2010年のかわせひろし
今日の記事書こうとして衝撃!
元旦に書いた今年の目標を確認したところ、今年は全滅だった!(^^;;)
今年の正月にやっていた企画、あれは結局上手く行かずに途中で保留。「ケッタ・ゴール!」は動くとしても来年。「Spring8」はまだ描いてる。
そして1月から打ち合わせに行ってますが、2010年はネーム原作で仕事取れないかなーと奮闘した年でした。
しかし、結局上手く行かずに、「卵が先か、鶏が先か」的ジレンマがあることに気づきました。
お話作る人が別になって、その分コストがかかるんだから、人と違うことが出来るとアピールしないといけないけれど、ネタでアピールするならともかく、話運びとかで外すと事前の評価をしづらいよねとか。
漫画の面白さって、絵の雰囲気作りも含めた細かい所が担っていると思ってて、僕はそういう方面目指してるんだけど、そもそも原作ということは製作途中なのに、それをどうやってアピールするのとか。
無名の原作って使いづらいけれど、じゃあ何かで名を馳せるとして、でもそしたらすでにそっちで飯食えてるはずだよなとか。
なかなか難しいですねえ。
というわけで、保留とか年明けたらとかボツになったとか、完遂したのが一つもなかったー……。来年はもうちょっと何とかしたいです。
さて漫画全体に視点を移すと、出版業界の苦境がますます鮮明になった年でした。いろいろ数字に出ています。
それに。
以前なら大目に見られていたもの、例えば作品のゆとりとか狙いの緩さとかが、すっかり許されなくなってるなあと、そういう肌感覚がありました。自分の打ち合わせとか、周りの人たちの様子とか。
実際の所そういう部分って確かに即効性を薄めるんだけど、それが新たな地平を生む時もあるわけで、大切にしないとと思うんですけど。これで都条例でさらに萎縮するようなことがあったら、がたんとくるかもしれませんね。
もう一つ、2010年はiPadの日本上陸により、電子書籍がクローズアップされた年でもありました。
しかしこちらはまだ、明確なビジネスモデルが立ち上がっていません。
以前は雑誌連載→単行本しか道がなく、要は目の前の担当さんを突破して、連載取って人気出ればいいという、一本のレールが敷かれていたわけですが。
そのレールもまだあるし、別のレールもあるし、さらに別のレールも敷かれようとしていて、そしてどれもが終着点がどうなっているのかよく見えない。
ここを走っておきさえすればいいという、用意されたレールがなくなってしまった以上、自分で考えて走るしかありません。
でもね、こっちはあまり苦じゃないのです。
楽じゃないと思うけど、苦じゃないの。
何か起きるかもしれないという希望があるからです。自分次第でどうにでもなるわけだから、困難にも前向きに立ち向かえる。
すごくニッチでローカルな漫画ってどうだろうとか、逆にグローバルな漫画はどうだろうとか、考えてるとわくわくします。
いろいろやってみようと思います。
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