未来少年コナン#1 のこされ島
徹底研究!未来少年コナン 第1話 のこされ島
近日中にと予告記事を書きながら、ばたばたしていてじっくりアニメを見る時間もなく。
ようやく始めますよ、徹底研究!未来少年コナン。宮崎駿監督のTVアニメ、未来少年コナンを掘り下げようという企画です。
さて、まずご飯でも食べながら第一話を見るかとスタートさせると。
オープニング映像、巨大な飛行機と逃げ惑う人々、そして超磁力兵器の爆発、そこにかかるナレーション。
「西暦2008年7月、人類は絶滅の危機に直面していた」。わあ、もう過ぎている。
子供の時には未来だったのに、前回通して見た時もまだ一応未来だったのに、ちょっとショックです。年取ったなあ(^^;;)
気を取り直してその先へ。のこされ島が映ります。自然豊かな島の風景におじいさんのモノローグ。オープニング映像で墜落した宇宙船、そこから20年経ったことが告げられます。
さあそしてコナンの登場。
この企画での注目点の一つ。コナンの動きを、細かく見てみましょう。
ハナジロが生簀の魚を全部食べちゃった、とサメ退治に駆け出すコナン。ここのコナンの疾走感で、もうキャラクターが立ってますね。元気いっぱいで、行動派。おじいさんの言葉にも振り向かない、猪突猛進型。
ここからサメとの対決、ラナとの出会いと続きます。動きの溜め、緩急のつけ方が素晴らしいです。このリズムの取り方が、視聴者の目を引いて、目を離させないキモだと思います。
飛び込む時に大きく息を吸い込む、ポーンと飛んで上空でゆっくり、落ちてきて水柱がドバーンとあがる。海底の様子、群れ行く魚、するとびっくりハナジロ登場。
行っちゃったかなと思うと戻ってくるハナジロ。仕掛けた罠に押しつぶされるハナジロ、後でゆっくり石が一粒落ちてくるのもいいですね。そしてやったと思わせて急展開、ハナジロは生きていて、また追われ、海上へ。
遊弋するハナジロのかもす緊張感。襲い掛かるハナジロに、コナンがやっと飛びついてまた海底へ。海底の建物に突っ込み、ドーンと衝突して上がる砂埃、転がってくるホイール。どうなったのかなと思わせて、ゆっくりとサメが上がってくると、その下にコナン。
アクションシーンが続いている中、ぐっと弓引き緊張感を高めるシーンと、ぱっと動くシーンがたくみに織り交ぜられています。この間の取り方が、動いた時の印象を強めているのだと思います。プロレスラーでもそうなんだよなーというのは、プロレスファンの僕の感想。
ラナとの出会いでもその動きの緩急が光ります。浜辺で倒れているラナにそっと近寄り、大変だーと走って離れては、立ち止まってそーっと戻ってくる。その時の音楽の入り方。細かいコミカルな動き。
ラナが運び込まれてからも、大変だ大変だとどたばた動き回り、躓いて足の指を打ったりはしごから滑り落ちたり。
ほんと目が離せないですね。
前半は、このようなコナンの細かい動きで性格を伝え、おじいさんの少ないセリフで設定も消化します。そして後半。
寝言を叫ぶラナ。つらい思いをしたようだとおじいさん。そのラナを気にするコナンと、下ごしらえをしておいて。
早起きしたラナを見かけて、ついていくコナン。ラナと仲良くなります。
実はラナをコナンがお姫様抱っこして走るところで、キャラクターの関係が出来上がってるんですね。結構強引に二人の距離を縮めてるんだけど、あれで、ラナを助けて走り回るコナンという構図が印象づいてると思います。
さて、二人が仲良くなって木の実を食べてると、飛行艇が。楽しいシーンが一転緊迫感。モンスリーの登場です。
モンスリーのヒールからベビーフェイスへの転身も、注目点。まずは大ヒールとしてリングイン。
迎えに出たおじいさんをまるっきりしかとで上陸。声をかけたら、「あーら、あんた言葉を覚えていたの」。すっごい第一印象悪いー。
ずかずか家に押し入って「魚臭い小屋ね」、去る時の捨て台詞は「勝手にこの島で朽ちるがいい!」。もう最悪です。
何度見ても、これがラストシーンであんなに可愛くなるなんて信じられない。伏線として、会話の中に、戦争を起こした大人を憎む心情が入ってはいますが、でも信じられない(^^;;)
おじいさんの捨て身の気迫で追い返したと思ったのもつかの間、銃撃による対戦車砲の暴発で、おじいさん負傷。隠れていたラナは見つかり、連れ去られてしまいます。コナンは大ジャンプを敢行、飛行艇の翼に取り付いたところで、次回へ続く。
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