栄光のスペースアカデミー
宿題、追加と順調にこなしているはずですが、僕はすっかりくたびれております。
お菓子食べながらごろごろと、一日本読んでたいなー。一週間後にはできるはずだ。がんばろう。
読むのはハインラインのジュブナイルのシリーズ。こちらは二作目。
○ 栄光のスペースアカデミー (ロバート・A・ハインライン 訳・矢野徹 ハヤカワ文庫)
太陽系パトロール隊の士官を夢見て、士官学校に入学した、マット・ダッドソン。そこ出会った友人たちと助け合いながら、厳しい試験、厳しい訓練をくぐり抜けていく。
PRSアイス・トリプレックス号に着任したマットは、初めての任務航海へと向かう。僚船パスファインダー号の救助。しかしその任務は思わぬ展開を見せて……。
結構長めの話ですが、半分以上を割いて、士官候補生たちの試験と訓練、日常の様子を描いています。
その中で、マットたちが叩き込まれるパトロール隊の理念や、実際それを運用している人たちの心意気を、読者に刷り込んでいきます。
そうすると、最初はホームシックにかかっていたマットが、実際里帰りをしてみたら、いつの間にか自分は宇宙の男になっていて、故郷の人たちとは考え方が違い、どうも居心地良くない、というエピソードが説得力を持ち。
後半出会った、士官学校を途中で辞めた知り合いが、悪事の片棒担ぐよう誘ってきても、みんなきっぱり断るところがしっくり来るのです。
そんなパトロール隊のメンバーがかっこいい、男だねっ! というのがテーマ。パトロール隊の習慣の中に、点呼をする時に、殉職した偉大な先人四人の名前も呼び、代理で答えるというのがあるのですが。
怪我で意識朦朧としているはずの中尉が、無意識に答えるシーンがあって、そこがじんときます。
少年が鍛え上げられて、仲間を大事にする、自分を律することができる一人前の男になるという、成長物語でした。
このじっくり感がいいですねー。こういう話に憧れます(^^)/
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