黒猫の愛読書Ⅱ 聖なる夜の外典
○ 黒猫の愛読書Ⅱ 聖なる夜の外典 (藤本圭 角川スニーカー文庫)
本の声を聞く力を持つ少女、紙村綴(かみむら・つづり)。クリスマスパーティを企画しようと親友のこまちに誘われて、放課後の学校でチラシを配っていた綴の前に、一人の男が現れる。
その男の名はジール。魔導書の力をその身に秘めた「写本第三篇」。そして、金と気分次第で雇い主を変える、凄腕の賞金稼ぎ。綴はそのジールにいきなり襲われて……。
前巻で、自分の殻を一つ破った綴。オチの所で挑戦した見た目の変化は、元に戻ってしまいましたが。
がんばって、苦手だった人とのコミュニケーションは取っています。
この巻では勇気を振り絞って、こまちの幼馴染、綾緒に話しかけ。そして思わぬ所で踏んじゃいけない地雷を踏んで。すごいショックを受けるのだけれど。
それでも小さな勇気を振り絞って、彼女を助けるのです。
物語のメインの筋の裏に流れる、そういうドラマが、読んでいて気持ちよかったです。
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