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2010年11月

2010/11/30

宇宙船ガリレオ号

この間の仕事の行き帰りで読んだのが、「夏への扉」と「宇宙船ガリレオ号」。

「夏への扉」は以前感想書いたので(ちょこっと追記)、今日は「宇宙船ガリレオ号」の感想を。

○ 宇宙船ガリレオ号 (ロバート・A・ハインライン 訳・山田順子 創元SF文庫)

ロス、アート、モーリーの三人の高校生、物理部ガリレオクラブのメンバーは、町の外れの空き地で、自作ロケットの実験をしていた。実験は順調そうに見えたが、残念ながら失敗。ロケットは爆発してしまう。

その時、立ち入り禁止のはずの実験場に入り込んだ男性が怪我をした。彼はアートのおじさんで、世界的な原子物理学者ドナルド・カーグレーブス博士。博士は三人の腕を見込んで、いっしょにロケットを作り、世界初の月旅行へ行かないかと誘う……。

これは未読で、今回初めて読んだんですけれど、それで強く自覚できたことがあります。僕が何でSF好きになったのか。

この作品はハインライン初の長編。1947年の作品です。もう60年以上前ですから、古典文学と言ってもいいぐらい。

SFはその時の科学的知見を元に書かれるので、当然そういう所はすごく古くなってしまいます。実現した物もあるし、そうならなかった物もあるし、とっくに通り過ぎてる物もあるし。そうすると、その部分を読んでわくわくする未来感というものは、もう失われてしまっている。

でも読んだら、面白かったのです。

子供の時に読んだ作品なら、懐かしさ補正が入っているかもしれませんが、これは初めて。古くなっても関係ない何かに、僕は反応している。

僕はSFに、どきどきわくわくする冒険を求めているのだ、と思い至りました。

子供の時に、見たことない世界で起きる冒険が楽しくて、SFを読むようになったのです。なので、そのままの感覚で、この作品も楽しめました。

初めての月世界行。まだ見ぬ世界。ちらほらと現れる、それを阻止しようとする謎の存在。そしてその意外な正体。

わくわく。三つ子の魂百までも。

好きな物を徹底しようと思ってて、その感覚を確かめるために、ハインラインのジュブナイルのシリーズを読んでみようと思い立ったのですが、最初の作品から有意義な発見があってよかったです(^^)/

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2010/11/29

vs岡山 ホーム最終戦

2010J2第37節、vs岡山は、1-1。

ホーム最終戦を勝利で飾れませんでした。先制したんだけどな。うーん、惜しい。

退場者が出てしまったわけですけど、今年は特にホームでよく見かけたような気がします。なぜなんでしょう。審判の問題だけなら、同じだけ、相手に出てウチがラッキーな試合もあっていいわけで。いやむしろウチが押し込んで相手が守勢だから、向こうの方が多くてもいいぐらい。

来年もこのペースだと試合を落としそうで怖いので、何か原因があるなら取り除きたいところですね。

アジア大会帰りの工藤君が交代出場。慣れないポジションでの出場でしたが、試合の流れを変える働き。

アジア大会はなかなか出番がなくて見てるこっちも悔しかったのですが、それは本人の方が当然大きいはず。がんばれ! これを糧に大きく育て!

注目していた林君の二桁得点は、この試合では達成ならず。あとは最終節を残すのみ。こちらもがんばれー!

最終節は草津です。甲府に4-2、千葉に2-0、横浜FCに1-0と、強いところ相手にしながらその前含めて四連勝中。

でも最後は勝って締めくくりたいですね! ドーンと快勝で!

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2010/11/28

今週の雑感記 ネットラジオ

仕事中の話です。

ナベ先生、AMラジオが好きなのです。仕事場には毎朝、「大沢悠里のゆうゆうワイド」がかかり、毒蝮三太夫さんの毒舌が流れています。

ところが、ちょっと問題があって。

ナベ先生の仕事場は山の中。一応電波は届いているんだけど、雑音がひどい。

そこでネットラジオを試してみようという話になりました。今まではパソコンは居間に設置されていたのですが、先日、離れの仕事部屋にも導入されたのです。

ですが。

AMラジオを配信しているradikoは、聞けませんでした。

そこで、ああ、そうだったと思い出しました。放送の許認可の問題と絡んで、配信エリアを限定しているのです。12月から本格運用となるみたいですが、ここは一応電波は届いているけど、放送エリア外なので、やはり聞けません。

……なんか、すっきりしません。

地デジも許認可の絡みで、わざわざ割高な方法を取ってると聞きます。許認可があり参入障壁があって、それで新技術が来たら既得権守るためにユーザーに不便を押し付ける。

がんがん競争にさらされている漫画家としては、放送業界のぬるさに納得がいかず。面白い物作れば地方からでも下克上あるのに。競争しないのかな……。

さて、そんなもやもやした気分になった日の夜。今度は、SimulRadio(サイマルラジオ)を試してみました。

日本各地のコミュニティFMのネットラジオ。こちらは地域制限がなくて、いろんな局を聞くことができます。

すっかり寒くなったので、気分だけでも暖かさを求めて、FMいしがき(石垣市)、FMニライ(沖縄・北谷町)と、南国へ。

地元アーティストの曲がかかったり、地元企業のCMが入ったり、なんかほのぼのします。

FMニライでは、琉神マブヤーのテーマソングがかかりました。沖縄のご当地ヒーロー。友達がイベントにかかわってるのです。地元に定着してるんだなあ。いいな、こういうの。

仕事場のある町にもコミュニティFMがあり、聞けばレポーターの人がお知り合いだったりするそうです。パーソナリティーの人が取材もこなしているようで、いかにも手作り。

でもそんな小さな放送局でも、ネットを使えば全国発信できる。少ないリソースでもがんばってるなと、好感度高いです。

これで仕事中にかけるラジオの選択肢が増えました。ちょくちょく聞こうと思います(^^)/

さて、今週は仕事で、帰ってきてからもすぐ宿題だったので、今週の絵のコーナーはお休み。

描きたい原稿とか進めたい企画とか、たまってるんですけどねー。

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2010/11/27

遅ればせながら優勝おめでとうございます

2010J2第36節、vs横浜FCは、2-0!!!!

J2優勝―――!!!!

やりました、日立台で優勝決定!! おめでとうございますー!!

自力で、しかもホームで優勝決められて、最高の試合となりました。

仕事明けの今日、ナベ先生と録画観戦。厳しい仕事を乗り切った後に、優勝決まる試合をこころおきなく堪能。それも最高のシチュエーション(^^)/

先制点はサイドに流れたキタジが見事にボールを収め、走りこんだ藏川さんがズドン。見事な流れ。

藏川さんがんばってましたねー。中二日の三連戦目、うちの今の戦い方はSBの上下動が激しいし、体力的に大丈夫かなと思ってましたが、攻守に奮闘。お立ち台に。おめでとうございまーす!

後半が始まると、前から激しく追い込んでくる横浜FCの守備にちょっと押され、上手く攻め上がれない時間帯がありましたが。

田中君を投入、流れを引き寄せ、さらにその田中君が追加点。采配大当たり。お見事!

ちなみに、あの前に、「林君って、この間キタジにゴールかっさらわれて、二桁得点お預けのままなんですよねー。点取りたいでしょうねー」と話してて。

その林君がカウンターで独走したもんだから、それ行け二桁! と盛り上がり。

しかし、DFに引っかかってしまってゴールならず、そのこぼれを田中君がゴール。

もう、そこからは「がんばれ林! 点取れ!」と、ひたすら応援していたのでした。

優勝も決まったことだし、明日の試合の僕の注目は、林君二桁得点なるかです。

がんばれ! 点取れー!

追記:甲府の試合時間勘違いしていて記事修正。一週間、ずっと同日だと思いこんでた(^^;;)

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2010/11/26

仕事終了

仕事終わりました。

ナベ先生は居間でのびています。

今回は寝る時間もいつもより削ってきつかった。

もうぐったり寝るですよ。

おやすみなさい。

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2010/11/25

老化現象

ナベ先生と、漫画家の老化はどこに出るかねー、なんて話をしてました。

スポーツ選手よりはピークは後ろだと思うけど、やっぱりあるような気がします。

寝ないと、脳みそだめになるかもなー。

そんな話をしたとたんに、「あれ、カッター見つからない。忘れてきた?……いや待て、つい10分前にも使ってた」と、うっかり物忘れを披露した自分。

いやいや、たまたまですよ。老化じゃないですよ。

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2010/11/24

過去への扉

レイソルの試合はまだ見れていません。仕事明けかなー。

仕事場に来る途中読んでいたのは、前回の仕事時に話題にした「夏への扉」。ロバート・A・ハインライン。やっぱり面白い。ちりばめられた謎がどんどんほどけていき、最後に素敵なオチが来る。爽快。

好きな物読んで、過去への扉を開くのです。このままハインライン読書週間に突入。次は「宇宙船ガリレオ号」。

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2010/11/23

陰陽ノ京 月風譚 弐 雪逢の狼

仕事場に移動。こっちではもう初雪が降ったそうです。

移動時は読書。こちらはこの間、コミティアの行き帰りで読んだ本。

○陰陽ノ京 月風譚 弐 雪逢の狼 (渡瀬草一郎 メディアワークス文庫)

摂津の地で猿の化け物を退治した安倍清明は、狼の姿をした妖、白山と出会う。白山は二十数年前、京で呪具「雪山鏡」に封じられ、その後、鏡は行方知れずになっていた。

陰陽寮を恨む白山は、京にやって来て、道士の賀茂光榮(かも・みつよし)と対峙する。しかしその影には、暗躍する別の外法師、水魚(すいぎょ)の姿があり……。

あとがきにはっきりと、このシリーズの主人公は光榮だと書いてありました。となると僕が気になっている電撃文庫での主人公、保胤と時継の話はなかなか進みそうにありません。じりじり。

主人公が代わってしまっても、面白さは変わりません。識神として友として外法師の戌彦(いぬひこ)を守っていた白山。単なる退治すべき敵ではなく、力の弱い者をむやみに殺めないなど、とても気高い妖です。

友を守れなかった白山の無念。それにつけ込む水魚。白山の気持ちが分かってしまった光榮はどうするのか。

オチにちょっとしたどんでん返しがあって、その余韻が素敵。

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2010/11/22

シェルクンチク 第51楽章 オモチャの人形行進曲

大忙し。

そのわけはこちら。

○ ハーメルンのバイオリン弾き シェルクンチク 第51楽章 オモチャの人形行進曲 (渡辺道明 ヤングガンガン)

今回の僕の思い入れのある一コマ。

51

冒頭二ページ目、状況を整理して見せる大ゴマ。

いつもだと、もっと話のキーポイントになるようないいシーンを取り上げてるのですが、今回このコマを選んだわけは。

前回の仕事終わりの日記で、大波乱が、と書きましたが、それがよく現れているからです。

まず最初に十数点のカットの指示をもらい。

下書き終わったところで、ネームの大直しが発生。

少なくとも半分は使わないから、ペン入れしなくていいと言われ。

さらに最終的には、ペン入れしたうち、2点しか使われなかったのです! 大手術ですよ。

その使われたうちの1点がこちらです。もう1点は隣で斬られちゃってる兵隊さん。

あのタイミングで直しをするというのは、結構な緊急事態でしたが、何とか乗り切れてよかった。

しかし、そこで余裕を食いつぶした分が、確実に今回に押し寄せているのです。

うひゃあ――――(+o+)

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2010/11/21

vs鳥栖 逃げ切れず

2010J2第35節、vs鳥栖は1-1のドロー。逃げ切れず。

天皇杯で120分戦って中二日、さらにレアンドロさんと近藤君が欠場と、なかなか厳しい条件でした。

特に近藤君の欠場で、DFラインは欠場者四人。村上、小林、近藤、橋本と並べたら、普通にラインが組めますよ。

渡部君初出場初先発、ベンチに二種登録の山中君と、もう後がない状態でした。できれば完封して逃げ切りたかったけれど、一失点でもがんばったのでは。

甲府が草津に負けたので、次勝てば、J2優勝が決まります。というか、今日勝てたら、お客さんのいないところで優勝決まっちゃってたということで。

つまりこれは、前のホームで昇格、次に優勝と、二連続で日立台で、大勢のサポーターの前で決めなさいという、そんなサッカーの神様の思し召しですね! 前向きに解釈してみた!

次はまた中二日で相手は好調横浜FCと、なかなか厳しい条件になりますが、ぜひ決めたいですね! がんばれー!

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2010/11/20

今週の雑感記 Spring7

今週頭はコミティア明けでへろへろとだらけていて。

後半からまた仕事。前回の余波で結構つまってるのです。

さて今週の話題。

「ラブひな」「魔法先生ネギま!」で有名な、漫画家の赤松健先生が、Jコミという会社を立ち上げました。違法コピーの漫画ファイルが横行する中、絶版漫画に広告を挟みこんで、正規の無料ファイルを作るそうです。画期的!

お知り合いの出口竜正先生もお手伝いされているそうで、上手くいって欲しいです!

僕は、漫画がネット上でのビジネスモデルを確立するのは、絶対必要だと思ってるんですよね。

紙本向けに進化してきたから、紙での方が見やすいんだけど、電子機器に比べたら不便なので。そこの需要に応えないと、絶滅までは行かなくても、かなりしぼんじゃう。趣味の人だけに向けた物になってしまう。

だから、こういう動きは大歓迎。最近電子書籍でいろいろ作家の側からのアプローチがあるけれど、どんどん動いて欲しいのです。

ただ、絶版漫画はそもそも収入ゼロだからいいんだけど、新作漫画はどうなるだろう。広告モデルは救うだろうか。

アメリカの新聞なんかの例では、情報自体に価値を見出してもらわないと、なかなか厳しいみたいですが、果たして。ここから新たな流れができるのか、興味しんしんです。

あと、こうして漫画の絶版がなくなったり、流通が簡単になってネット上に滞留する作品の数が増えていくと、新しい作品の意義がますます問われていくなと思いました。

代わりがあったら、選ばれない。がんばろう。

○ 今週の漫画

コミティアで配布したおまけ漫画を、研究所に上げました。「Spring7」。

Spring7p1

本編の「Spring8」の一晩前です。さあ、次は本編。

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2010/11/19

サンプルリターン成功!!

久々の一コマ漫画はいい話で。

はやぶさカプセル内の微粒子の起源の判明について

平成22年11月16日
宇宙航空研究開発機構

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、はやぶさ搭載の帰還カプセルにより持ち帰られた、サンプル収納容器(※)からの微粒子の採集とカタログ化を進めています。

 サンプルキャッチャーA室から特殊形状のヘラで採集された微粒子をSEM(走査型電子顕微鏡)にて観察および分析の上、1,500個程度の微粒子を岩石質と同定いたしました。更に、その分析結果を検討したところ、そのほぼ全てが地球外物質であり、小惑星イトカワ由来であると判断するに至りました。

 採集された微粒子のほとんどは、サイズが10ミクロン以下の極微粒子であるため取扱技術について特別なスキルと技術が必要な状況です。JAXAは、初期分析(より詳細な分析)のために必要な取扱技術と関連装置の準備を進めています。

※ サンプル収納容器内部は、サンプルキャッチャーA室及びB室と呼ばれる2つの部屋に分かれています。

添付資料1:はやぶさ帰還カプセルの試料容器から回収された微粒子がイトカワ起源であると判断する根拠
添付資料2:掻き出しヘラの電子顕微鏡写真
添付資料3:ヘラによるキャッチャーA室掻き出しの様子
添付資料4:使用した電子顕微鏡FE-SEM(S-4300SE/N)

やったー!! 回収できてた!!

しかも今回発表のA室より、B室の方が取れてる可能性高いんだって。きっとまだまだ入ってるぞ。よかったー。

Hayabusa4

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2010/11/18

天皇杯vsG大阪 延長の末敗戦

天皇杯四回戦、vsG大阪は、1-4……。

来年だ、来年!!

後10分粘れれば、1-0で逃げ切れたんですが、そこがG大阪の底力ですかねえ。

悔しい思いばかりさせられているので、いつか何とかしてやりたい。くっそう……。

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2010/11/17

自分の味

日曜のコミティアが終わって、ずっと締め切りに追っかけられてる状態にひと段落。

そしたらすっかり緩んでしまって、今日は雑事をだらだらこなしていたら、もう一日が終わっちゃいますよ。

はやぶさのサンプル室に入っていたのはイトカワの粒だった、というめでたいニュースで、久々の一コマ漫画を描こうとしてたのに間に合わなかった言い訳なんですけれど(^^;;)

梅木君が朝、ブログ更新してました。昨日うちに寄ってった時に、この女の子のネームを見せてもらって。

いつもの異世界ファンタジーじゃなくて、見ての通り現代物。その時話していたのが、自分の味について。

自分はこういう味わいの人、という語り口の要所を自覚できたら、ネームはすごい楽になるよねと。

ここさえ押さえたら自分らしくなると分かれば、題材が何でも平気。

逆にそこを押さえられないと、借り物みたいでふわふわしていて気持ち悪い。

長い付き合いなので、お互いの持ち味分かってて、それを踏まえた助言がもらえるので、相談しやすいのです。

僕のネームも見てもらいました。ラブラブ奈緒子先生。「オチてないですよ(笑)」と言われたけど、うん、おまけ漫画で落とす気ないの。だって僕は竹本泉先生が好きな人なんだよ?

ナベ先生からもメール来てました。

昨日今日とだらだらしたから、仕事に向けてちょいとねじ巻き直すかなあ。

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2010/11/16

最近達した境地

ネーム提出にコミティアと、最近続いていた締め切りが一段楽してちょっと時間に余裕があるので、漫画について最近達した境地について、まとめておこうと思います。

漫画というのは奥深くて、まだまだこの先があると思うんだけど、とりあえずここまで来たよ、という記録として。

まず最初に、話作りの極意(ではないかと思われるもの)について。

ネームは、1・いいシーンを、2・スムーズに繋げば、それでよい。

まず1から。いいシーンと書くと狭い意味では「感動的なシーン」ですが、ここではもっと広い意味に取ってください。

感動する、ぞっとする、泣ける、笑える、ほのぼのする、萌える、燃える、かっこいい……。読み手の心が動く、後で思い返したとき印象に残るシーンのこと。そのアイディアを用意して。

演出、構図、実際の絵をとにかく良くする。良ければ良いほど、人を引きつける。そういう、「アイディアも出来もいいシーン」です。

こう考えると、漫画に必要な絵の上手さというのは、何を描くかによって変わってくることが分かります。イラスト的な一枚絵とはちょっと違う。絵の雰囲気とシーンの雰囲気が合ってないと、いいシーンの効果が削がれるのです。

漫画は絵と話が不可分です。ネームの段階でも絵のアイディアとお話はくっついてる。小説書いてみて、絵がないと表現できないお話があるなと感じました。そこが漫画の漫画たる部分なんだと思います。

僕自身はもっと、必要な絵の上手さについて考えないと。どこか漫然としているのが、上達を阻んでいる気がします。

さて、次は2です。スムーズに繋ぐ。ここは表立って見えないので、言葉で書くと簡単だけど、結構難しい。

多分無茶な話に聞こえると思うんですが。

伏線を張るとか、起承転結とか、話作りで語られることは、話の展開を整理するために使う一つの考え方にすぎず、スムーズに繋がってれば何でもいいのです。

だって、伏線張って起承転結が出来ていることが話作りの要点だったら、ドラゴンボールは失敗作になっちゃう。後ろへ行くほど展開が無理矢理になってるし、オチに向かって作られてないし。

でもそれよりも悟空の活躍を楽しめることが重要。いいシーンといいシーンの間をすいすいと読ませれば、読んでる方はそれで面白い。

そう考えないと説明つかないヒット作って、他にも結構あるんですよね。

ところがこのすいすいが難しいのです。余計な情報が入っちゃったら、いいシーンの邪魔になるから削らなきゃいけないし、でも伏線張って下ごしらえしてないと、急にいいシーンになったら読み手が乗り遅れてリズムがずれちゃうし。

同じようなネタなのに、面白くなったりつまらなくなったり。目立たないのにすごく技術のいるところです。

これは噺家の話芸に通じるものがある気がします。しゃべることは誰でも出来るけど、噺家の人がしゃべると、お題の前のたわいもない枕の世間話も面白い。お客さんとの呼吸、間、言葉の選び方。奥深いですねえ。

というわけで、これが、漫画の中身について最近僕が達した心境です。今度は、漫画の外の話。取り巻く環境について。

それは。

今まで言われてきたことは、すべて前提条件がある。それはそろそろ変わる可能性がある。

ということ。

例えば昨日、コミティアで、やんむらさんと話題になったのが。

「まずガツンと読者を掴むフックが必要」という言葉。ネームについて語る時の業界定番フレーズで、すごくよく使われます。言われたことがある人は多いと思う。

で、じゃあ何で必要なのかと考えた時に。

実は前提条件として、漫画の商慣行があるんだよなと。

雑誌連載して、アンケートを取り、それで様子を見ながら続けるかどうかが決まる。例えばジャンプには、昔に比べると減ったけど、まれに10週打ち切りのケースがありますが。

あれは印刷配本にかかる時間、作画にかかる時間、アンケート集計にかかる時間……と考えていくと、二回目、三回目のネームを描いた時点で運命は決まったことになる。下手すると第一話が掲載された時には、もうネームできてて、終わってるわけですよ。

おっかない話です(((・・;;))) そんなに早くに運命が決まっちゃうなら、当然、最初にフックを作って速攻で人気取らないと、ということになりますよね。

ところがこれを小説で考えますと。

皆さんの部屋の本棚を眺めてもらえば分かりますが、漫画の単行本は、ほとんど厚さが同じです。連載して続くのが前提なので、事前にページを決めてるからです。それに対して小説の厚さはばらばら。

小説はむしろ書き下ろしで一冊に収めることの方が基本なので、ページは前後します。連続シリーズでも、大体の場合、大きなエピソードの区切りで一冊にまとめています。続くかどうかはその売り上げ次第。すると。

フックが冒頭にある必要がなくなります。書き出しがあまりにつまらないと読んでくれないから論外ですが、それでも漫画に比べた場合、オチまでで帳尻を合わせればいい分、ずっと余裕のあるスタートを切ってるなと思います。

というように、漫画を描く上での常識には、今までの商慣行が前提のものがあるのです。ところがこれは結構意識に上らないことが多く、「○○がいい」とか「○○じゃなきゃだめ」とか、絶対真理のように語られてる。

これが変わってくる可能性があります。

紙媒体の減り具合、電子書籍の普及具合、売り方の変化、その他もろもろ。いろんな前提がどうなるのか。

だから、前提があってこうなんだ、変わってもいいんだと、頭を柔軟にして待ち構えなくてはなりません。

その中で、僕の希望は、しょっちゅう書いているように、電子書籍で製作流通のコストが下がって、今まで採算合わなかったニッチなとこでも回るようになることです。

漫画の可能性はまだまだあるし、いろんな面白さがあると思うのです。

そういうのに向けて、それに必要な技術をいろいろ磨かねば、というモチベーションが高まっているところです(^^)/

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2010/11/15

COMITIA94とその道中見たもの

COMITIA94でした。おつかれさまでしたー。

レイソルサポーターの方にも来ていただきました。ありがとうございました。

今回は拡大開催で、会場広くて、ゆったり配置。のんびりしてました。

次はさすがに新刊欲しいですね。がんばろう。

さて、コミティアと同時にビッグサイトでは、就活イベントが催されていたようです。

帰りの電車で、僕の前に座ってた人。同じスーツに、同じデザインの靴。同じく斜めストライプのネクタイで、かろうじてネクタイの色が青と赤。

青の人は、かばんを膝の上に置き、姿勢を伸ばして静かに読書。赤の人はネクタイを緩め、ボタンを外し、ヘッドホンで音楽を聴きながらぐんにゃり崩れてケータイをいじってた。

こんなに個性が違うのに、でも同じような格好に身を包み、きっと会場では二人とも「企業の求める人材」を一生懸命演じてたんだ。大変だなあ。

同じ建物の中で一日過ごしたけれど、ずいぶん違う世界に住んでいる。性格的に流れ流れて、気づけはこんなとこに来ちゃってる僕には、あっち側は無理だなあと思ったのでした。

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2010/11/14

前日

月曜日、もうちょっとがんばれば終わるなーというところで仕事に行って。

木曜日、帰ってきたらへろへろで、そこからなかなか進まなかったけれど、何とか準備終了。

弟が来てご飯食べました。

昔のナベ先生の仕事場の近所にあったおいしいパスタ屋が、気がついたらこの街にもできてた。おいしかった!

さあ後は、しっかり寝て明日を迎えるだけです。

おやすみなさい。

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2010/11/13

今週の雑感記 好きに描かないと命が縮むらしい

まずはお知らせ。いよいよであります。

COMITIA94に出ます。11/14、11:00~16:00、有明・東京ビックサイト西1・2ホール。「K09b かってに応援団」です。

きちんとした新刊は、ネーム騒動で間に合わなかったので、おまけ漫画を作りました。

無料配布しますんで、ぜひ持ってってください(^^)/

さて今週の話題。ちょっと長い記事ですが、引用。

組織とストレス:「自由裁量の度合い」が寿命と関係

WIRED VISION 10/11/9

Jonah Lehrer

ロンドン大学ユニバーシティー・カレッジ(UCL)の疫学および公衆衛生学教授Michael Marmot氏は、過去25年間にわたって、ホワイトホール研究の指揮にあたってきた[ホワイトホールはロンドンの官庁街。英国政府を指す名称としても用いられる]。

ホワイトホール研究とは、1967年から、ロンドン中心部で働く約2万8000名の男女を対象に行なわれている、大規模な縦断的研究(同一の対象者を長期にわたり継続的に調査する研究)だ。同研究が注目に値する点は、その均一性にある。被験者は全員が英国の公務員、すなわち大規模な官僚機構の歯車なのだ。全員が同じ健康保険システムに所属し、失業の不安は無い。

英国の公務員制度は、ストレスが健康に及ぼす影響を調べるのにうってつけの特徴を備えている。階級組織であり、明確な分類によって職員のランクが決まっている。一番下は配達係や守衛、警備員。その上が書記係。その上が、研究員やその他の専門職となっている。この最後のグループが政策の実施にあたるが、その上では、強い権力をもって各行政機関を運営する管理職たちが指揮している。これらの、「非常に裕福でもないし、非常に貧しくもない人々」の間に、測定できる健康上の差異が生じているかということを、Marmot氏らは調査したいと考えた。

その差異は劇的なものだった。多くの公務員を数十年にわたって追跡した結果、40〜64歳の年齢層において、階層の最下段にいる公務員は、トップにいる人々と比べて死亡率が4倍にのぼることが明らかになったのだ。遺伝的な危険因子や、喫煙、過度の飲酒といった健康にリスクをもたらす行動を考慮に入れても、序列の最下層にいる公務員は依然、トップにいる人々と比べて死亡率に2倍近くの開きがあった。

この結果からMarmot氏は、健康状態に生じる差異の大部分は、心理社会的要因、特にストレスによって引き起こされるものだと結論付けざるを得なかった。われわれが自分の置かれた社会的地位の影響を非常に受けやすい証拠として、英国公務員の最下層からランクが上がった人では、心臓疾患を罹患する確率が最大13ポイント低下したというデータが出ている。

ただしこれは、よく言われる意味でのストレスの分析とは異なっている。リーダー的立場にいる人たちはしばしば、自分の仕事は非常にストレスが大きいと言う。彼らはより長時間働き、責任も大きいからだ。ここで問題になってくるのは、ストレスの種類だ。

例えば、高い地位にいる管理者Nigel氏は、自分の仕事をこう語る。「2000人のスタッフ全員に関して、その個人的側面や契約、共通サービス等について私は責任がある。......非常に多様なチャレンジがある能動的な仕事であり、ストレスは大きいが、楽しめる仕事でもあり、良い仕事をしたときには大きな満足感を得られる」

これに対して、低い地位にいるタイピストのMarjorieさんはこう語っている。「仕事部屋に行って、文書をタイプしています。本当につまらない......お菓子を食べてタバコを吸えるのは素晴らしいけれど、おしゃべりをしてはいけないんです」

Marjorieさんのような人たちの抱えるストレスというのは、ストレスの量というよりは、自分の裁量で自由にできる範囲が全くないということだ。研究者たちはこのことを、ストレスの「仕事要求度−コントロール(裁量度)」モデルと呼んでいる。このモデルは、慢性的ストレスのもたらす悪影響には、その職種に要求される事柄だけでなく、要求に対応するにあたって、どの程度まで本人の思い通りにできるかということも関係しているとして、それらの関連性を示したものだ。

ホワイトホール研究は、上級管理職のようなハードな仕事は心臓病や死亡リスクを若干上昇させるものの、裁量権の全くない仕事のほうがより危険ということを示している。

俳優の世界でも同様のことが言えるようだ。数年前、トロント大学の疫学者Donald Redelmeier氏は、アカデミー賞を受賞した俳優を対象に研究を行なった。アカデミー賞を受賞した俳優のほうが、自分が選択できる仕事に恵まれると考えてのことだ。結果は明白だった。アカデミー賞を受賞した俳優たちは、受賞していない同業者(同じ映画に出たが受賞しなかった俳優や、ノミネートされたが受賞しなかった俳優)に比べて、平均寿命が4年長かったのだ。これは、死亡率にして28%低い計算になる。この寿命の伸び率は、「すべての人のすべてのガンを永久に治癒」して得られるのとほぼ同等の数字だと、Redelmeier氏は指摘している。

[仕事要求度−コントロール(裁量度)説によると、仕事の要求度が高く、裁量度が低い場合、最も精神的緊張が高く、疾病のリスクが高いとされている。「他からの支援」等も含めて職場ストレスを測定する調査票も作成されている。ホワイトホール研究とジョイントする形で、日本の公務員を対象にした研究も行なわれている]

[日本語版:ガリレオ-高橋朋子/合原弘子]

WIRED NEWS 原文(English)

ちょっと意外な研究です。

そして気になったのは後ろの部分。自分で仕事を選べる俳優の方が長生きするというのは、漫画家にも当てはまるんじゃないか?

最後の、要求度が高く裁量度が低い場合が最悪というのは、人気は取らなきゃいけないが、思い通りには描けてない場合?

確かに、納得できずに描いてるとすごいストレスだとは感じてたけど、寿命が減るまでとは。

要求度が下がるということはないわけだから、自分の思い通りに描ける環境というのを作らないといけません。

最初のボタンを掛け違えたまま強引に進めると、後で打ち合わせがかみ合わなくなって、狙い通りに描けなくなるわけで。

どこで描くか、何を描くかというほんとに最初のところから、しっかり考えていかないと。

好きな物描くぞーと思ってたけど、ますますその想いを強くしたのでした。

○ 今週の絵

というわけで、好きに描いている漫画。仕上げました。

さあ、こいつを配布です。

Spring7_3

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2010/11/12

波乱の後帰宅

仕事から帰宅ー。

今回は大波乱があったので、無事に終わってよかった。

逆にめでたい話もありましたよ(^^)/

さて、帰ってさっそくだけど、作業しなきゃ。

帰りの電車で読了。

読んだのがむかしむかしで、結構忘れているので、オチにびっくり。

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2010/11/11

話してて読みたくなった

仕事中、SF話していてまた読みたくなった本。

帰ったらまた読もうかな。

SF史から一般化して学べることがあると思うんですよ。

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2010/11/10

続きと更新

昨日の続きに突入。

仕事中なので、ちょっとずつ、数ページずつですが。

先ほど、ナベ先生がブログ更新してました。

ボツ原稿を利用。今回描き直し多くて、苦戦しています。がんばれー!

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2010/11/09

子供のころから好きな物

ネームがあってコミティアがあって仕事があって、なんか最近ブログの記事を事前に用意するひまがないのです。

本日は仕事場へ移動。移動中に読書してることが多いのですが。

もっと漫画を好きに描こうと思ったら、そっちのスイッチが入ったのでしょうか、SFが読みたくなって。しかも好み100%のやつ。

本日読んでいたのはこれ。

クラッシャージョウ。子供のころから好きな物って、なんかもう、理屈を超えてる。

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2010/11/08

vs岐阜 祝昇格!!

昇格おめでと―――!!!!

2010J2第33節、vs岐阜、3-0!!!!

日曜日。

天気もよく観戦日和。

エースキタジの先制点。

大谷キャプテンのバースデーゴール。

今年の躍進の立役者なレアンドロさんが締める。

笑顔があふれる日立台。

完璧な昇格決定試合。

今年は昇格するだけじゃだめなんだ、来年のための助走なんだから、といつもより厳しい目で今季は見ていましたけど。

やっぱり決まると嬉しいですね(^^)/

もう一回。

昇格おめでと―――!!!!

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2010/11/07

あてのない漫画

仕事がちょっと空いたので、走りに行き、この間ボツになった漫画の先の展開を考えてました。

「ラブラブ奈緒子先生」のプロットも切りました。

どちらも載るあてのない漫画なんですが、描きたい気分は高まっています。

それでいいような気がします。

仕事で漫画を描こうとすると、当然、チェックを通しやすい物を考えます。

意識して作るということをしなくても、無意識のうちには、それまでの経験が判断に影響を及ぼしています。「これでいいかな」と思った時、できの良し悪しを計る物差しに、すでに刷り込まれているのです。

でもそれは漫画の可能性を狭めます。新しい物というのは、それまで通ったことのない物です。安全パイでは決してない。のるかそるかのばくちみたいな作品が、漫画の地平を切り開いていくのです。

この間まで、「これだと通らないかも……」という気持ちに、散々苦労させられたのですが。

皮肉なことに実際通らずボツになったら、重しが取れて、発想が自由になりました。むしろ面白そう。描きたい。

そして、ネームの締め切りに追われ、同人誌が間に合わないので短いおまけ漫画でも、と描いてたら。

それが楽しくなってきて、さらに「こういう緩い漫画なら、奈緒子先生でいくらでも思いつくな……あれ? 並べたらちゃんとドラマになる?」と意外な閃きが。

「奈緒子先生から見たケッタ・ゴール!」。一回あたりページ数が短く、さりとて4コマではなく、変わったリズムを生むかもしれません。新たな挑戦。これも面白そうです。

さて、空き時間で今回のおまけ漫画も終わらせないと。あてはなくてもやることはたくさんです。あてはそのうちなんか考えます。楽天的(^^)/

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2010/11/06

今週の雑感記 ばたばた

まずはお知らせ。来週末に迫ってまいりました。

COMITIA94に出ます。11/14、11:00~16:00、有明・東京ビックサイト西1・2ホール。「K09b かってに応援団」です。

さて、今週は仕事週間だったのですが、そのスケジュールが途中で変更。

ここ何週かぐらぐら揺れたりボツになったり、ばたばたしていたのが今週ようやく収まったと思ったら、今度は別のばたばたがやってきましたよ。ということは僕のスケジュールも考え直さねばならず……。ばたばた。

ちょっと余裕がで来た隙に、サイドバーいじりました。研究所のコーナーをマイナーチェンジ。梅木君とやんむらさん、それにナベ先生のブログへのリンクを張りました。

その時ふと思ったんだけど、このブログはこっそり管理が行き届いていないところがあるような……。まるで僕の部屋の片隅の積み本が、もうどこに何があるのか分からなくなっている感じで。性格出るよなあ(^^;;)

さて、今週のつぶやきから。

風呂上りー。先の展開いろいろ考えてた。今週はもう道が見えてるから前向き。10/11/1

風呂上りー。考え事してたら、はて、頭洗ったっけ?という事態に。入ってから何してたかの記憶がなかった。うむ、我ながらすごい集中力。決してぼけたんじゃないはず……!

最近、漫画で、自分の周りの環境変化が激しくて、それについて考えてた。一連のネーム騒動もそうだし、昨日今日と人から聞いた話で、また一つ変化を感じた。これは僕が嗜好的に中央に位置せず、少し外れた所にいることが原因。出版不況で端から崩れてきて、そして今僕の足元がやばいということ。

それをふまえて作戦を、というよりむしろもう、何かに背中を押されてて、そっちに行くしかないような気もする。選択肢は実はなくて、なるようにしかならないのかも。後は従来の場所から押し出されるのを嫌がって踏ん張りながらずるずるいくか、思いきってそっちに全力で走るか、その二択。もう走るか?10/11/4

多分、どこかに、一番しっくり来る場所があるんだと思います。

流れに身を任せてそこに着くなら、それでもいいのかも?

環境変化といえばこんなニュース。

出版社よりITベンチャーと組む方が効率的--村上龍氏、電子書籍の制作販売する新会社設立

作家の村上龍氏が、音楽・デジタルコンテンツ企画制作のグリオとともに電子書籍の企画や販売を手がける新会社「G2010(ジーニーゼロイチゼロ)」を設立する。11月4日に都内で会見を開き、今後の取り組みを説明した。

G2010は11月5日の設立予定。資本金は1000万円で、グリオと有限会社村上龍事務所がそれぞれ50%ずつ出資する。代表取締役社長にはグリオ代表取締役社長の船山浩平氏が、取締役には村上氏とグリオ代表取締役会長の中村三郎氏がそれぞれ就任する。当面は社員を置かず、実際の作業はグリオが請け負う形になる。初年度に20点の電子書籍を配信し、売上高1億円を目指す。

村上氏の作品のほか、作家の瀬戸内寂聴氏、よしもとばなな氏の作品を提供することが決まっているほか、同社が作品の質を認めた作家の作品を電子書籍化していく。「オープンな雰囲気にしたい。新人でも、作品のクオリティが高く電子書籍化する意義があると思えば出していく」(村上氏)

当初はiPhoneやiPad、Android端末向けに電子書籍アプリを配信する。すでにNTTドコモが展開する電子書籍トライアルサービスでAndroid端末向けに、よしもと氏が書き下ろしたエッセイ「Banakobanashi」の一部を配信中だ。

既刊の作品についても、画像や音楽などを使用したリッチコンテンツを配信していくとのこと。2011年1月までに配信を予定する村上氏のデビュー作「限りなく透明に近いブルー」では、当時の生原稿画像を閲覧できるという。ただし現時点ではリーダーの仕様などは決まっていないという。価格設定についても未定だが、「本は厚さや重さで(価値が)分かるが、AppStoreでは分からない。納得感のある値付けにしていく」(村上氏)とした。売上の配分については、コンテンツの内容や追加要素によって個別に設定していく。

村上氏は7月に小説「歌うクジラ」をiPadアプリ(現在はiPhoneやAndroid端末にも対応)として公開している。グリオとともにアプリを制作、販売する中で、出版社では紙の雑誌のスペシャリストが多い一方で電子書籍に精通している人間が少ないこと、特定の出版社と組むとほかの出版社が版元となっている既刊本の電子書籍化が難しいことなどが分かり「グリオのようなITベンチャーと組む方が効率的」(村上氏)と判断したという。(村上氏の設立趣意書

また、出版社の現状については、「(電子書籍に対して)風当たりが強いと思ったが、編集者は黎明期で迷っているところ」とコメント。「出版社が縮小することがあっても、崩れることはない。取次会社の持つ流通網は優れており、書店の経営者も優秀。案外ポジティブに考えている」(村上氏)とした。

CNET Japan 岩本有平(編集部)10/11/4

電子書籍の流れがどんどん出てきています。出てきてるわけですけど。

この形は、まだゴールではないと思うんですよね。

ここの部分。

村上氏の作品のほか、作家の瀬戸内寂聴氏、よしもとばなな氏の作品を提供することが決まっているほか、同社が作品の質を認めた作家の作品を電子書籍 化していく。「オープンな雰囲気にしたい。新人でも、作品のクオリティが高く電子書籍化する意義があると思えば出していく」(村上氏)

出版社の役割って、書き始めから順に考えていくと、1・企画の是非、2・執筆時の助言、3・編集し本の形にする、4・流通に乗せる、5・プロモーション、ということだと思うんですが。

電子化すると、3、4のところが変わってくる。これは分かりやすい。紙の本ではここが個人でやるにはハードルが高かったんですが、それががくっと下がったわけですよ。今なら、登録すればすぐ電子書籍にできるサイトもあります。

実は2は、別に専門的な勉強をして資格を取って編集者になるわけではないので、信頼できる読み手がいれば、編集者にお願いしなくてもよい。ここは出版社必須の役割ではなかった。5はでかい。特に新人には。でも、この辺がどうなるかは別の問題なので置いといて。

で、1なんですよ。

この作品は本にすべきかどうか、今までは「プロの目」で判断されてた。村上先生もそれを言ってる。

それが必要かどうか?

ケータイ小説がブームになった時、ケータイ小説の特徴として「稚拙だ」という批判がありましたが、あれはジャンルの特徴じゃなくて。紙で書いたって稚拙な人は稚拙。ただ、紙の本は、出版する前に新人賞やらなんやらで、下手な人をフィルタリングしていたのです。

一次選考で消えてるはずの物が、ケータイ小説では世の中に公開される。フィルタリングなし。プロが事前にチェックするんじゃなくて、いい物なら勝手に生き残るだろうと、お客さんに丸投げされてる。

ところが、「表現力が……」とか言われちゃう物が、支持を得て大ブームになった。実はプロが考える「クオリティ」は、自己満足の部分があって、読み手にとっては最重要事項ではなかった。プロでも需要を読み切れてない。そういう事例だと思うんですよね。

なので。

1が事前に必要なのかどうか。出版社にしろ、こういう新しい形の会社にしろ、審査する部門はいるのか。個人が勝手にバンバン出しちゃって、代わりに6・自然淘汰でもいいのではないか。

でもじゃあ、あふれるように生まれるコンテンツを、全部目を通して面白いのを探すのかといえば、それは難しい。やはり事前審査か、それとも佐々木俊尚さんが提唱するキュレーション(詳しい人が選別する)か。もっと緩くてソーシャルな力で伝播し選ばれていくのか。

今まで出版社の仕事として一つにパッケージされてた事が、電子書籍の時代にはばらばらの項目として再編成されるんだと思うのです。まだまだいろんな形が出てくるはず。

どういう流れが生まれるのでしょうか。

○ 今週の絵

おまけ漫画。この間の下書きにペン入れ。

描きかけのこの漫画を見た梅木君に、「こういうの好きな人はいると思いますよ」と言われて、勇気出た。ぜひそういう人とお近づきになりたい(^^)/

Spring7_2

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2010/11/05

サッカーあれこれ 激闘ナビスコ杯決勝

2010J1第28節、川崎vs磐田、1-1。

台風接近中の試合。ただ、等々力には屋根があり、お客さんはその下に避難。屋根付き競技場はいいなあ、とうらやましく思ってみたり。選手は関係なく大変なんですが。

ミノル君は後半西選手と交代で出場。このパターンが定番になってきました。アタッカーとして似たタイプだから?

交代出場が続くけど、得点力を発揮して、先発取りたいですねえ。がんばれ!

G大阪vs神戸、2-4。

宇佐美選手の先制点はすごい。虚を突くダイレクトシュート。強打せず逆サイドの上隅にコントロール。普通はワンタッチしてゴールに近づこうとして、まずくすると角度をなくしたりします。素晴らしい閃きです。

ポポ、大久保を欠き、上位のチームに先制され、苦しい神戸。しかしここから二度追いついて、さらに逆転勝ち。

降格争いは精神力の戦いでもあります。苦しい中、どれだけ前を向いていられるか。そういう強さを神戸が見せたゲームでした。

J2第32節、千葉vs甲府、1-2。

昇格争いで負けられない試合。球際の厳しい激しい試合に。スーパーセーブあり、スーパークリアありで、ちょっとのところでどっちに転ぶか分からなかったけど、勝ったのは甲府。

上位3チームが全て勝ったことで、4位千葉はかなり苦しくなりました。昇格圏まで勝ち点7差。ぎりぎりのところで踏ん張れるか。

さて、今週のメインイベントはこれでしょう。

ナビスコ杯決勝、磐田vs広島、5-3。

前半、磐田先制広島追いつく、後半、広島逆転、終了間際磐田追いつく。延長に入ってからも計4点入って、しかもPKストップまであるという、どんだけドラマチックにしたら気がすむんだろうという、すんごい試合でした。

ミノル君が得点して、古賀さんとともに表彰式で嬉しそうで、僕も嬉しかったです。

ウチでは正直ポジション失ってた人が、移籍をきっかけに頂点まで上り詰める。がんばってれば、ちゃんと見ていてほしいと言ってくれる人がいて、いいことだって起きるんだな、と勇気づけられました。

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2010/11/04

続々デビュー

夜になったら冷え込んできました、本日。

仕事のスケジュールが変更になって、ばたばたしております。

仕事してる僕のとなりで、梅木君がブログ作ってました。ナベ先生に先を越されるとは、と言ってます。とりあえず設定して、後で完成させるそうです。

僕は「流行のブログなるものをやってみたら、意外に自分はキーボード叩いているのは好きだった」というタイプなのですが。

絶対めんどくさい、苦手だ、と言ってた二人が続々デビューする姿に、もはやネット上に自分の拠点を持つことは、流行云々ではなく作家活動の基盤になったのだなーと思います。

ナベ先生は、かたくなにキーボードを叩かない方向ですが(笑)。 でも苦手を回避したら楽しくなったようで、本日もアップしてました。

ブームが定着して苦手な人でもやる当たり前の物になって、こうして時代は変わっていくんですね。

次は電子書籍だな。それ用の原稿も描かなくちゃ。

追記:梅木君のブログも上がってました。雲形発着場。

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2010/11/03

2009年度決算

今回の仕事大変。

用意しようと思っていた記事を書くひまがないので、本日はニュースから。

出版大手10社中8社が減収に 「出版・取次・書店総倒れ」 帝国データバンク調査

帝国データバンクによると、出版社の09年度決算では、大手10社のうち8社が減収に。講談社、小学館は2期連続で最終赤字に陥り、文藝春秋も赤字に転落。

帝国データバンクが11月1日まとめた出版業界の2009年度決算調査によると、出版社の売上高上位10社のうち、8社が減収だった。出版、取次、書店の3業種とも、2期連続減収の企業が2期連続増収の企業を上回っている状態で、「出版業界総倒れの様相を呈している」という。

売上高が1000億円を超える集英社、講談社、小学館のトップ3はそろって減収。3社の減収は2期連続だった。講談社、小学館と光文社は2期連続で最終赤字に陥っており、文藝春秋も最終赤字に転落した。一方、女性向け雑誌などが好調な宝島社は上位10社の中で唯一、2期連続で増収・最終黒字だった。

調査した620社のうち、2期連続で減収だったのは249社と40.2%を占めていた。一方で、2期連続で増収だった出版社も106社(17.1%)あった。減収傾向の一方で、赤字が続いている出版社は少なく、2期連続黒字を計上したのは400社と64.5%を占めた。不採算部門の撤退やリストラ、不動産売却などで赤字を回避する出版社が多いという。

書店は上位10社のうち、ジュンク堂書店など5社が2期連続の増収に。紀伊国屋書店、丸善、有隣堂のトップ3社は減収だったのに対し、準大手クラスが健闘している。書店業界では2期連続増収だった企業の割合が多かったが、その一方で2期連続減収の企業の割合も多く、二極化が進んでいる。

取次では大手の日本出版販売、トーハンがそろって2期連続の減収だった。ただ、7割近くの業者が2期連続の最終黒字となっており、「出版業界の中では、出版取次業者が最も利益を確保できる業種と言える」としている。

ITmedia News 10/11/1

出版不況進行中。

好調の宝島社についてのドキュメンタリーを以前見ましたが、ファッション誌の話だったので、自分とは畑違いだなーと思うのです。漫画家はファッションにおいてはデザイナーのポジションだから。閃きから物を作る人。

なので、リストラとか、事業の効率化とか、マーケティングがどうしたとか、そういう話はおいといて。

書き手として感じる問題は、単純に、売れてないんだなーというところ。

ネットの発達で、時間潰し需要とか情報流通の部分とかが影響受けるのは、仕方ないと思うんですよね。ライバル増えたんだから、パイの食い合いは当然起きる。

その中でじゃあどうしようかと考えてみれば。

選んでもらえる物を描こうというのがいつもの結論。人と違う物。自分が描かないと提供されない物。

そういうのを、どこで、どうだすかが思案のしどころですねー。

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2010/11/02

TMvs栃木 逆スコア

練習試合vs栃木は1-4。

昨日とは真逆のスコアとなりました。

あれー?

大敗がよくないですよねえ。

ディフェンスラインにけが人が出ている中、ここでバシーッと完封してアピール! を期待していたのですが。

とにかく今週いい準備して、きっちりホームで昇格決めて欲しいです。

パンゾー君のけがはどうだったんだろ。心配。

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2010/11/01

vs水戸 いよいよ

2010J2第32節、vs水戸は4-1、大勝!!

でも結構押されてたみたい?(^^;;)

それにしても、レアンドロさんはさすがですねえ。

1点目はCKを蹴り、2点目はクロス、3点目はレアンドロさんが高い位置で引っ掛けてこぼれを林君が持ち込んでシュート、4点目はスルーパス。4得点全部に絡んでる。やっぱり欠かせませんねー。

パンゾー君が怪我したみたいですが、大丈夫でしょうか。村上君と橋本君が怪我で戦列を離れているので、ここでパンゾー君もとなると、SBがピンチです。軽傷であることを願います。

さてこれで、次節引き分け以上で昇格決定ですよ!!

ホームで勝って決めようぜ!!

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