出崎統監督
アニメ監督の出崎統監督がお亡くなりになりました。享年67歳。
今文章描き中で、流してると作業できないから中断してるけど、「あしたのジョー」を見てるところでした。
次は「ベルサイユのばら」を見ようと思ってて、今NHKBSプレミアムで夜中にやってる「雪の女王」も、余裕のある時にまとめて見て楽しもうと録ってるところ。
哀しいな……。
出崎統監督と言えば、まずあの止め絵に代表される特徴的な演出技法が挙げられますが。
僕が一番すごいなと思うのは、「どういうタイミングでどう見せるか」という判断に優れているところです。
これはあまり語られないけれど、とても重要なことだと思います。
ああいう演出は出崎監督が元々漫画家志望だった影響があるようで。
それに対して宮崎駿監督は、架空世界で起きている事をそのまま撮るような、映画的な感じですが。
でも宮崎アニメの面白さも「どういうタイミングでどう見せるか」がキモなんだと思うのです。コナンも途中だ。早く続き見たい。
つまり、地味な所も派手な所も全編に渡って、そういう判断がしっかりしているということは。
「視聴者がこれを見てどう感じるか。何を見せ、何を見せず、視聴者をどう誘導するか」が把握できているということなのです。
そんな人の手にかかると、僕ら視聴者は、その手の平の上で転がされちゃうわけです。
あの特徴的な演出も「今、ここでこのシーンを視聴者にがっちり印象付けなければいけない。そして物語の構成を考えたらここでこういう印象を持って欲しい」という判断があってのことで。
これが出来てないと、やたら派手だけど何言いたいのかよく分かんない物になったり。
あるいは、地味に細かい事やってるけどすごい退屈な物になったりするわけです。
そういう演出のベースになる能力がすごい高い監督さんでした。
たくさん楽しませてくれて、ありがとうございました。これからも何度も見て楽しもうと思います。
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コメント
出崎監督がお亡くなりになった事、初めて知りました!
雪の女王、名作だと思っているのにレンタル屋さんになくてがっかりしてました。いい事を知りました。録画します。
投稿: サツキ | 2011/04/20 12:12
ほんとに亡くなられて残念です。
「ベルサイユのばら」を初めて見たとき、途中で止められなくなって、ぶっ通し耐久視聴になったことが思い出されます。
「雪の女王」は面白いという噂なので、止まらなくなった時のため全話録ってから見ようとしているのです。
投稿: かわせ | 2011/04/20 21:06