からも三ヶ月です。こちらも大変そうです。
この間に何度か、原発事故に関して書こうとしたんだけど、結局ボツにしてました。ボツが五本ぐらいあった。
なんか上手くまとまらないのです。いろんなことが起きすぎていて、それについて書いててすぐ長くなる。昨日も長くなりすぎてまとまらずボツに。
なのでもう、きれいにまとめません(笑)。
原発事故で最近考えてることを、だらだらと。
震災発生からしばらくして、だんだん状況が落ち着いてきたころから、ニュースを詳しく追うのをやめています。情報量が多すぎて、よくない。不安や悲しみをあまりたくさん抱え込むとパンクする。ざっと見出しを追って、気になるのだけ詳しく。
原発事故に関して言うと、自分に直接関わりのある問題と、ひとつ向こうの問題を切り分けるという姿勢です。最近では、メルトダウンどうこうは気にしない。
もともと炉心溶融の可能性は言われていました。それにどっちだったとしても、今出てる量は変わりません。詳細な事故の経過を明らかにするのは大切だけど、それは専門家向けのひとつ向こうの話。
僕に直接関わりあるのは、放射性物質がどばっと出てるかどうか。近所で言えば新宿の観測点の値です。やばそうなら逃げればいい。じゃなきゃ気にしない。
今の数値で気にしてたら、放射線の健康被害より、ストレスの被害の方が大きい。ストレス感じて気分が落ち込んでると、免疫が下がるそうですよ。
ただ海に出てる方は気になります。生物濃縮と言って、プランクトンから小魚、大きな魚と、食べ食べられしているうちに、どんどんたまって濃くなってっちゃうから。あまり広まらないでほしいです。
低線量被曝は怪しいなと思っています。以下の二点で。
調子が悪くなったという子はその後どうなったか。放射線被曝には免疫は効かないので、低線量でも影響があって浴びっ放しなら、悪くなるはず。治るなら普通の病気で気のせい。みんな悪くなってるならまじでやばい。ここはすごく重要なはず。裏づけ取材をきちんとするべき。
そもそも日本は放射線量の低い地域。世界平均が年2.4mSvに対し日本は1.5mSv。日本の何倍という地域も世界にはある。今騒いでいる低線量被曝が問題あるのなら、世界各地に風土病としてすでにあるはずだ。
原子力工学の専門家が、安全側に振れる発言をすることはあるだろうなーと思うわけですよ。だって自分の仕事に責任持ってたら、弁護したくなって普通。その分は差っ引いて読む。
そうしたら、ジャーナリストは大事件だとあおった方が金になるという事実にも、目を向けないと。
実際、チェルノブイリが! と見出しをつけて大騒ぎ。東京壊滅を連想させて手に取らせる作戦。そんなことにはなりませんでした。
不安に形を与えられると、安心するという心理的側面もあります。不安は商売になる。
講演して回ってる人は、あれ、ノーギャラなんでしょうか。危険な方が儲かってありがたい構図じゃないんでしょうか。噂を集めて右から左に流してる場合じゃなくて、ちゃんと取材してほしいです。
ジャーナリストに対しては、震災後辛口になりました。当てにならないところが多かったから。
さて、このまま運転再開できないと、一年で全部の原発が止まっちゃうけど、電力は平気なんでしょうか。
この震災でサプライチェーンがやられた上に電力不足で不況が到来、というシナリオにおびえています。製造業海外移転、雇用減少も怖い。
貧困で十年ぐらい寿命は短くなるそうです。そして貧困は弱者から襲います。売れてない漫画家なんて末端も末端。めっちゃ当事者です。日本の行く末がほんとに怖い。
僕は温暖化はかなりまずいのではないかと思っているので、とりあえずガスタービン発電で何とかするにしても、燃料がバイオマスになったらいいのに、と思っています。
風力や太陽光は安定供給できないのがネック。大容量バッテリーだったりスマートグリッドだったり、どっかに貯められないもんか。技術革新が鍵。ちょっとかかりそう。
メガソーラーはなんか変だなと感じています。電気代を通した補助金事業になるんじゃないのか。
地熱とか海流だったらコンスタントだけど、何とかならないのかなあ。
だらだらっと書いたけど、事故についてだから不安と不満ばっかりですね。すいません。
さて、そこで不安を和らげる方の話題も。こっちが今日の本命。
放射能を目に見えるようにする、という例え話。
ナベ先生の仕事場で解説していて、気づいたことがあるのです。どうも、普段聞きなれない単語が飛び交っているために、それがどれぐらい危ないのか、イメージできていない気配。
ベクレル(Bq)とかシーベルト(Sv)も普段聞かないよく分からない単位なわけですが、怪しいのがその前についてるミリ(m)とマイクロ(μ)。理系の人は慣れてるけど、文系の人はピンと来てないのではないか。それで余計に怖い感じがしてる。周りの反応見ていてそう思ったのです。
ということでナベ先生の仕事場で説明しているうち、目に見えるようにする例えを思いつきました。
ミリシーベルト(mSv)とかマイクロシーベルト(μSv)という単位がよく出てきますが、ミリやマイクロは桁を表す言葉です。ミリが千分の一、マイクロが百万分の一を表します。
逆にキログラム(kg)のキロは千倍、コンピューターでよく出てくるメガバイト(MB)のメガは百万倍です。お金なんかで数字を書くときに、百万円を1,000,000と点を打つじゃないですか。あれです。
桁を表す言葉なので、これはいろんな単位にくっつきます。よく見かけるのは、キログラムkgとキロメートルkm。元の単位、グラムg、メートルmの千倍です。同じ要領で小さい方は、千分の一がミリグラムmgとミリメートルmmというわけです。
さて、シーベルトという単位。これは放射線被曝の大きさを表す単位です。なので、大雑把に言うと、1シーベルトがマジでやばい量になります。吐き気がしたりと、急性の症状が出るそうです。
これを目に見える単位、メートルに例えてみましょう。事務机とか勉強机の幅が、だいたい90cmから120cmで、それぐらいです。ちなみにセンチcは百分の一。長さぐらいでしか出てきませんね。
机の幅いっぱいの量なら、即座に全力で逃げねばならない、というわけです。
原発作業員の中に、600mSvを超えている人がいましたね。机半分を超えてます。これは結構まずそうです。
さて、研究では、人体への影響が確認されているのは100mSvから。つまりこの例えだと10cmです。ここで、癌の発生率がちょっと上がります。
で、マイクロシーベルトです。この単位が、今の放射線量の単位として出てくることが多いわけですが。
髪の毛の太さが、0.08mm、つまり80マイクロメートルぐらいだそうです。
僕の家の近くの観測点、新宿のデータを見てみます。爆発して建屋が壊れた日にどばっと出たようで、その辺でちょっと高い時間帯があるのですが、最近だと、0.06マイクロSv毎時ぐらいです。
つまり例えでは髪の毛を縦に千本に裂いたぐらいです。これをぴっちり敷き詰めて、10cmまでいくと影響が出るとすると。
髪の毛千本に裂いて、一本一本隙間なく置いて10cmまで敷き詰めるなんて、気の遠くなる作業です。普段の数値がかなり小さいということが実感できます。
学校の校庭年20mSvの問題は、2cmに当たるので、一日中校庭にはいないとしても子供はここから長く生きるんだし、ちょっと余裕ない感じ。やっぱり対策した方が。
というふうに、長さに例えると、少しイメージしやすいのではないでしょうか。という話をナベ先生のところでしてました。
(オチ) ところで、僕は以前、放射線よりメタボのリスクがでかいと嘆きましたが。
国立がん研究センターが、発ガンリスクを比較してました。
この例えで行くと、半分は超えてる……。下手すると机からこぼれそう……。やっぱり走らないと。
メタボの不安は和らぎませんでした(^^;;) おしまい。
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