アクセル・ワールド 1 黒雪姫の帰還
仕事場はさわやかな秋。
読書の秋ですねー。
○ アクセル・ワールド 1 黒雪姫の帰還 (川原礫 電撃文庫)
有田春雪(ありた・はるゆき)は中学生。内向的で太っていて運動が苦手ないじめられっ子。そんなハルユキが唯一得意なのが、ネットの仮想現実でのゲーム。今日もいじめで昼食代を巻き上げられた後、トイレの個室にこもってゲームに逃避。
ところが春雪はそこで信じられない物を見る。ゲームが得意な自分でも到底及ばないようなハイスコア。そこに現れたのは学校の有名人、美貌の生徒会副会長、黒雪姫。「もっと先へ……《加速》したくはないか、少年」。謎めいた言葉を残し、彼女は消えて……。
面白かったです。冒頭からすいすい読めました。
ゲームだけが取り得のいじめられっ子とか、格闘ゲームをモチーフにした仮想現実とか、美貌の生徒会副会長とか。考えてみたら、よくありそうな題材ですが。
そういう物が面白い場合、それは細かい所がみっちりつまっているからです。
センスとか設定とかの細かい所もさることながら、僕が面白かったのは、キャラクターの細部です。気持ちの中身がみっちりつまってた。
いじめられっ子のハルユキの苦悩とか、幼馴染のチユリの心配とか。
そこがしっくりきたので、ハルユキはがんばれるのかな、大逆転はあるのかなと、行く末に興味津々。
エンターテインメント系の作品は、他に見せ場がありそこにページを取られるので、そこら辺が大雑把になりがちですが、やっぱり動機付けが大切だよねと思いました。
さて、ハルユキの苦悩は一つ解決したのですが、黒雪姫先輩はなぜここまで作中のゲーム、ブレイン・バーストにこだわっているのか。
次巻も見なくちゃ。わくわく。
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