GOSICKs 春来たる死神
ずっと漫画描いてて、そろそろ小休止したい気分。でも後ろが詰まってる。ふう。
ごろごろと本読みたいなー。
○ GOSICKs 春来たる死神 (桜庭一樹 富士見ミステリー文庫)
東洋の島国からやってきた留学生、久城一弥(くじょう・かずや)。ある朝、寮母さんにお使いを頼まれ朝市へと向かう道すがら、殺人事件に出くわす。
気を失って気がつけば、おかしな髪型の警部が、一弥を犯人だと言い出す。冤罪でどうなってしまうのかと悩む一弥は、図書館のてっぺんで不思議な少女と出会って……。
一巻の前、ヴィクトリカと一弥の出会い、そしてそこからの事件を書いたシリーズ短編。さらにその前、ヴィクトリカが学園にやってきたころの事を書いた読み切りも。
一巻の前の話だから、事件のオチは分からなくても、人間関係はこの後どうなるのか分かっているわけです。そういう時のお楽しみがあって。
ヴィクトリカと一弥はこの後どんどん仲良くなっていくんだけど、最初はそうじゃない。でも、そこにいたる最初の萌芽を見つけて嬉しくなったり。
アブリルにも初めて出会うんだけど、こちらはちょっと様子がおかしくて、後のイメージとのギャップに、あれあれっと驚いたり。これには理由があるのですが、小説は絵のイメージをコントロールできるので、こういう事もできるんですよね。漫画だと不自然になるか、すぐネタばれするかですからね。
読者が知っている、ということを逆手にとって、ここからあそこまでどうやって行くんだろうという興味をくすぐる。とても楽しく読めました。
次はどの辺書いてあるんだろうか。わくわく。
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